デジタルチャレンジ推進事業の概要
IoTやAI等のデジタル技術を活用した、北海道内の各市町村が抱える課題を解決する実証的な取組を支援し、また事業で得たデータをオープンデータとして公開し、更なるデータの利活用や、他市町村への横展開を目的としています。
令和5年度で本事業に採択された事業成果は次のとおりです。(順不同)
新しい介護の働き方を実現する介護特化型マッチングアプリの活用による介護人材不足の地域課題解決の実証事業
概要
少子高齢化社会を迎えて介護を担う人材不足の解消は社会的な課題でありますが、「働きたい人たちと働いてもらいたい介護事業者のミスマッチ」で介護業界は慢性的な人材不足に陥っています。寒冷地で市町村が点在・過疎化している北海道ではその深刻の度合いがより高い傾向にあります。
そこで本実証では、地域と事業者における介護人材不足の課題解決のため、新しい介護の働き方を実現する<介護特化型マッチングアプリ>と、<介護オープンポータルサイト>によるオープンデータの活用により、『働きたい人たちと働いてもらいたい介護事業者のミスマッチ』解消を図り、潜在介護士や副業・転職したい方がスキマ時間を活用する「介護特化型ジョブマッチングサービス」運用に係る検証を行いました。
主たる実施主体
「介護マッチングアプリ実証事業推進」コンソーシアム
・株式会社さくらコミュニティサービス
・札幌市
事業成果について
顧客データ連携プラットフォームによる観光地域の課題解決【通年型観光への変容】
概要
従来、スキーを主とした観光客が訪れるニセコエリアでは、行政や事業者が取得できるデータは包括的なものや部分的なデータにとどまっており、解像度の高い顧客データが存在せず、効果的・効率的な観光マーケティングの支障となっていました。
そこで今回の実証では、既存の各事業者のシステムを大きく変更することなく、簡易に顧客データを取得できるIoTツールを導入することで、来訪する顧客データを通年で取得できる環境の構築を目指しました。
具体的には、QRコード付きNFCタグをスキー場エリア内に設置し、利用者がQR読み込みまたはNFCタッチ後に、簡単なアンケート回答およびリフト券購入やレンタル申し込みをすることで、利用者のIDが統一化されエリア全体でのお客様の動きを見える化するための基盤実装をし、実証を行いました。
主たる実施主体
「NISEKO KUTCHAN TRAVEL UNITED」コンソーシアム
・ニセコ東急リゾート株式会社
・東急不動産株式会社
・東急リゾーツ&ステイ株式会社
・倶知安町