北方領土に関する知事コメント(H26年度~H30年度)

H27.8.22メドべージェフ・ロシア首相の北方領土訪問に関する知事談話

 今般、メドベージェフ・ロシア首相が北方領土の択捉島を訪問したことは、領土問題の解決に向け、日露両国の政府間において、ロシア大統領の訪日の調整が進められている中での出来事であり、今後の平和条約交渉への影響はもとより、元島民の方々の不安な心情などを考えると、誠に遺憾であります。

 ロシア政府要人の相次ぐ北方領土への訪問など、最近における北方領土に対するロシア側の様々な動きは、いずれも我が国の立場と相容れないものであり、日本政府においては、毅然たる態度を示しつつ、領土問題の早期解決に向けた外交交渉を一層加速するよう強く期待しております。


平成27年8月22日    

北海道知事 高橋 はるみ

(総務部北方領土対策本部)

H28.11.25公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟 名誉顧問・前理事長 小泉敏夫 様 のご逝去に係る知事談話

 小泉敏夫様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。

 色丹島斜古丹村出身の小泉千島連盟前理事長は、北方領土問題に対する高い見識を下に、23年もの長きにわたり千島連盟の理事長として、全国の北方領土返還要求運動の先頭に立ち、牽引していただくとともに、元島民の援護対策などにご尽力いただきました。

 理事長を退かれたあとも返還要求運動の心の支えとなり、ご指導いただいていたところ、山口県での日露首脳会談を目前に控える中、この度の訃報は誠に残念で悲しみに堪えません。

 これまでにご指導いただいた数々のことを胸に、引き続き返還要求運動に全力で取り組むことを改めてお誓いするとともに、小泉前理事長のご冥福を心からお祈り申し上げます。


平成28年11月25日    

北海道知事 高橋 はるみ

(総務部北方領土対策本部)

H29.4.28知事コメント 日露首脳会談の結果について

 この度の日露首脳会談では、出入域手続き箇所の複数化や航空機の活用といった北方墓参の改善や、四島における共同経済活動に係る現地調査の実施などについて、進展が図られたところです。
 
 道では、昨年末の首脳会談での合意事項を踏まえ、元島民の皆様や北方領土隣接地域の皆様のご意見を伺い、国への提案を行ってきたところであり、今回の会談において、その一部に進展があったことを評価するとともに、特に北方墓参の改善については、高齢化が進む元島民の方々のお気持ちを考えると、確実な実現を切に希望するところです。
 
 今後とも、安倍総理の強力なリーダーシップの下、北方領土の一日も早い返還の実現に向け、交渉をより一層加速するよう強く期待しております。


平成29年4月28日    

北海道知事 高橋 はるみ

(総務部北方領土対策本部)

H29.9.8知事コメント 日露首脳会談の結果について

この度の日露首脳会談においては、北方領土問題に関して、四島における共同経済活動について、海産物の共同増養殖や、島の特性に応じたツアー開発、ゴミの減容対策など5項目を早期に取り組むプロジェクトとし、10月初めを目途とする追加的な現地調査等を通じて、その早期実現に両国が努力することや、航空機を利用した元島民の特別墓参を今月下旬を目途に行うことなどについて合意されたところです。

  道では、これまで、元島民の皆様や北方領土隣接地域の皆様のご意見を伺いながら、共同経済活動に係る優先的なプロジェクトの提案や、特別墓参の早期実施の要望を国に行ってきたところであり、今回の両首脳の合意を歓迎しています。

  共同経済活動については、昨年末の首脳会談において、この協議の開始が、平和条約の締結に向けた重要な一歩になり得ることで両首脳が一致されたところであり、政府におかれましては、北方領土隣接地域や元島民の方々に配慮いただきながら、その早期実現に努力を払っていただきたく、また、航空機を利用した特別墓参は、8月末の歯舞群島への墓参において、追加的な出入域ポイントが設置されたことと相まって、元島民の方々の負担軽減に大きく資するものと受け止めており、合意された時期の円滑な実現と継続的な実施を望みます。


平成29年9月8日    

北海道知事 高橋 はるみ

(総務部北方領土対策本部)

H30.5.27日露首脳会談の結果に関する知事コメント

 この度の日露首脳会談においては、航空機を利用した元島民の特別墓参を昨年に続き7月にも実施することや、共同経済活動の実現に向けたビジネス・ミッションを7月または8月を目途に北方四島へ派遣することなどに合意されました。

 道では、これまで、元島民の皆様や北方領土隣接地域の皆様のご意見を伺いながら、北方墓参の改善の継続・拡大や共同経済活動の早期実施等を国に要望してきたところであり、今回の特別墓参の合意を歓迎するとともに、共同経済活動の実現に向けて一歩一歩着実な前進が図られているものと受け止めています。
 
 今後も、両国の協議を注視するとともに、国においては、高齢化が進む元島民の皆様の、より自由度の高い四島訪問の実現を図るなど、双方の信頼関係の醸成を通じて、道民の悲願である北方領土の一日も早い返還の実現に向け、最大限取り組んでいただくことを強く期待しております。


平成30年5月27日

北海道知事 高橋 はるみ

(総務部北方領土対策本部)

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