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地方名:マルイワシ、セグロイワシ
カタクチイワシ科/全長15~16cm前後
仔魚のシラスはおなじみ煮干しの材料魚
上顎は下顎に比べて大きく片方の顎が著しく発達していることから、「片口」と呼ばれています。
資源量の低水準期と高水準期とでは生態が大きく異なり、低水準期には寿命が短く高水準期には長くなります。高水準期には大きな回遊をするようになり、北海道周辺のほぼ全域で分布が認められるようになります。
産卵期は5~8月。カタクチイワシは産卵期間中も盛んに餌を摂り、得たエネルギーを速やかに卵の成熟に転化するため、水温などの条件さえ整えば短い準備期間で産卵することができます。
餌は動物プランクトンを主に食べますが、逆に捕食される側として見た場合、サケ・マス類、スケトウダラなどの魚食性魚類、イルカなどの海産ほ乳類、海鳥にとって、重要な餌のひとつとなっています。
「シラス」は主にカタクチイワシの仔魚で、これも食用に多く漁獲されています。
分布図
分布は北海道全域。主に渡島・釧路地域で水揚される
漁法
- いわし小型定置網漁業
- 大中型まき網漁業
- 定置網漁業
カタクチイワシ取扱漁協
水揚げされたカタクチイワシを鮮度の落ちないうちに煮て天日で乾燥。添加物を一切加えない昔ながらの製法にこだわった一品です。「魚体をくずさず素早く仕上げるのがウマミを出すコツ。無添加だからそのまま食べてもいい」という上磯地区産の煮干は、カルシウム分が豊富で健康食品としても人気。