分析-ストロンチウム90

ストロンチウム90(Sr-90)について

  ストロンチウム90(Sr-90)は原子番号38のストロンチウムの放射性同位体であり、半減期は約29年でベータ線を放出します。ストロンチウムはカルシウムとよく似た性質があり、食物から体内に入ると骨や歯に沈着して長期間留まります。
 北海道原子力環境センターではヘロカルウス地区のクマイザサのSr-90を分析しています。図1にその経年変化を示します。Sr-90については過去に行われた核爆発実験や旧ソ連チョルノービリ(チェルノブイル)原子力発電所事故の影響によるものと考えられるものが検出されていますが、福島第一原子力発電所事故の影響は確認されておらず、測定開始以来減少傾向にあります。

ストロンチウム図1 (PNG 154KB)

 ※NDは検出されずを表す。

 図2に令和6年度のSr-90の分析結果を示します。令和6年度は14種類54検体について調査し、陸水、陸土、農畜産物、及び指標植物から、過去に行われた核爆発実験や旧ソ連チョルノービリ(チェルノブイル)原子力発電所事故の影響によるものと考えられるSrー90が検出されましたが、測定値はすべて過去の範囲内でした(北海道電力(株)調査分を含む)。

ストロンチウム図2 (PNG 62.4KB)

 ※NDは検出されずを表す。

 ※「過去の測定値の範囲」は平成23年3月~平成28年3月の期間を除いている。

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