道民のご意見を聴く会(豊富町会場)(環境・エネルギー室)

 

 

道民のご意見を聴く会(豊富町会場)(環境・エネルギー室)


 

 

道民のご意見を聴く会におけるご意見等

 

(豊富町会場)





        

平成12年9月

北海道経済部資源エネルギー課

 


道民のご意見を聴く会の開催状況

1 開催年月日
  平成12年8月17日

2 開催場所
  豊富町民センター

3 参加者数
  91人 

4 意見陳述応募者数
  43人


5 意見陳述者数
  15人(3人欠席)

6 意見記入用紙提出件数
  24件


7 皆様からいただいたご意見等の内容
  別添のとおり

 


 

目    次

  
1 意見陳述者からの意見等   

2 意見記入用紙による意見等   

3 意見陳述者以外の応募者からの意見等   

4 会場参加者との質疑等
   


 意見陳述者からの意見等


【古市 紀光】 
 私は、幌延町の深地層計画について、賛成の立場で意見を述べさせていただきます。現在、北海道にも風力発電所等の新エネルギーが盛んに行われておりますが、まだまだ主力のエネルギー源になるほど、ほど遠いと考えております。今後とも、風力発電を初めとする新エネルギーの開発を推進することは、重要ではと考えておりますが、当面、原子力が主力のエネルギーになるということは間違いありません。このように、核廃棄物は既に存在し、今後発生し続けていくことになります。それを安全に処分するための研究は必要であり、日本のどこかで早急に行う必要があると考えております。幌延町に計画している深地層研究所は、核抜きの研究施設であり、このことについては、核燃料サイクル開発機構が明確にしております。したがいまして、その計画の内容は、160万の道民の支持を受けて当選した知事の公約に沿ったものであると考えております。今回示された道の基本的な考え方に沿って、推進すべきだと考えております。それから、豊富町は観光の町でもあり、地下の深いところの施設は、世界的にも注目される施設であると聞いております。ここに関係者にお願いしますが、幌延に計画し ている研究施設は、開かれた施設として、地域の人や観光客などにも見学ができるような、クリーンな、安全な施設にしていただきたいと思います。そうすれば、道北にも新しい観光にプラスになると期待しているところでございます。また、この廃棄物を持ち込まない担保に、結果的につながるのではないかと考えております。知事にも地域振興にも配慮していただき、いたずらに結論を先延ばすことのないようにしていただきたいと思います。以上でございます。 

【鈴木 講二】 
 今回の深地層計画についての意見ということで、述べさせていただきます。私は、幌延町の深地層研究についての賛成の立場として、意見を述べていきたいと思います。あえて幌延問題と言わせてもらいますが、最大の責任は、前の知事、横路であると思います。横路は、動燃の貯蔵工学センター計画があったときに、道民の理解が得られないから反対というだけで、みずから何も行動しない。地元の問題として問題を押しつけ、人ごとのように対応していた。嫌な問題を避けて通るという、無責任な知事であったと私は思います。泊原発は、横路知事が承認したわけですから、認可を出したわけです。この事実を、自分が知らないというような形の中で、知事を終わっているのではないかと私は思います。そこで、出るごみを知らない、道民に判断を任す、国策であるエネルギー問題を、いきなり道民に押しつけて、責任はどこへ行ったのか。今さらどうにもならないことでありますが、堀知事には、このようなことのないように期待したいし、また望んでおります。豊富町では、過去に町議会において、貯蔵工学センター計画の推進決議をした当時の議長や、特別委員長のリコール請求が成立しました。2 人の町議会議員がリコールされています。町を二分した騒動でありました。このことは全国的に報道され、豊富町は、一躍有名になりました。なぜ、隣町の問題で豊富町が争わなければならないのか。我が町は、貯蔵工学センター計画を反対している北海道と、推進している幌延町と動燃の間に挟まれ揺れ動きました。このことは、私も含め、町民は忘れることはできません。今後、このようなことがないことを願っております。私は、今回、核燃料サイクル開発機構が幌延町に計画している深地層研究計画は、堀知事が選挙公約に挙げている、核廃棄物を持ち込まない純粋な研究施設であると考えており、道の基本的な考え方にも、そのように位置づけられているところであります。放射性廃棄物を持ち込まない純粋な研究施設であれば、当然、何の問題もありません。ましてや、先ほど説明されているように、担保措置としては完璧な形であると私は思っております。2期目の堀知事は、深地層研究計画が、支持母体である連合北海道や民主党北海道などとともに、みずから作成した知事公約に沿って研究計画であると認めているのであれば、はっきりとしたみずからの態度を表明するべきだと思います。道 民 の声を聴くということは悪いことではないと思いますが、地元住民には、混乱を招くようなことだけは避けていただきたい。知事があいまいな態度をとったり、結論を先延ばしするような行動をとれば、地元住民は、いろいろな意味で混乱をする。道庁の皆さんに、肝に銘じていただきたいと私は思います。北海道には、さきに2基の原子力発電所が運転されております。そこから、使用済み燃料が出されているわけです。使用済み燃料を再処理する、しないにかかわらず、近い将来処分する必要が生じてくるのは明白であります。既に、北海道にも放射性廃棄物は存在するのであります。そのような観点に立てば、道内で研究する、認めない、こういうことにはならないのではないだろうか。20年近い長い間の研究の結果、安全な形で廃棄ができるという成果が出るのは、今の科学技術なり工業技術なりという観点からいきますと、多分可能だろうと思います。であれば、みんながある程度安全だというような貯蔵する方法をみつけるのにも、それにもだめだということになるのでしょうか。幌延町のところにいずれは廃棄物を持ってきますよと、こんなことは、言った人はだれ一人といません。反対の人 たち が来るだろう、来たらどうする、今そういう技術は確立はされていない、だからだめだと。であれば、研究する施設部分は大いにやるべきだと、こういう形にはなぜならないのでしょうか。私は残念に思います。いろんな形で、いろんなことを言いたい部分もありますが、ここに農家の人たちがたくさん来ております。草の時期で大変忙しいと思いますので、これで終わりたいと思いますので、よろしくお願いします。

