令和5年度「第62回全国林業経営推奨行事」受賞者について
令和5年度「第62回全国林業経営推奨行事」(主催:公益社団法人 大日本山林会)において、北海道内から5者(法人2社、個人3名)が農林水産大臣賞及び林野庁長官賞を受賞されましたのでお知らせします。
受賞者の概要
農林水産大臣賞
農業生産法人 有限会社 鹿遠農場 代表取締役 吉田 真人 氏
「伐ったら植えて育てる」をスローガンに森林整備を進めています。社有林の大半を占めるトドマツ人工林では、資源の循環利用を意識した森林整備と林道、森林作業道など、路網の開設も積極的に行い高密度路網を活用した生産性の向上にも力を注いでいます。沢が入り組んだ急傾斜地では、土砂流出を避けるため、一斉皆伐を行わない複層林施業を導入し、林地保全を意識した森づくりを積極的に進め、地域の森林づくりの模範となっています。
林野庁長官賞
一般財団法人 北海道札幌南高等学校林 代表者 理事長 秋山 孝二
植林した針葉樹については、基本的に皆伐を行わず。林道の作設等を積極的に進め、成長量以下の間伐を繰り返し行い育成しています。
また、森林環境教育については、生物多様性の考え方や学校林の存在意義、学校林整備の作業方法を授業カリキュラムの一つとしています。
野表 忍 (日高郡新ひだか町静内)
自らが植栽したカラマツ林について枝打ちや除伐、間伐等の施業も自力で実施しており、適切な密度管理を進めることで良質な大径材の生産を目指しています。
安全第一を念頭に、自ら山づくりを行っています。
松枝 敏 氏(広尾郡広尾町)
「安定した収入による持続可能な林業経営」を理念として、人工林では伐ったら植える循環型施業と耐久性の高い路網作設を目指して進めています。
また、自然の力を活用した天然林施業を進め、ミズナラを主体とした有用広葉樹の育成を図っています。
伊藤 順一 氏(阿寒郡鶴居村)
人工林率90%を目指し耕作放棄地を積極的に購入・植栽し、カラマツを主体とした循環型の森林経営を目指しています。特に路網整備による育林コスト低減に力を注いでおり、効率的な森林施業の実施に取り組んでいます。
全国林業経営推奨行事について
1 趣 旨
森林の適正な管理並びに林業の技術及び経営の改善に努め、森林の有する多面的機能の発揮及び林業の持続的かつ健全な発展に寄与している森林の管理経営体を表彰するもの。
本行事は、農林水産省及び日本農林漁業振興会主催の「農林水産祭」の参加行事となっている。
2 主 催
公益社団法人 大日本山林会
3 令和5年度受賞者の概要(全国)
4 表彰式
令和5年11月2日(木)にイイノホール(東京都千代田区内幸町2-1-1)で開催
北海道の受賞者について (過去10カ年分)
北海道における過去10カ年の受賞者は下記のとおりです。