カレイ類の中でも特に美味な北のマコガレイ
マコガレイは、同属のマガレイやクロガシラガレイに似た体形ですが、「両目の間にうろこがあること」「背びれと尻びれに黒色の条紋がないこと」などで区別されます。
北海道での漁場は津軽海峡の木古内湾と函館湾に限られており、これらの水域では一年中漁獲されています。マコガレイの天然海域における生息水温は3~27℃で、知内沖は津軽暖流の影響下にあり水温が比較的高めであるため、生息に適しているとみられます。
マコガレイは、夏に肥え太る性質をもちますが、冬になると体重が減少します。逆に卵巣重量が冬に急増しますが、これは夏に体に蓄えたエネルギーを、餌の少ない冬期に生殖腺へ一気に振り向けるためで、その結果、北のマコガレイは冬にはおいしい子持ちガレイに変身します。
肉厚の白身はカレイ類のなかでも美味で、刺身や煮もの、揚げものなど幅広く利用されます。
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