【菅原 真一郎】 
 さきに提出した文書と一部違っておりますことを最初に申し上げて、ご理解いただきたいと思います。私は、サロベツ原野の一角で農業をやっております。私は、幌延町に計画している深地層研究所計画に、反対の立場で意見を述べさせていただきます。去る8月10日、猿払村で行われた意見を聴く会は、特定の賛成団体が組織ぐるみで応募して、世論操作をしているのではないかという疑念を一層鮮明にしております。賛成意見で応募し、採用になったら10名のうち9名が当日不参加という結果でございました。豊富町民は、ほとんどの方の反対を見ておりますことを、まず最初に申し添えておきます。このようなあり方を見るとき、道民の意見を聴く会が事実上形骸化したものであり、初めから研究所の受け入れを決めていて、各市町村で行われている聴く会は、その通過儀式となっています。このような道民の声を正しく反映しない聴く会を改め、道民投票や住民投票、住民アンケートといった方法で住民の声を聞くべきであり、判断すべき問題でございます。「道議会などの論議を踏まえて」とも知事は言っていますが、それはそれで当然でありますが、全議員が、幌延問題についてイエスかノー かで、選挙で選ばれてきたわけではありません。地域的問題、政策的問題であるとともに、全住民的問題です。だからこそ、北海道新聞の世論調査や住民団体の行ったアンケート調査でも、党派を超えて、反対の意見が80%を超えているのではないですか。だからこそ知事は、選挙公約で道民参加の道政、道民合意のもとに進めると言っていたではないですか。知事みずからが、この選挙公約に違反した行為と言えます。さて、本論に入ります。第1に、知事の考え方、道民合意について。泊3号機増設問題の意見を聴く会に見られるように、7割の人が反対をしています。にもかかわらず、知事は容認を発言しています。道民の多くの皆さんが望む方向で話をまとめていくことが、合意の前提であって、初めから原発や深地層研究所を受け入れて話を進め、道庁の幹部職員による検討委員会や、自分たち経済部が任命した有識者懇談会で方向性を出すことが、道民合意のプロセスと言ってはばからない道の考え方には、私さえ赤面するものでございます。意見を聴く会そのものが、単なるセレモニーであることをみずから認めているようなものです。北海道道民の意見を集約するというのであれば、住民投票 を 実施すべきであるし、それすらもできないというのであれば、道北関係市町村で住民投票やアンケート調査を実施すべきであります。不特定多数の住民の多数の意見を代表して判断するのが、正しいあり方であることは、賛成、反対以前のルールではございませんか。強く実施を要求します。第2として、原子力エネルギーについて述べます。原子力発電を推進する人や国は、電力の36%が原子力エネルギーであり、今後も原子力に頼るしかないと述べています。しかし、6月に原発からの脱却を宣言したドイツを初め、スウェーデンなど多くのヨーロッパ諸国が、脱原発の流れにあるときに、一人日本だけが原発増設と原子力の依存度を高めています。また、核廃棄物施設は、唯一地下深くに埋めて処分する方法しか考えていませんが、これも無責任きわまりない方法です。幌延町は、大変地下水の豊富なところです。市街地や周辺では、毎日8本の地下水脈から地下水をくみ上げており、雪印幌延工場も3本の地下水脈から地下水を利用しています。周辺の酪農家も、地下水を利用しています。川水でなく、もちろん天塩川の覆流水でもありません。まさに、地下水の上に町があるような状況です。15 年前 は、地下水や活断層などはない適地と言っていたわけですね。幌延が唯一手を挙げているから、幌延に深地層研究所をつくろうというものです。がっぽり電源3法による原発で潤った地域で、応分の研究をすべきではありませんか。発生者責任を明確にすべきであります。廃棄物の処分のための施設であり、研究です。このような施設をつくることは、中間貯蔵や最終処分場に結びつくことになります。豊富町では、15年前の低レベル廃棄物、高レベル貯蔵工学センター計画のときから、農協を中心とした反対決議や、町の8割を超える反対署名とリコール運動と議会での反対決議があります。深地層研究所にも農協の反対決議があります。町民の多くがこの施設に反対しているわけでございます。第3として、担保措置について述べます。科学技術庁や、核燃と道など、協定や宣言、条例などわけのわからないやりとりをするよりは、わかりやすく、このような危険な施設の建設を許さないことが最大の担保措置であります。原発で揺れた三重県でさえ、知事は民を尊重して、原発を返上したではありませんか。少し見習ったらいかがですか。本年6月に起きた雪印食中毒事件や、風評被害の恐ろしさを 考える とき、その影響は比較にならないほど大きいと想像にかたくない。第1次産業の食糧基地天北のど真ん中に、このような危険な施設をつくることは、正気のさたではありません。核を入れないからと言っておりますけれども、それは今の話であって、将来20年、30年後には、どこでこの核施設を、全国で受け入れるところがあると思いますか。ましてや最終処分が来るということになれば、全国、僕はどこにもないと思いますよ、最終的には。だからこそ、立地したところで発生責任の場でやりなさいと、がっぽりもうけたのだから。僕はそう思います。なぜ我々のこういったところにごみを持ってくるのですか。第4として、深地層研究所設置を考えるとき、また、北海道の今後の電力を考えるとき、一つは、風力発電を進めている苫前町に倣い、日本海沿岸は、低気圧の墓場と言われるほど風が豊富であります。二つは、サハリンガス油田をパイプラインで導入しての発電を考えられます。北海道の勇払沖のガス油田と結合すれば、泊の90万キロ発電所を上回るものと考えられます。廃棄物も生まれません。もう一つ言いたいことがあります。アメリカの物理科学者であり、ノーベル科学賞をも らったア インシュタイン博士が、中性子を発見したとき、これは人類の手に負えない代物である、絶対使用すべきではないと言ってこの世を去った。これは核燃さんも御存じと思います。この核燃料を使ったことが、「トイレなきマンション」の始まりであります。深地層はもとより、核廃棄物は、今後全国で引き取り手があらわれるだろうか。知事と幌延町だけが受け入れる問題ではありません。全道の多くの人々や、道北の人々が反対しています。どうしても容認したいのであれば、出直し選挙をしてください。これらもできないのであれば、知事リコールの嵐が荒れ狂うことになるでしょう。知事として汚点を残すことなく判断をくださいますよう、道北に住む者として願うものであります。最後に、町を二分し、まちづくりを遅らせ、過疎をより一層深刻化するものであり、賛成、反対を問わず、道北に住む人は同じ運命をたどることになります。深地層研究所は、返上しかありません。以上で終わります。

【前田 賢治】 
 ただいまから、私の道北地区9市町村の住民を対象としたところの、道民意見を聴く会の内容について提出した控えが皆さんのところにありますけれども、非常に時間の制約があるということで、ちょっと一部内容を変えておりますことをご理解願いたいと思います。このたびの意見の陳述決定通知のお知らせのはがきは、記載の制約事項を読めば、深地層研究についての道の考え方の説明、二つ目は、道民の意見を聴くことが目的ですと、説明はなく、「意見を述べてください」と。道民は知事の部下ではありません。知事は、公約をもって公選で選ばれた堀知事です。欺瞞と矛盾した政策は、道民は許すことのないことを申し上げておきます。一つ目は、幌延町に計画している深地層研究に位置づけての条件をつけ、同意を得るための作為としか考えられない規定事項、すなわち道民意見を聴く会に矛盾していることを申し上げまして、核燃の研究誘致反対の立場から、私なりの意見を申し述べてまいります。二つ目には、知事は、先般道議会において、泊村3号機の増設計画を容認したことは、道民の意向、約束を無視していることでございます。知事は、隣接の市町村の意向を聞き、掌握した上で、知 事の判断をして決定されると新聞等の報道がありました。さらに、3月に実施した道民の意見を聴く会の結果は、反対と慎重派が7割を占めたにもかかわらず、道民投票を行ったその結果を見て知事が判断すると約束した。これに対する反対する住民の署名が多数ありましたが、知事は、この提出された書類を何と理解したのか知りませんが、すなわち道民に対する公約違反の責任は、みずから負うべきだと私は思います。その参考意見を一部申し上げます。3番目、すなわち幌延町の深地層研究計画についての資料によれば、慎重派と反対派の意見は次のとおりです。すなわち、原子力政策について、使用済み燃料の再処理を考え直し、発生者責任で管理せよ。現在国の制定している法律で、誘致は自治体の意向を反映される形の許可をする条例は担保措置にならないとの意見が、これは5件もございます。二つ目は、研究施設の処分の関係については、研究だけでなく、将来処分地になるおそれがある。全国の処分場が未定であり、研究施設は、最終処分となる可能性が大きいとの意見が、これは4件。三つ目は、放射性廃棄物を持ち込ませない措置について、地元の了承があれば、処分地とすることができ る 放射性廃棄物抜きであれば、道民合意とする考えではないのかという疑問が5件。次、4番目。核燃の言うことについて、批判、検討を加え評価すべきであり、今回の提案は「幌延ありき」であって、なぜ幌延町なのか科学根拠の明確にしていないこと。自然環境、生活環境の地域イメージダウン等で、道北地区の混乱と立地の問題をどのように解決するのか明らかにすること。また、子供たちの将来を検討すること。安心して酪農をできる体制にすること。我々の生活を守るための意見を取り入れてくれる保障がないのかという意見がございます。これに対し、誘致賛成の意見については集約してあります。深地層計画の誘致賛成は、全国で幌延町のみ、ただ1町のみです。なお、先般町議会で深地層研究計画に対し、推進に関する条例、規則が決議されました。これは平成12年の5月、今年です。二つ目は、道と動燃は、幌延町が長年にわたり原子力研究、開発、利用に理解を示しているから、計画の場所を幌延町に決めたいと言っていることでございます。さらに、深地層研究の対象となる堆積岩等存在しており、地下深部に塩分の含んだ地下水が確認されており、深地層研究と比較検討できる特徴を 有し ているのに、幌延町を適地として推薦したいという学者の言い分、言い方です。ただいま申し上げた事項は、核燃が深地層研究所計画検討委員会が文書で報告され、この文書が、皆さんに配付された手元に記載されてあります。参考までに、後で読んでいただければ明白であると思います。すなわち、幌延町における深地層計画に対する基本的な考えについて、今日は、平成12年の2月発行文書の内容説明を発表いたしました。以上の内容を比較検討し、このたびの道北8市町村、札幌市を初め、道民の意見を聴く会の集約で採決が図られることと考えますが、知事には慎重な対応を希望いたします。次に、知事、道並びに動燃、政府に対しての私の意見を申し述べたいと思います。すなわち、深地層研究誘致の声明に、団体、市町村の住民は、絶対反対意見の存在多数であると思いますし、知事は早急に幌延町に誘致推薦を受け入れの姿勢との報道がなされたならば、知事の公約違反であり、道民を欺くことになります。また、幌延問題研究会議、道民懇談会、賛成団体33団体を初めとし、誘致に反対する道北連絡協議会等を全く無視することになります。私もこれに対しては、当然反対をいたしてお ります 。二つ目、原子力政策について、特に申し上げたい意見は、原子力発電所の使用済み廃棄物処分をみなし、これは発生者の責任で管理せよとの主張であります。すなわち、「トイレなきマンション」の建設の反対、中止せよと叫び続けて、この運動が15カ年の運動であります。道北住民に参加して協力してまいりましたし、第1次産業の酪農を初め、住民の生活と命を守るために闘争は続けることになると考えます。なお、北海道2区選出衆議院議員五十嵐広三代議士を筆頭にし、当時の国会で語っている言葉を守ってほしいと思います。すなわち、原子力発電から放出される核廃棄物の処理処分は、発生者の責任のもとに中間貯蔵。または、最終処分は、国政の法治規制のもとに、もろもろの条件と法律の整備のもとに、核廃棄物の処理処分をすることを主張してまいりました。まことに立派な正当な理論であることを忘れることはできません。政党政治、総理大臣、各関係省庁の、責任のある国会代議士の方々の、真剣に住民の要望にこたえることをお願い申し上げておきます。二つ目は、豊富町は、過去に幌延町が誘致しようとした貯蔵工学センター問題、当時の豊富議会の議長並びに特別委員長 を圧倒的 な多数で議員リコールをした経緯があります。再び、このような町を二分する混乱は避けなければなりません。先般も批判ありましたが、これはもちろんのことであります。その意味において、町議会には、各リコール問題、加え貯蔵工学センター幌延町建設計画について、反対の決議を行っていることを忘れてはなりません。なお、道庁の皆さん、貯蔵工学センター、深地層研究計画は、全くの別物と考えていることでしょうが、私たちは全く同一のものと考えております。将来、幌延町に放射性廃棄物の最終処分場をつくらないため、深地層研究計画から、既に幌延町が放射性廃棄物の処理処分に適しているという結果が出ているそうですが、これは比較したことはわかりませんが、こうしたうわさが既に飛んでいるということでございます。すなわち、深地層研究の地質状況において、文献や調査対象となる堆積岩が幌延に存在することが確認されております。地下深部は塩分濃度の高い地下水が確認されており、結晶岩と淡水層の地下水を対象とする岐阜県の超深地層研究所と比較検討できる特徴があるので適地との説明を先ほどいたしましたが、幌延町の地質調査の一文書公開は、今度の説明 会では初め て公開されているところでございます。それに引きかえ、ヨーロッパ、米国、カナダ、諸外国の地下層は、塩岩層、花崗岩層が主であることの研究の成果を公開し…。もう少し時間がありませんので、最後私の結論を出して、閉じさせていただきます。飛ばしまして、最後に私の考えについて、一言だけ時間をお許し願いたいと思います。核保有国家の核廃棄物処分が、世界的な大きな問題になっております。地球を破壊に導く共同責任として、深地層研究処分は、もっと安全管理の方法で検討すべきであり、新たなる地下研究処分の選定を吟味して、すべての生物の安全性を考えながら、環境破壊の防止に役立つ方法で計画実施することを提案いたし、なお、北極地に深地層研究所設置の案をロシア事業家と共同開発研究の申し入れに対し、共同研究中であるとの報道を見、ぜひこれを実現されることを希望いたしますとともに、米国、ロシア両大国は、核の保有大国の軍事大国の責任者として、放射性廃棄物研究開発をすべき責任を負うことを願っております。最後に、道知事自身が出席して道北地区住民懇話会の開催を強く要望し、以上私の意見を申し上げまして、幌延深地層研究計画に対し反 対の意見の終 わりといたします。ありがとうございました。

