柔らかい肉質がおいしい高級イカ
きわめて細長い体は、縦長・ひし方のひれがやり状に後方へ伸び、外套長(内臓を覆った部分)の60%前後を占めますが、それに対して腕は短く体の4分の1以下の長さ。目は透明の膜に覆われています。
北海道での分布は、対馬暖流や津軽暖流の影響を直接受ける海域に限られ、寒冷な親潮域に相当する道東海域には生息しません。春に生まれた稚イカは、春~夏にかけて沖合の深みへ移動し、秋の間は水深100mから大陸棚付近で成長します。冬には徐々に岸に近づく傾向を強め、その間に成熟し、春になると産卵のために水深5~40mの沿岸に移動します。産卵後は雌雄ともに死んでしまうため、寿命はほぼ1年と推定されています。
ヤリイカは高級なイカとして珍重され、寿司ねたや刺身として利用されることが多く、ショウガ醤油で食べると一層美味です。
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