身は高級カマボコの混ぜ肉に使用
体は細長くウナギ形で細かい円鱗に覆われており、背びれには鋭い棘条(棘)があります。小さな目と大きな口、下顎が上顎より突き出ているのが特徴。
北海道では全沿岸域に分布しますが、太平洋と北部日本海に多く、水深300m以浅の砂泥域に生息します。産卵期は噴火湾では4~5月、根室湾では5~6月で、水深2~10mの岩礁域にソフトボール大の卵塊を産みつけます。雌は卵塊に体を巻きつけて卵を守る習性をもち、産卵後は水深200~300mの底層へ索餌回遊し、秋から冬にかけて再び接岸します。
北海道では産卵群を狙った底刺し網漁が行われており、地域によって多少異なりますが4~5月下旬に多く漁獲されます。
肉は白身で硬くしまっており、高級カマボコの混ぜ肉として利用されるほか、干物に加工されます。卵は強い毒性をもつため注意が必要です。
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