トリチウム(H-3)について
トリチウム(H-3)は原子核が陽子1個、中性子2個からなる水素の放射性同位体であり、半減期は約12年できわめて弱いベータ線を放出します。原子炉内での核分裂や放射化によっても生成しますが宇宙線でも発生するので自然界にも存在し、その多くが水の形で拡散します。また、原子炉や再処理施設の排気及び排水のなかにも含まれています。
北海道原子力環境センターでは2地点の河川水を採取し調査しており、図1に玉川のH-3の経年変化を示します。H-3については福島第一原子力発電所事故の影響は確認されておりません。

※NDは検出されずを表す。
図2に令和6年度のH-3の分析結果を示します。令和6年度は72検体について調査し、いずれも過去の測定値の範囲内でした(北海道電力(株)調査分を含む)。

※NDは検出されずを表す。
※「過去の測定値の範囲」は平成23年3月~平成28年3月の期間を除いている。
