CLT普及促進

道産CLT利用拡大に向けた推進方針

道産CLTの利用拡大に向けて、産学官が連携して取り組む当面10年間の取組や目標などを示す「道産CLT利用拡大に向けた推進方針」を平成29年3月に策定しました。

CLTについて

CLTとは?

CLTは、Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略称で、ひき板を並べた層を、板の方向が層ごとに直交するように重ねて接着した大判のパネル及び、それを用いた工法を示す用語です。

各種木質材料の構成要素と繊維配向

CLTのメリット

  • 直交積層により強度・寸法が安定している
  • 大面積で厚みがあることにより断熱、遮音、耐火性に優れている
  • 持続可能な木質資源を利用していることにより環境性能が高い
  • RC造などと比べて軽量
  • プレカットで工期をRC造より短縮できる など

CLTを使った建物

1990年代に欧州で開発され、8~10階建のマンションや、中・大規模の商業施設や公共施設、一般住宅まで様々な建築物が建てられています。

海外

  • 用途:マンション
  • 場所:ロンドン
  • 竣工:2009年1月
  • 概要 :9階建て、1階のみRC造、2~9階はCLT構造。CLTは、壁、床、階段等に使用。

CLTを使った建築物(海外)

国内

  • 用途:社員寮
  • 場所:高知県大豊町<国内初!!>
  • 竣工:2014年3月
  • •概要:3階建て。国内初のCLT建築物(スギを使用)。CLTは、壁、床、屋根に使用。

CLTを使った建築物(国内・高知県)

道内

  • 用途:会議室、社員休憩室
  • 場所:北見市留辺蕊町旭東11番地
  • 事業主:協同組合オホーツクウッドピア
  • 竣工:2015年3月 <道内初!!>
  • 構造:CLTパネル構造、2階建て
  • 床面積:1階70.4平方メートル、2階72.8平方メートル
  • 特徴: 全て道産カラマツを使用、CLTパネルサイズ(最大2.7m×6.0m)、使用量:38枚。CLTは、壁、床、屋根、階段に使用。

CLTを使った建築物(道内)

道が実施したCLT利用拡大に向けた試験研究

道では、道産CLTの利用拡大に向けて、試験研究機関に調査を委託しました。調査結果をご覧になりたい方は、下記問い合わせ先へ連絡をいただけますようお願いします。

平成30年度

  • CLT生産施設整備モデル作成委託

令和元年度

  • 道産CLTの実用化に向けたパネルの温熱特性に係る調査研究委託
  • 道産CLTの床遮音性能に関する調査研究委託

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