知事臨時記者会見記録 H10. 4.17

  • 日 時/平成10年4月17日(金) 17:29~17:43
  • 場 所/記者会見室
  • 記者数/31名(その他カメラマン等 13名)

[知事からの話題]
<はじめに>
 大変遅くなったんですが、「時のアセスメント」の対象施策、9事業を対象にしてたんですが、その内の2つ、「苫小牧東部地区第一工業用水事業」と「『道民の森』民活事業」の2つの事業につきまして、検討チームから、もうお手元にお配りをしていると思いますけれども「再評価調書」の提出がありました。先程、政策会議を開催をいたしまして、協議いたしました。次のとおり、道としての対応方針を決定をさせていただきましたので、お話をさせていただきたいと思います。

<苫小牧東部地区第一工業用水道事業について>
苫小牧東部地区第一工業用水道事業につきましては、二風谷ダムを水源とする導水管、浄水場等の専用施設につきましては、工業用水の確実な需要が見込まれるまでの間、着工しないことといたしました。苫小牧東部地区の工業用水の需要に対し
ましては、当面、苫小牧工水の需要動向から見て、まだ未契約水量がありますので、これを活用して対応したいと思っております。
 苫小牧にはよろしいかと思いますが、第一工業用水、第二、それぞれ10万トンづつの供給量があるわけですが、その内、まだ13万数千トン、13万4千トンというその程度しか使われていないということでございまして、まだ苫東に供給する能力、余地がまだございますので、そういうことで苫小牧東部地区の工業用水道については、導水管、浄水場等についての専用施設は、当分の間、着工しないということにしたことでございます。
<「道民の森」民活事業について>
 「道民の森」民活事業でございますが、近年の自然環境、あるいは生活環境に対する道民の意識が格段に高まる中で、事業計画地が水道水源上流部に位置するという条件にあるこのゴルフ場、スキ-場は、「道民の森」の施設としてそぐわないものになっているとこのように判断をいたしまして、本事業を取り止めていただくように申し入れることといたしました。
 また、この事業には、「道民の森」の高度利用ばかりでなくて、当別町の地域振興対策、あるいは雇用対策といった面でも期待がかけられておりますので、今後、そうした観点も十分配慮して、必要な対策を検討していきたいとこのように思っております。
 私としては、その一つとして、事業予定地のうちの町営牧野を「道民の森」の事業区域に編入して森をつくるといったようなことを、展開したいというふうに考えておりまして、現在そういった方向での構想づくりを進めておりますが、その中でこれから大変関心と言いますか、道民の皆さんの関心が強まってまいります「環境の問題」に対応するために、「環境の村」の一部としてこの活用をするといったようなことも検討してまいりたいと、このように思っております。
 なお、事業者に対しては、道がこの事業を積極的に誘致してきた経緯を踏まえまして、誠意を持って対応してまいりたいとこのように考えております。
 再評価は、初めての経験で、私どもにとりましても試行錯誤と言いますか、いろいろな問題があったわけですが、この再評価にあたりましては、公聴会とかあるいは関係団体、関係者からの意見聴取など、多くの道民の皆さんの協力を得て進められたものでありまして、こうした方々に対して、改めてお礼を申し上げたいと思います。
 ただいま申し上げましたけれども、「時のアセスメント」は、初めての取り組みでございました。その理念や考え方を具体的な形にするためには、様々な課題、難しさもありました。試行錯誤を重ねながら再評価作業に取り組んでいただいた関係職員も、いろいろな苦労があったかというふうに思っております。
 本日、2つの事業について結論を出したわけでございますけれども、ここに至るまでの経過を思うとき、私としても、長年この行政に携わってきた者の一人として、大変感慨深いものがございます。
 今後は、残りの7事業について、今回の2つの事業の経験も踏まえながら、鋭意、検討作業を進めてまいりたいと、このように考えております。
 以上でございます。