【石川 正雄】 
 私もたくさん用意してきましたけれども、ベルを鳴らされるのが嫌なので、ところどころ言わせていただきます。私は、幌延町における深地層研究所計画について、推進の立場から意見を述べさせていただきます。私たちが、今の生活を維持していくためには、資源が少ない我が国においては、原子力発電は必要不可欠であり、北海道においても、現に泊で2基の原子力発電所が安全に運転されております。先日、3号機の増設について、北海道知事が容認したとの報道がされており、北海道においても、原子力発電の比率は今後ますます高まっていくことになると考えております。このように、北海道においても核廃棄物は現に存在し、今後も発生し続けていくことになります。それを安全に処分するための研究は必要であり、日本のどこかで研究する必要があります。このことは、道の基本的な考え方にも明示されているところであります。幌延町に計画されている深地層研究所は、放射性廃棄物は持ち込まない純粋な研究施設であると聞いており、幌延町がぜひやりたいというのであれば、周辺市町村が何も反対する必要はないと私は思います。よく引き受けてくれたと考えるべきと思います。また、核 燃料サイクル開発機構には、これまでの経緯もあり、計画を進めるに当たっては、研究の内容について地域住民に対して十分に説明を行っていただき、周辺住民に対して、いたずらに不安や疑念を生じることがないようにしていただきたいと考えております。また、科学技術庁におかれましても、来年早々に予定されている省庁再編後も、これまでの約束が反古にされることがないようにお願いしたいと思います。以上をもって、私の意見陳述を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございます。

【細川 正明】 
 私は、この幌延町に計画をされている深地層研究所計画について、私なりに考え方を述べさせていただきます。先ほど道の方からも説明がございましたけれども、堀知事は、さきの選挙の際に、放射性廃棄物を持ち込まない研究施設については、道民の合意を前提に検討しますという選挙公約を掲げて当選をしております。今回、核燃料サイクル開発機構が幌延町に提案している深地層研究所では、放射性廃棄物は持ち込まない、使用しないとされており、知事の公約にある放射性廃棄物も持ち込まない施設に該当するものだと認識をしております。今の私たちの生きていくためには、水や空気はもちろんのことですが、電気も一時もとめることのできない今の生活環境ではないでしょうか。その電気も、国内においては、先ほど36%という原子力によって賄っていると言われております。将来は、風力や火力がなど代替のエネルギーを研究しながら、今の原子力にとってかわるまで相当の時間もかかるものと思います。そのためにも、現在の原子力発電が、より安全で安心のできる電力であると同時に、地域の活性化になるならば、この深地層研究計画について、一日も早く研究を開始するべきだというの が私の考え方でございます。以上で終わります。

【林 繁夫 本人欠席のため別途提出の発言メモを代読】 
 私は、幌延町に計画されている深地層研究所計画について、賛成の立場から意見を述べさせていただきます。日本は資源の乏しい国であり、ほとんどのエネルギーを海外に頼っていることは、だれもが知っていることです。このような状況から、日本では、安定したエネルギーを供給できる原子力発電を推進しており、全体の約3割を超える電気が、原子力発電により賄われております。北海道においても、既に2基の原子力発電所が運転されており、北海道のおよそ3割の電気が、原子力によって賄われており、原子力が北海道の産業と密接な関係を持っていることは明白です。このような状況を踏まえますと、たとえ今すぐに原子力発電をとめたとしても、既に発生している放射性廃棄物を安全に処分するための研究開発は必要ではないでしょうか。北海道及び幌延町に申し入れされている深地層研究所に、研究主体である核燃料サイクル開発機構は、放射性廃棄物は持ち込まないことを明確にしており、先日、当町を訪れた核燃料サイクル開発機構のトゴウ理事長も、このことについて改めて明言したと聞いております。私はこのことを信じたいと考えておりますし、科学技術庁や核燃料サイクル開発機 構は、私たちのこの気持ちを裏切ることのないようにしていただきたいと考えております。最後になりますが、道民の不安を解消するためには、道の基本的考え方にあるように、基本的な事項について協定を結ぶことが有効であると考えますが、その内容が、より実効性のあるものとしていただきたいと考えています。このことが無意味であるならば、我々の周りで日常的に行われている契約行為そのものが無意味ということになり、少し大げさではありますが、我が国は無法地帯ということになるのではないでしょうか。その他、少しでもいいですから、豊富町の振興に役立つような計画になることを期待して、私の意見陳述を終わります。以上です。

