特別に大きいひれをもつ硬い魚
体は硬い骨板に覆われ角張っており、横断面が八角形であることから、一般には「ハッカク」の名で親しまれています。長くとがった吻(目より前方の鼻先の部分)の下面や上顎後方には10本以上のひげが房状にはえています。雄の二次性徴時に第2背びれと尻びれが長く伸びてうちわのようになることから、特別に大きいひれをさすトクビレ(特鰭)の名がついたとされます。
北海道の太平洋沿岸、およびオホーツク海沿岸に分布し、沿岸性で水深200m以浅の大陸棚上に住んで底生生活をしており、甲殻類やゴカイ類、ユムシなどの底生動物を食べて成長します。産卵期は10~11月。
旬は冬で、白身で肉質もよく脂ものって美味といわれ、刺身やルイベ、鍋もの、みそ汁などで食べられます。背割りにして内側に味噌を塗って焼く「軍艦焼き」と呼ばれる食べ方もあります。
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