[質問事項]
(北海道新聞)
 2点お願いします。1点は、「『道民の森」の民活事業」の結論を今おっしゃっていただきましたけれども、その知事もおっしゃられた当別町の地域振興策というところですけれども、地元では、まだそういう願いが、なお強いと聞いております。
 具体的に今回の結論がでたうえで新たな代替案というのでしょうか、そういうものが、いつ頃を目途にですね、またまとめられるお考えなのか、時期的目安などありましたら教えて下さい。
 それともう1点、最後のお話にもございましたけれども、残る7事業、特に「士幌高原道」などですね、地元の賛否が鋭く対立するようなものもあります。そこらへん時期的な目途は、スケジュールで示していただいておりますけれども、結論に導くためにもどういう腹積もりで、取り組んでいかれるか、改めて伺いたい。

(知   事)
 7事業についてですか。

(北海道新聞)
 特に、「士幌」に絞っていただいても結構です。

(知   事)
 代替案ですが、今、「『環境の村』構想」といったものを検討しております。これはまだ、場所を特定しているわけではございませんが、基本的にどういうコンセプトで、この「環境の村」を考えるかというようなことを検討してます。ですから、こういったものを中心にして、むしろ「道民の森」のいわゆる性格といいますか、これは時代の要請というか、そういうものがあったんでしょうが、従来の民活事業というとどちらかというと、レジャー的な要素も含めた民活事業だったわけでございますが、これからむしろリゾートと言いますか、健康重視型とか、あるいはまた自然環境保全型と言いますか、そういう何と言いますか学習面とか体験面、いわゆる森林というものにこだわったというか、そういうものにして行きたいと思っております。
 それから他の事業の対象施策の状況でございますけれども、7事業の内、「白老ダム」と「トマムダム」につきましては、今、建設部においてこの治水計画等の検討を行っております。6月中旬を目途に、検討評価調書を取りまとめるというふうな報告を受けておりますので、だいたいそんなところが目途になるかなと思います。
 「時のアセスメント」の対象になった9つの事業につきましては、それぞれ性格も違いますし、これまでの歴史的な経緯といいますか、そういうものも違いがあります。もちろん事業の性格の違いもございますので、一概にどうということはなかなかは難しいわけでございますが、そういったいろいろな様々な条件を踏まえて、それぞれの関係部局が検討作業を進めている状況でございます。
 「士幌高原道路」について言えば、やはり長い間いろいろな経緯があって、停滞をしていた経緯がございます。それと一方で、やはり地域からは強い要望と言いますか、そういうものがございますので、いろいろな角度から検討しなければならないというふうに思っておりますので、私の知っている範囲から言えば、時代それぞれにルートなんかも変えながら進めてきたという経緯もありますから、そういう経緯等もきちんと整理したうえで、地元のいろいろなご意見も聞きながら、あるいはまた、最近の公共事業の投資効果といいますか、そういうものも十分考えながら検討しなければならないというふうに思っておりますので、若干あるいは他の事業に比べて、そういった検討作業に時間を要するかなという気はしております。

(北海道新聞)
 前段の「道民の森」の振興策の代替案ですけれども、時期的・具体的な目途というのはどれくらい。
(知   事)
 地域の皆さんからの期待もありますので、できるだけ早い時期に考え方だけでも、お示しをしたいとそのように思っております。
 できるだけ早いということは、年内ぐらい。

(朝日新聞)
 「道民の森」についてですね、ここだけが、民活事業ということですけれどもね、真摯に対応していきたいというふうに表現されていますが、仮にですね損害賠償とかというふうな動きがでてきた場合には、どういうふうに対応していくことになりますか。

(知   事)
 仮にという話しではなかなかお話しづらいですが、そういうことで共に進めてきたという経緯がありますから、そういう経緯も踏まえて十分この時代の変化というものも説明して、理解を得るような努力をまずしなければならない、そのように思っております。

(朝日新聞)
 重ねて申し訳ないですけれども、実際にはいつ、申し入れなされるんですか。

(知   事)
 ここで、こういう発表をしたわけですから、できるだけ早くですね、それは伝えなければならない、申し入れをしなければならないとこのように思っております。

- 以上で終了 -

(この内容については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったもの等を整理のうえ、作成しています。[記録作成:総合企画部政策室広報課報道係])

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