【鈴木 金生】 
 大変荒れた後の私の話でございまして、恐縮いたします。ひとつ今日は聴く会でございまして、そこら辺のところは、お互いに良心の範囲内でやらせていただきたいと、かように思います。よろしくお願いいたします。私は、幌延町のこの計画されている深地層研究所につきまして、賛成の立場から発言をさせていただきたいと思います。私どものこの住んでいる道北は、酪農地帯でございまして、また特に豊富は、このサロベツ原野、温泉、観光の町でございます。そのようなことから、ほかの町村よりはというように申し上げますとちょっと語弊があるかと思いますけれども、これらの産業が廃棄物の施設と共存できるか、できないということにつきまして、ある一部の方は不安を持っている方が多々あるのではなかろうかなというふうに思います。私は、たまたまこの幌延町に計画されている深地層研究所には、放射性廃棄物が持ち込まれないと、使用しないのだと、こういうようなことで認識しております。たまたま、この問題につきまして、中身を拝見する機会がございました。どれ一つとって見てもすばらしい内容でございまして、核を持たない、使用しないということであれば、これは何も問題 がないのではなかろうかというふうに、私個人はそう思っております。また、今までのお話から聞きますと、北海道にも持ち込まないと、こういう内容であるようでございます。実のところ安心いたしました。ただ、今までの中で、多くの町民の中にはこの施設がどういうものであろうか、何のために必要なのだと、放射性廃棄物は持ち込まないのか、いろんなことが実際言われております。これは事実でございます。その理由の一つとしては、この核燃料サイクル開発機構から北海道、また幌延に、深地層研究所の計画の申し入れがあったのは2年前でございます。その間、知事は、道民の合意を前提に検討すると、こういうような発言をしてございます。しかし、道民に対しては、何ら情報の提供も行っていない。これもまた事実でございます。関係するインターネットで公開していると言いながら、道庁の方は、職員の方々もパソコンを持っているかもしれませんが、一般的にはっきり申し上げますと、豊富ではそうパソコンの持っている方はいない、まだまだ少数でございます。ということは、なかなかこの問題に対しては理解できていなかった、いないのではなかろうか、そういうふうに思います。先 ほ ど、北海道及び幌延町に計画の申し入れをしている核燃料サイクル機構が、先日、科学技術庁と協賛いたしまして、幌延と稚内で地元の説明会を行っています。その後も、私ども周辺町村には、この計画の内容を理解させるような十分な広報活動は行っておりません。なおなおわからないような状態で、実は今回に突入したというふうな感がございます。このような状態の中で、皆さん全部そうでございますけれども、意見を出せ、この内容も余りわからないのに意見を出せと、こういうようなことを言われても、実際どのようなことに基づいて意見を言ったらいいかわからないというのが実情でなかろうかと思います。ただ知事がああ言った、こう言ったと、そういうだけの話でございまして、それは大きな問題でなかろうかなというふうに思っております。私は、先ほど申しましたように、そのことの前にいろんなパンフレットで拝見いたしましたので、この内容につきまして先ほど説明を受けまして、これは世界的な規模の中で研究をすると。これはエネルギーの、今の貯蔵の問題も当然でしょうが、環境の問題もあります。公害の問題もあります。地震の問題もあります。なぜこのような研究をするの に、 反対をしなければならない理由があるか。一番問題になっている核も、入れない、使わない、こういう状況の中で、このようなすばらしい研究をするものになぜ反対しなければならない。ここのところが、反対する方と推進する側、賛成する側とのギャップの違いではなかろうかと思います。このところを、反対のされる方もじっくり説明していただきたい、かように思います。それはそれといたしまして、このことは、大変な研究をされるわけでございまして、我々人類にとりまして、大きなデータが出るのではなかろうかと思います。そのことに私どもは大きな光を見出して、これからの環境の問題、エネルギーの問題に対処していっていただきたいなというふうに思います。そういうようなことで、私も余りこういう壇上に立ったことがございませんのでうまいことは申し上げられませんが、いずれにいたしましても、先ほどのような、はっきり申し上げまして、今日の骨子は聴く会でございまして、些細なことで時間をとるようなことのないように、言いたいことを十分お互いに言い合って、ひとつ今日の会議が有意義に終わるように協力していただきたいと思います。最後に、私ども幌延の隣町村 でござ います。どの町村も同じでございますけれども、衰退される、どんどんどんどん人口も減ってきているというような状況の中で、このような大きな事業が幌延に来るのであれば、当然経済波及効果もあるのではなかろうかと思います。その点を、私は個人的に特に期待を申し上げまして、意見陳述になるかどうかわかりませんが、希望を申し上げまして、お願いを申し上げたいと思います。ありがとうございました。

【斎藤 伸】 
 私は、深地層研究所計画について、反対の立場から意見を申し上げます。核燃が提案している深地層研究所計画は、政府自民党が21世紀のエネルギーとして原子力を選択し、「トイレなきマンション」と呼ばれ、原発から出るごみをそのままにし放置した結果であり、動燃のたび重なる事故や東海村のJOCの事故などで、原子力の安全神話が完全にくずれた今、この計画を根本的に見直すべきであります。我が国の深地層研究計画は、10から12万年の期間、人間の社会から隔離をしておかなければならない高レベル放射性廃棄物は、地中深く埋設すれば、放射能を閉じ込めることができるとして地層処分をする方針です。幌延での深地層研究は、この国の方針を固定しようとする実証研究であり、放射能の半減期を加速させたり、なくするための研究ではありません。ウランを燃やした後に、なお千年から何万年もと残る核廃棄物の放射能を人間の環境から隔離する、このことは、これまでの科学や技術では扱ったことのない超長期の問題だと思います。1万年といえば、人類の文明が発祥してから今までの時間であります。ここに、この高レベル放射性廃棄物処分の核心と困難性があると思います。 しかし、廃棄物の大もとの原発はふやし続け、そこから出る使用済み核燃料は全量を再処理して新しい燃料、プルトニウムにして取り出し、処理、処分の当てのない高レベル放射性廃棄物をためています。これが、我が国の原子力政策です。したがって、核のごみ対策としては最小限の処理として、当面これ以上原発はふやさない。そして、今ある放射性廃棄物を安全に管理することが急がれています。このことに向かって政策転換を行い、科学の力を結集させることが、次世代に対する本当の責任のとり方ではないでしょうか。地層処分について、道の深地層研究所計画検討委員会報告は、国際的に最も好ましい方策として、経済協力開発機構の原子力機関、放射性廃棄物管理委員会の評価を挙げています。しかし、新規の原発建設は、住民投票での合意を義務づけているアメリカオレゴン州、また、使用済み核燃料の処理処分問題が、未解決な段階で建設を許可するのは違法だとする判決が、ドイツのブロックドルフ原発で出るなど、原子力発電の安全性規制に対する欧米での社会的合意のレベルと歴史を見るときに、我が国との際立った違いと、民主主義に対する理解度と円熟味の違いを感じないわけには い きません。核燃が工学センター計画を白紙撤回したとはいえ、また同じ幌延に研究所を建設するのが、さまざまな疑問や不安を多くの道民が抱いています。そこで、道の基本的な考えについて疑問点がありますので、意見を述べておきたいと思います。特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律では、都道府県知事及び市町村長の意見を聞き十分に尊重するとしながらも、同意が必要とはなっていないために、これでは一応意見は聞いておくが、その意見は参考までということにしかならないのではないでしょうか。次に、住民の意見をわずか1回の聞き取りで済ましてしまい、住民投票やアンケート調査、世論調査も行わず、幌延で数十年の調査を許せば、処分の立地基準や安全基準は、幌延及び周辺地域に合わされたものとこういうものにされ、幌延適地とされる可能性があるのではないでしょうか。次に、道民合意の定義や手法、有識者懇談会からの指摘事項をどう検討されたのかも見えてきていません。研究終了後の埋め戻し問題に対して、道と幌延との考えが一致していないままとなっています。これは、埋め戻しをしてしまいたい道と、幌延はこの次の最終処分に対して、その一考を残しておきた い。 そのための幌延の考え、この食い違い、これはいつまでも平行線ではいけないと考えています。次に、知事公約である道民参加の道政、道民合意を前提としながら、道の考え方に対する質疑を受け付けないことに重大な疑問を感じているところであります。知事の決定の前に、地元住民との話し合いの場を設け、意見交換ができる機会を多く設けていただくよう要望し、私の意見を終わります。

