オホーツク広域地区

広域連携体制を構築し、関係人口・交流人口を増加させ、地域活性化を目指す

活動団体

オホーツク農村ツーリズム連携会議

活動地区・団体の概要

 オホーツク管内は北海道の北東部に位置し、総面積10,691平方メートル、人口約29万人の地域である。地域の基幹産業は一次産業であり、農業は麦類を始めとした主要畑作物や玉葱のほか、酪農、肉牛も加えた多種多彩で大規模な営農が営まれており、平成29年度農業算出額は約1,893億円である。漁業はオホーツク海沿岸海域を漁場としたホタテ漁やサケ漁が盛んであり、平成30年度漁獲高は546億円である。また、観光業も地域経済を支える産業の一つであり、雄大な自然や食、温泉などの優れた観光資源を有し、H30年度の観光客入込客数は約885万人、外国人宿泊客数は約12万人である。
 「オホーツク農村ツーリズム連携会議」は、農村ツーリズム事業に積極的に取組む、7市町の団体で構成し、各地域の個性や特性を複合的に融合化し、広域連携体制を構築する中で、旅行者の長期滞在化を促進し、さらなる観光客の集客、関係人口・交流人口増加を図り、相互的な地域経済の活性化につなげることを目的として広域連携組織を2020年3月に設立した。連携会議へ参画する7団体は以下のとおりである。

美幌町 美幌町観光まちづくり協議会
網走市 オホーツク農山漁村活用体験型ツーリズム推進協議会
小清水町 小清水町観光協会
津別町 津別町役場
大空町 大空町地域雇用創出協議会
北見市 北見市農泊推進協議会
滝上町 滝上町農泊観光地域づくり協議会

活動地区・団体の現状と課題

 「オホーツク農村ツーリズム連携会議」に参画する7市町では、平成30年度の観光客入込客数が約579万人(管内全体の65%)、外国人宿泊客数が約5.9万人(管内全体の49%)である。
 また、さらなる集客により地域の活性化を図るため、産業、自然、特産品や食・文化などを生かして、一次産業や地域資源と観光を融合化した、各種事業に着手しており、モニターツアーや各種ガイドの育成、教育旅行受入事業などを新たに展開している。
 しかし、各地域単独の取組だけでは、地域の複合的な魅力発信力に欠けるとともに、集客力や波及効果も低い。そのため、地域住民の参加と地域間の連携を深めることで地域全体の体験型・滞在型観光の発展力を高める必要がある。

地域活性化に向けた展開方向・活動の目標

 ガイド人材の発掘・育成や旅行者の受入に協力する農林漁家の拡大などの課題解決に向けた団体間の意見・情報交換や人材交流と優位性のある事業の企画運営力向上等、スキルアップを目指すとともに各々で取組む事業の連携強化を図ることを基本理念とする。
 ガイド力の向上をめざす人材育成講習会や教育旅行受入事業の推進方策を学ぶ各種講演会等を開催し、事業推進力を高め、“おもてなし力” 強化を図るため、3年間の実践活動期間で下記のような活動等を計画している。

  1. 地域住民向けガイド育成、教育旅行受入、DMO設立、農地の土壌病害虫汚染対策等に関係する講習会を開催。
  2. 管内外の先進地視察研修会を開催。
  3. 農村ツーリズム事業受入箇所の環境整備。
  4. 広域連携による効果的な情報発信手法の検討と試作品の作成。

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