【岡本 淳】 
 私は、核燃料サイクル機構が、幌延町に建設したいとしている深地層研究所計画に対して、幌延町に隣接する豊富町に住む一住民として反対の意見を持っています。その一番大きな理由は、この豊富町など宗谷管内の各市町村の基幹産業である第1次産業を、深地層研究所計画は衰退させ、最後にはつぶしてしまいかねない可能性を持っているからです。核燃料サイクル機構の行う研究ですから、核物質にかかわる研究を行うのは、だれの目に見ても明らかです。確かに研究の段階では、実物の核物質を持ち込むことはないかもしれません。では、研究が終わった後はどうでしょう。本当に幌延町には高レベル核廃棄物の処分場は来ないのでしょうか。国の責任のある立場の人が、幌延町やその周辺に核廃棄物処分場を建設することは、将来にわたって絶対にないと明確に約束をしているでしょうか。いや、されていないのが現状です。核廃棄物処分のための深地層研究を行うのは、科学技術庁が所管するところです。しかし、研究が終わって実際に核廃棄物処分場を所管するのは通産省です。通産省は、核廃棄物処分場を幌延町に建設するとも、しないとも言っていません。深地層研究では、核廃棄物を地下 の深いところで処分するために、幌延町の岩盤や地下水について調査したり研究したりするそうです。そうであれば、科学技術庁の研究が終わった後に、通産省が幌延町を処分場建設候補地として考えるのが極めて自然です。なぜなら、処分場建設に必要な研究がすべて終了している地域は、幌延町以外の日本のどこにもないからです。将来の核廃棄物処分場につながる可能性がこんなにも大きな深地層研究計画に、私はどうしても賛成するわけにはいきません。もし、核廃棄物処分場がこの周辺に来た場合、全国から核廃棄物が運ばれてくることになります。広島や長崎の原爆や、昨年の東海村のJCOの事故からもわかるとおり、核は人間にとって非常に危険なものです。輸送の途中で事故がないと言い切れるでしょうか。万が一、核廃棄物を港で陸揚げしているときに事故が起きたら、人的被害やその地域に住む人々の健康に与える影響のほかに、その地域の漁業は永久に壊滅するでしょう。トラックで輸送しているときに事故が起きれば、その地域の農作物は消費者から敬遠され、農業は壊滅することでしょう。また、輸送のためにかかる莫大な費用は、当然私たちの電気料金にはね返ってくることでし ょ う。私は、そんなことにお金をかけるくらいないら、一日も早く核廃棄物を出さなくて済むよう、すなわち原発を廃止するように、核エネルギーにかわるほかのエネルギーの開発と実用化に対してお金をかけるべきだと考えます。そして、今出ている核廃棄物は、危険な輸送をしなくて済むように、できるだけ原発の近くで永久保管するべきだと考えます。豊富町の第一次産業にかかわる方々は、長い年月をかけ、日々額に汗して、並々ならぬ努力をしてここまで酪農などの産業を守り、発展させてきたのです。そして、これも今後もずっと受け継いでいかなければならないのです。繰り返しになりますが、それを台なしにしてしまう可能性がある処分場や、それにつながる今回の深地層研究計画は、この道北の地には要りません。また、道は、本当に道民がこの問題についてどう考えているのかを知りたいのなら、道民投票条例などをつくって、道民みんなの意思に問いかけるべきです。そのことを強く要望して、私の意見陳述を終わります。

【大沼 安三】 
 私は、幌延町における深地層研究所計画に対する道民の意見を聴く会の場に当たりまして、次の4点から、深地層研究所計画の反対の立場を陳述いたします。深地層研究所の立地是非については、道は道民の合意を前提としています。しかし、その定義や手法については、全く明確にされていないのが問題であります。例えば、今回幌延町における深地層研究所計画にあなたの意見を聞かせてくださいとのことで、全道9カ所、傍聴人員が1,400名、発言者が140名と構成しておりますが、それらの意見等をどのような形で集計され、今後、深地層研究所計画の受け入れ是非についてどう反映されるのか、この道民の意見を聴く会が、具体的に中身を明らかにしておりません。形ばかりの開催であれば、道民の意見合意及び市町村長の意見を聴く会は十分に尊重すると知事が公約をしておりますが、よってそれらの内容について、具体的に説明がなされていないのがまず第1点でございます。2点目といたしまして、幌延町を初め、道北は酪農、漁業等の食糧基地の生産地であり、ここに放射性廃棄物の処分地につながる深地層研究所が計画されますと、イメージダウンにより、大自然の草地で育った健 康な乳牛から健康な牛乳、健康なる牛肉を売り出しております農業にダメージを与え、酪農、漁業の減少は目に見えており、さらに人口流出が増し、企業誘致も困難となり、地域振興にはならないものと思います。先ほどの意見陳述の中でもありました、なぜ反対をしなければならないかと。私といたしましては、それについては、本当に深地層研究施設をやるのであれば、なぜ全国で堆積岩の研究ということで、幌延が1カ所でなるのであろうか。やはり、結晶岩も合わせて2カ所、私はせいぜい15カ所、少なくとも10カ所の中でやはり研究をすべきではないのかと。そういうのがありまして、最終的には最終処分につながるという観念を持っています。どうしてもそういう不安が払拭されないから、反対するわけでございます。3点目になりますが、深地層研究所計画について、平成10年12月、核燃料サイクル開発機構から幌延町に堆積岩で試験を行うという申し込みがあって、道としては、道民合意を得ながら取り組むとして、道内に放射性廃棄物及び中間貯蔵施設・処分場を受け入れないとの基本姿勢に立って検討していると、先ほどの道の説明にも活字で大きく載っております。だがしかし、 先 ほど申し上げましたように、一たん深地層研究所を受け入れますと、北海道及び幌延地区周辺は、処分地から除外されていないのが現状であります。そういうためにも、数十年間の調査をしますとは、自然的に1カ所です、全国で。そういうことであれば、なおさら最終処分場にその地区は適地との可能性があるものと思われます。それから、4点目でありますが、地元豊富町に再び混乱を持ち込む深地層研究所は、私は10年前の貯蔵工学センター誘致防止のときを思い出します。そのときは、2人の議員のリコール運動があり、反対派、賛成派がいがみ合った苦い思い出が頭をよぎります。よって、この道北地区は、道新の世論調査では、留萌管内が85.7%、宗谷管内が87.5%の結果が出ております。この平和な豊富町に再び混乱を起こさせないよう、道知事の良識ある決断を願いたいと思います。以上4点を申し上げましたが、道庁の方々に質問がありますが、質問に対する回答は、意見の発表が全員済んだ後で結構です。一つは、深地層計画地について、知事は、多くの道民の方々の意見を聞くとなっておりますが、この今日の意見の聴く日が、私は道の新聞その他で、非常に新聞の広告欄に 小さ く出ております。そういうことで、見なかった人が多いのではないかと思います。そういうことで、非常に道民の皆様方に大いに知れわたらない。なぜあんなふうにこまくやるのだろうなということを思っております。その点についても今後検討をして、どっちみちみんなに広告を出すのであれば、もう少し正々堂々と、一面、三面記事に堂々と道として出していただきたいなと思っています。それから、今日の道民の聴く会に、最高責任者である道知事が公務のために出席できない、あるいは出席しないのか、最終的に、これは8自治体、それから札幌市ということで9カ所で行っておりますが、どこにも出席しないということであれば、本当に知事が道民の生の声を聞いていただきたいなと思っております。それには、今後、今日道の参事をはじめ来ておりますので、今後、道知事が生の声を聞くためにも、道北1カ所、あるいは道央1カ所、道民の各聴く会を知事そのものが来てやっていただきたいなということを、常に皆さん方が知事の方に連絡をお願いいたしたいと思います。それから最後ですが、もう一点ですが、先ほど出席しなかったのをということで非常にもめました。それで、私は代読す るのは 、先ほどの2行であれば問題でないと思います。ただし、それは先ほど言ったように、私たちの意見も道から来る意見も、これはどこの職場でも同じだと思いますが、郵便物が来ましたら、日付印なり、受付なり、特に資源エネルギー課であれば、受付印に日付印があって、決裁が、課長、部長の印鑑が必要だろうと思います、こういう問題ですから。そういうことで、先ほど問題のありました発言者7番の読み上げた受付印なり決裁がありましたら、後ほど会場の皆さん方に回していただきたいと、そう思っておりますのでよろしくお願いいたします。以上申し上げまして、私の発言といたします。

【山内 義一】 
 私は幌延町に計画されている深地層研究所計画について、推進の立場から意見を述べさせていただきます。以前、幌延町に計画されていた貯蔵工学センターは、周辺町村の反対が多かったために白紙撤回をされました。今回、核燃料サイクル開発機構が北海道及び幌延町に申し入れている深地層研究所は、核廃棄物を持ち込まない研究施設であります。貯蔵工学センター計画が白紙になったのは、核廃棄物を持ち込むことについて、地元の住民に強い懸念があったからだと思います。今回の研究施設は、核廃棄物を持ち込まない研究施設であると聞いております。この事実関係を理解すれば、何ら問題はないものと考えております。本日いただいたこの資料の中にも、「放射性廃棄物は持ち込まないし、使用することはありません」そしてまた、「将来とも放射性廃棄物の処分場にすることはありません」と本日の資料の中にも掲載をされておられます。幌延町においては、放射性廃棄物を持ち込まないことについて、町条例を制定して町としての態度を明確にしております。今後、幌延町に核が来ることは到底考えられません。また、北海道知事も、道内に処分場を受け入れる意思のないことは既に明らかに しているところであります。道においては、泊にも原子力発電所を抱えております。核廃棄物を安全に処分するための研究については、他人事ではないことだと思います。必要なものは必要として、さらに研究を重ねていただきたい。また、道民の不安に対しては、きちんと明確な答えを出して進めていただきたいと考えております。以上、私の意見を述べさせていただきました。ありがとうございました。

【渡辺 敏司】 
 皆さん、こんにちは。本日の意見陳述会の深地層計画に、反対の立場で意見を述べさせていただきます渡辺と申します。幌延町における深地層研究所計画に対する基本的な考え方について(平成12年6月北海道発行)の1、幌延町における深地層研究所(仮称)計画に関する道の認識についてですが、原発、再処理、高レベル核廃棄物、ガラス固化等の核燃料サイクル、ガラス固化の安全性は確立されておらず、もんじゅ、東海村のJCOの事故でも国民の前に明らかになり、国民の大多数は、原子力への不信感を抱いているのが現状ではないでしょうか。それでも原発の増設を進め、再処理し、膨大なプルトニウムを製造し、処理処分の最も大変な高レベル核廃棄物のガラス固化、地層処分研究を基本的に認める道の考え方では、原子力の真の安全性の確立、国民、道民の不安に何ら答えるものとは言えません。その象徴的なものとして、再処理工場について取り上げてみたいと思います。世界各国は、使用済みの核燃料の再処理から撤退する方向が大勢です。六ケ所村では、今再処理工場が急ピッチで進められており、世界の動きと逆行する日本の原子力政策を象徴しております。茨城県東海村の核燃料 サイクル開発機構の再処理工場では、1997年に火災爆発事故が起きました。この工場では、それ以外にも78年の操業開始以来、さまざまな事故が続発しています。設計上、ウランにして年間210トンの使用済み核燃料を再処理できるようにつくられたのに、これまで22年間の実績は、全部で935トン、稼働率20%という低さが、技術の未熟さを示しています。また、六ケ所村の再処理工場は、当初計画ではとっくに操業を開始しているはずでしたが、今は2005年の操業開始を目指して、毎日7,000人の建設作業員が従事し、現在の進捗率42%を年内に60%に持っていく予定だといいますが、建設費は、計画が延びるに従って当初の3倍の2兆1,400億円と大きく膨らみましたが、その費用は、いずれ電気料金に上乗せされることになります。現在、商業用の原発で生じた使用済み核燃料の再処理をしているのは、日本とフランス、イギリスなど、原子力発電を行っている国の中でもごく一部に限られています。アメリカは、1970年後半、民生用発電用にプルトニウムを利用することはしないことを決定し、商業用の原発から出た使用済み核燃料の再処理は、行わなくなりまし た 。2010年にすべての原発を廃止すること決めているスウェーデンも、技術的、経済的な理由から、1978年に、使用済み核燃料の再処理をしないことを決めています。原発の全廃を決めたドイツの場合でも、1989年には国内で再処理をしないことを決め、フランスやイギリスに委託している再処理も、2005年にやめることを表明しています。6月末には、ヨーロッパの主要国が加盟するオスロ・パリ委員会が、再処理工場から出る放射性物質を含む廃水の放出禁止を加盟国政府に勧告する決議を採択するなど、イギリスとフランスの再処理実施に対する国際的な目は、大変厳しくなってきています。そのように世界各国では、脱原発、自然エネルギー等の代替新エネルギー等へ徐々にシフトされているのが現実です。そうした状況にありながら、貯蔵工学センターは白紙撤回、深地層研究所ならどうですか。研究所の計画と処分場の計画を明確に区分する研究実施区域に、研究期間中、終了後においても放射性廃棄物を持ち込まないとしているが、深地層研究所についての管轄は、核燃料サイクル機構、科学技術庁であるが、特定放射性廃棄物または法律は通産大臣の管轄であり、核燃、科学技 術庁 と道の担保措置では、将来的な担保と言えないと思います。それと、一般常識の範囲で考えて、日本中で深地層施設立地が幌延だけにしかなく、そのような状況で、核を持ち込まない担保措置で信じなさいと言う方が、住民サイドからすれば無理な話ではないでしょうか。科学技術庁、原子力委員の方からも、「とりあえず立地、将来は地元の意向が変われば話は変わるかもしれない」などという話も取りざたされています。その中で、原子力委員会の懇談会がまとめた報告書では、動燃事業団、さらにこれを改組した新たな法人が行う深地層の研究施設の計画は、実施主体が行う処分場の計画など、処分地の選定プロセスとは明確に区分して進めるべきであると書いておりますが、努力目標となっており、政策的位置づけがないものと考えられます。この懇談会の委員を務めたカワカミコウイチ氏、神奈川大名誉教授が、かつてこう述べています。「幌延計画の経験を踏まえれば、地下研究施設の立地と処分の実施主体が行う処分地の選定作業との区分をとりあえず明確にする必要があるが、事はそれだけでは済まない。地下研究施設が、将来処分場にならないにしても、施設に近い同じ地層の地域がどう なるか という疑問が残る」と述べています。原子力委員会の専門部会長を務めていたイクタトヨオ氏は、このような発言をしています。「将来的に研究にめどがついた後、地元の意向が変われば、話は変わるかもしれない」1992年10月22日、原子力産業新聞上での話です。その後、発言が撤回されたという話は、私は聞いていません。地層研究、主にPR目的なら、大都会の方が合理的なのです。札幌の方が適地と言えます。また、知事の言う道民合意とは、何の根拠をもって道民合意なのか。住民サイドの道民合意とは、住民に対する説明、住民アンケート、道民投票によって確立されると思うが、道として十分な説明もせず、私たちから言わせれば名ばかりの意見陳述で決めてしまうという姿勢が見え見えではないでしょうか。この点は、知事の公約、政治姿勢として非常に重大な問題であり、今後も追及していかなければなりません。また、本日の意見陳述は、長く豊富の歴史や豊富町民の記憶に残るものであり、深地層計画の反対の立場で発言できたことを誇りと確信を持ち、この場の発言を終わります。どうもありがとうございます。

【横田 正光 本人欠席のため発言要旨を代読】 
 今までが長すぎた。1年でも早く着工されることを望む。反対派の説明は、核のごみ捨て場とわかりやすい。そして、反対に賛同している人たちも、高レベル廃棄物がどこまでも頭に残っている。長年のイメージは消えにくい。その考えを賛成の方へ向けさせるには。電気がなくなってもいいのか。なくなったら、私たちの生活はどうなるのか。将来の人間社会のために、電力の大切さを具体的に知らせる。原子力施設関連会社等より絶対に事故を発生させないこと。マスコミの報道(反対の)システムの改善ができないのか。

【石川 治 本人欠席のため発言要旨を代読】 
 私は、深地層の研究に賛成します。1、地下500メートルの深さの研究。2、安全基準を決める研究。3、海外でも行われている研究。4、地元の活力になる工事。



2 意見記入用紙による意見等 

【豊富町 阿部 喜子】 
 最終処分地になる深地層研究所には、断固反対です。  

【豊富町 荒木 文夫】 
 深地層研究所計画に反対です。今までもこれからも原子力発電を認めないのでそれにともなう研究も必要ない。道、科学技術庁、核燃は住民の反対意見を、尊重して欲しい。  

【豊富町 大沼 一之】 
 絶対反対である。農協理事会反対決議しました。豊富通常総会にて絶対反対決議する。
 私は幌延に計画されている深地層研究所(仮称)について次の観点から反対します。
(1) 北海道特に幌延及び周辺地域は「処分地から除外」されていない事が事実でありもし深層研究所が計画され完成された場合は最終的に高レベル放射性廃棄物が持ち込まれる不安と不信とが払拭されないのであります。
(2) 私は現在父の開拓した地で酪農を営んでおりますが、今深地層研究所が計画されますと処分地への不安から息子夫婦も酪農にけじめをつけて出て行くと云っております。今、私の家族は私夫婦、息子夫婦、孫2人の6人で毎日牛の世話をして楽しく過ごしていますが、深地層研究所の受け入れがなされた場合家族の離散がみえみえであります。
(3) 幌延町を始めとしたこの道北は地下水や温泉が豊富な地域であり、豊富町も大正末期より温泉が出て今やその泉質が皮ふ病(特に火傷)かんせんに効果があるとの事で全国的に有名で多くの方々が温泉を利用されており良くなった人達から感謝の手紙等が役場ふれあいセンターに届いているそうですが、この地域に巨大な穴を掘る事で生活及び産業用水や温泉の枯渇などが心配であります。
(4) 私の住む豊富町は雄大なサロベツ原野と、約13,000haの牧草地又日本一の大規模牧場があります。その様な自然の恵みにより乳牛約18,000頭が飼養され、まさに純酪農地帯でありその環境条件の中で当豊富町は乳量75,000tと、酪農北海道においても10番以内の生産量であります。又、この自然環境で飼育された乳牛から生産される牛乳は非常に濃度もあり風味良く消費者には喜ばれ、学校給食を始め全道各地のスーパーに販売されています。特にこの牛乳の「こく」そして「味」の良い事から全道に800店舗をもつセイコーマートが目を付け豊富に市乳専門の工場を8月1日から営業を開始しています。この事については豊富町酪農家はもちろんの事、町民全体で期待を寄せていますが、ここに最終処分につながる危険性のある深地層研究所受け入れる事は風評被害、イメージダウンになり、私達の目指すクリーン農業が崩壊される事が十分考えられます。 
 以上の4点の考え方をもって深地層研究所(仮称)に反対意見を述べさせて頂きます。

【豊富町 金子 和子】 
 酪農と観光のマチ、豊富町としては核廃棄物は相入れることは出来ません。
 今回の深地層研究所は以前の貯蔵工学センターと違い、核は持ち込まないと説明されています。
 ただ、この研究所は幌延には核は持ち込まないと言うけれど、核廃棄物処分に関する研究である以上、いづれは処分地が確実に必要な施設のための研究所です。
 そして、その処分地の候補地に名乗りを上げる市町村がない以上、今回この施設を受け入れることに大いなる危惧を感じます。
 私は豊富で酪農に関わっているものですが、この町でこの町の人々が安全で健康な生活をいとなむと共にこの町の安全な食糧品を道内外の消費者に届けたいのです。
 そのためには、深地層研究所計画に反対です。

【豊富町 亀井】
 反対。  

【豊富町 久世 薫嗣】 
  幌延の計画には反対!
△町を二分するようなものを持ち込まれては困る。
△道北は第一次産業を中心とした地域であり、大開発の事業等は不必要だと思う。
△特に放射性はいき物の研究等は論外である。
△道は道北の地域振興のブレーキになるような開発計画は即刻やめるべきだ!
  この地域でボーリングをするなどもってのほか。ガス・水・石油・・・あらゆる意味でも不適の地域だ!
△今后、地域を二分する斗いが起きた時、その責任はすべて道にある!

【豊富町 工藤 トミ子】 
 幌延町における深地そう研究所計画にはぜったい反対です。 

【豊富町 小林 フサ】 
 高レベル放射性廃棄物反対です。

【豊富町 斉藤 淳子】 
 豊富町で酪農している者です。神奈川県から嫁いで17年、豊かな自然の中で牛を飼い、おいしい牛乳を搾ろうと日々努力しています。子供が4人、うち男の子が3人いるので、誰かが酪農を継いでくれるだろうことをひそかに願っています。これがもし高レベル放射性廃棄物の最終処分場などが隣町の幌延町にできれば、どうなるでしょうか?安心して酪農を続けていくことはできなくなると思います。
 世界で脱原発が言われている中、なぜ日本は、原子力にたよるのですか?地下深い所に放射能がもれないようにガラスで固めたものをうめなければいけないような危険なものをうみださない安全なエネルギーの開発を考えていくべきだと思います。
 初めて今回参加して、いろいろ意見を聞くことができて勉強になりました。広く道民の意見を聞いてくださることを感謝します。「深地層研究所計画」に反対する意見もどうぞ聴いてください。

【豊富町 酒井 一正】 
 意見を聞く会でちゅう選でえらぶなんておかしい。40名の中から15名の選出のし方に付いてなっとくしない。反対。

【豊富町 佐野 甲奈】 
 計画に対しては反対します。
 地層処分の考え方自体、”できる”と予測・予定をした上での研究・開発だと思われ、そのような視点で行う研究が果たして正しい研究結果を出すのか非常に疑問に思います。正しい研究結果を出すことが出来ないと思われる研究施設に対して、何百億円もの税金が使われるのは、国民として全然納得いきません。
 また、国のエネルギー対策の全体像は、原子力発電を推進するとの説明だけ、全体の具体的なエネルギー対策の中で、どれくらいの規模で原子力に頼るのか、それによってどれくらいの高レベル廃き物が生産されるのか、それを処理する為の土地は日本国土のどれくらいの範囲になるのか、など、全体的な見通しがこのような意見を聞く会で全然説明されなかったことがとても残念です。
 このような明確でない会で説明をきいても、理解も進まないと思います。
 また、高レベル性廃き物の研究をするのに廃き物を持ちこまないというのも不思議です。資料の説明を読んでも全然納得出来ませんでした。

【豊富町 相馬 靖男】 
 はんたいします。
 地上の目のとどく所においといて何千年何万年にわたって後世の人達にもみてもらい、2度とこの様な物を作らないようにしてもらい、我の世代のしっぱいをすなおにみとめ、ゆるしをもらうべきと思います。 

【豊富町 高瀬 久】 
 試験施設であっても、信用できないから反対です。建設は絶対反対です。

【豊富町 富樫 恵美子】 
 放射性廃キ物の処分に困っている現状では、「深地層研究所」は廃キ物最終処分地を目的とした施設としか思えません。万一の事故も過疎地であれば、被害が少なくても済むという考えが根底にあるのです。それはそこに住む人の人権を無視した考えで怒りを感じると同時に、増々安全への不信を強くするものです。安全を主張するならば、もっと原発の恩恵を受けている人の足基に施設をつくり管理するべきです。
 酪農家にとって大地は命です。北海道は日本の食料基地と謳いながら、何故酪農生産者の意欲を押しつぶす様な政策をとるのでしょうか。幌延への”深地層研究所”の建設反対を強く訴えます。

【豊富町 富樫 強】
 深地層研究所計画に反対します。「協定書?」で核廃棄物を持ち込まないなどとしていますが、法的こんきょもありません。もし、研究施設をやるのであれば、幌延に廃棄物を持ち込まない事を国会で決議した上での事にして頂きたい。

【豊富町 田中 雄次郎】 
 絶対反対である。
 私は東京出身の新規就農者で豊富に来て11年になる。そのこの町に住むが第三者的なこの問題を見ることもできるし、又この町で骨を埋めようと強い気持ちも持ち始めている中ではっきりと言えることが出来る。それは、このような高レベル放射性廃棄物処理施設ができてしまうと、更に更に過疎化が進む!ということである。私の東京内地の仲間もすばらしい自然にめぐまれた所にこのような施設が出きてしまったら、自殺と同然だという意見が絶大である。世界的にも非核、非放射能という運動が盛んになっていることからもその事実を直視して真のへき地のあり方をゆがませてはならない。
 何回も何回もはっきり言い続ける、このような関連(高レベルor核)施設の建設は一時的な大きな金が動くというだけで長期的にこういうへき地にはこのことが最大の汚染となり、決定的な過疎化へつながる!!又、少ない主農産物の市場価値の印象悪化は絶対に取り返しのつかないことになる。その事実は去年の茨城県の臨界事故で地元周辺の農家は売れなくて死活問題となった!!
 地元建設・商工関連は一次の物流のうるおいがあるかもしれないが永続的、子子孫々にまでのことを考えると、過疎化のばく進化、主農産物の印象悪化、万が一による生産農家の出荷停止、力の弱いへき地農村地を食ものにすることは北海道の弱体化、しいては日本の将来性の悪化につながる!!何度も言う過疎化に拍車がかかる!!これは間違いない。今、道やサイクルは複雑な言い回しをして地元住民、特に周辺町村民をごまかそうとしているが、本音を言いなさい。それでなければ真の話し合いは出来ない。!!

【豊富町 野口 圭子】 
 核抜き担保措置だから安全と云われますが、かえって深地層研究施設を幌延に作ってしまうと、高レベルの核廃棄物の処分場を幌延か周辺町村に設置される可能性の方が高くなります。
 深地層研究施設を作ることは、農業漁業で成り立っている宗谷・天北の人々の命・健康・生活を根本から、くずしていくことになると思います。又、永久的に安全を約束できない施設は絶対作ってはいけないと思います。
 道(国)のやるべきことは、道民(国民)の大多数が反対している原子力発電一刻も早く中止すること。そのためにクリーンエネルギーの開発に力をそそぐこと。
 使用済み核燃料の再処理は中止して、今ある原発の敷地内で無害にすることができる迄管理するべきであって他の道府県にこれを押しつけたり、押しつけられたりすることがあってはならないと思います。
 日本は民主主義の国です。道の仕事は道民の多数意見に従うことです。道民との合意を大切にすることを行政の基本として欲しいと思います。そして、道民との合意を考えるなら泊原発3号機も幌延の深地層研究施設も道民の意志を切り捨てて実施することはできないのではないでしょうか。反対の意見が大多数を占めるのに実施することはゆるせないと思います。この聴く会だけでは反対する人たちの意見が充分、届かないと思います。アンケート(全道民、又は周辺町村を含む)や住民投票他の可能な限りの努力をして道民の意見に耳をかたむけて下さい。道民の命と健康、生活を核の危険から守り、安心して暮らせるように見守って下さいますようにお願いして、私の意見と致します。

【豊富町 野口 多美次】
 今回、幌延に建設予定の研究施設に対し、下記の理由により反対するものである。
1、何事も良いことづくめでいろどられている説明内容のパンフレット。あれ程さわがれている核のもつ恐ろしさを何ひとつ語られていないこと。
2、電力の需要のみを強調し、節電や新しい代替発電の可能性を宣伝しない当局関連機関の態度。
3、世界各国で脱原発の政策、研究を推進している現状を全く意に解していない我国の原子力発電の推進。
4、この施設が何故幌延か、明確な答が出せない今の状況。
5、危険なものを危険だと明確にし、責任能力の発揮できない国、及び関係機関、企業の無責任さにいきどうりを感ずる。以上
 物事を解決するのには必ず原則がある。今回の問題解の根本原則はまず原発を何年後には中止する、という前向きの姿勢である。この原則に立って処問題にあたるならば、この解決は容易であると考える。我々はそのことを国、及び関係機関の口から発せられることを期待している。
 以上のことが無い限り、あくまで絶対反対である。

【豊富町 樋口 誠】 
 核の持ちこまない施設であるので賛成!
 早期着工を望むが過去にリコールの問題がある道にはしんちょうなけんかいを・・・。

【豊富町 星 勝洋】 
・先日の「雪印食中毒」を見てわかるように、牛乳に対する風評被害で、かなりの額が損失されました。したがって、放射能で汚染された場合、どういう対処をしてくれるのが、不鮮明であります。それが提示されない限り、一人の酪農家としては、施設の建設を認める訳にはいきません。
・旧「動燃」、現在の「核燃料サイクル機構」ですが、名称は変わりましたが、中味は変わってないように思えます。昨年の茨城の事故を取りあげても、事故が起きてから、数時間、放置されていたのも事実であります。先にも述べましたが、会社の名称は変われど、会社の体質は変わってはいません!!
・以上の事から、一酪農家として、一道民として施設の誘致、建設には断固反対!!致します。
・科学技術庁が提示している、「核廃棄物は、『人間の生活環境から遠ざける』」と書かれていますが、施設を建設するにあたり、現地に住む住民は、その現地は人間の生活 環境ではないのか。
・表記されたことや上記に書かれた意見から、適格に判断されるよう、願いたいと思います。

【豊富町 松本 昌也】(2件の提出があり、一括掲載) 
 核廃棄物貯蔵施設を核を持ち込まないとゆう約束など信用してはならない。今回の意見を町民から聞くとゆう話も反対意見陳述が5に対し賛成は10ではないか。このなり行きも聞いている。前回のリコールの時にせよだましうちの連続でないか。まともな者ならこれらの事がいかさまなのはわかるとゆうものだ。堀知事に今からでも遅くないから白紙撤回して下さるよう強く要望します。大人の世界がこんなにすさんでいるのだから子供達があれても当然でしょう。
 本日堀知事が来られる、直接町民の意見を聞きに来るとゆうことできてみたが、もうすでに世界が撤退している核燃利用のコマーシャルを聞かされることになろうとは、ある程度予想はしていましたが、残念です。「意見を聞く会」は(あえて着工を進める上で問題なし)。とゆう決論を引きだすための会だったのでしょうか。今日は、仕事を午前中できり上げたがむなしい。仕事先のある女性は東海村出身で、今も親類が放射線にさらされいる恐怖を話してくれました。北海道に引っ越すよう進言しているそうです。朝NHKで中性子の村民の被ばく量は、政府調査の4倍から2倍と言っていたが、実際は今も被ばくしていて25倍とゆう数値を言う人がいるが、そうだと思う。私も季節工として福井方面に出稼ぎに行くが、今年はプルサーマルをガタガタの炉で燃やすと聞いて仕事をキャンセルしました。(去年12月)科学技術庁、サイクル機こう(動燃なんだよネ。)の若い職員のみなさんどうか人間の理性を強く持って生きて下さい。あなた方のおっしゃる事は世界の理性が強くNOと言っていることなのだ。堀知事、あなたも人間なら、核に関連する事項をすべて振りはらって下さい。もう道北民 は、20年に渡って苦しめられ続けています。彼らの慮義は、あなたによくわかるはずです。韓国朝鮮が親密になり、北方圏の友好が強くなれば、新しい経済圏が生まれるでしょう。この経済圏に北海道が健康な形で参加していこうではないですか。うさんくさいものから早く抜け出せるように祈っております。

【豊富町 山路 弦太】 
 計画には反対です。
 「計画の概要」の中で、地層科学研究の進め方という項目がありました。それによると、データを取得した後、データのモデル化と予測を行うとありました。私は、このモデル化とその信用性に疑問をもちました。説明によると、ある計算式にデータを入力した後、その有効性を確認するとのことでした。モデル化は、要素、次元、初期条件等で結果が大きく異なってきます。特に環境の状態を正確に示すためには、あまりにもfactorが多すぎます。数値シュミレーションは、現実から遠い結果が生まれる傾向にあります。計算機の内部世界と現実世界とは別な世界です。
 日本の土木研究が、環境を無視して行われてきたのは事実ですし、現在、環境を取り入れた研究が思うように進んでいないのも事実です。深地層研究もその1つでしょう。研究の発想、方法をもう一度考えてほしいものです。地域振興策とだきあわせの研究は、研究ではありません。

【豊富町 山本 幸作】 
 反対。

【不明】 
 今日話を聞けば聞くほど「深地層研究所」はとなり町に建設計画は反対します。なぜかと言うと私達の町は酪農とかん光の町だからです。
 私達牛飼いは、生乳、生肉を生産しています。
 消ヒ者の皆さんに安全でおいしい農畜産物をと思っていても風評被害やイメージダウンで生活ができなくなるかのう性が多分にあると思います。
 深地層研究所ということで、私達の町にある温泉の水みゃくが変わるのではと心配です。
 道北のほろのべまで来て研究しなくても、「はいき物」は作った所でしょぶんすることによって経費もかからないのでは税金のむだ使いです。
 研究所とはいってもゆうちしてしまえば最終的には、放射性廃き物の処分場につながることは目に見えています。
 お話のように安全性があるのなら国会ギ事堂の下にでも作ったらどうですか。
 私達の生活と希望をうばいとらないで下さい。
 「深地層研究所」建設計画には断固反対します。

(敬称は省略させていただいておりますのでご了承願います。掲載内容に誤字、脱字等がありました場合は、ご容赦願います。)

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