厚岸霧多布昆布森国定公園

[R. 3. 3.30指定・32,566ha]

厚岸霧多布昆布森国定公園

MAP

厚岸霧多布昆布森国定公園MAP

概要

厚岸霧多布昆布森国定公園は、北海道東部の玄関都市である釧路市の東、釧路町東部の太平洋沿岸部から厚岸町、別寒辺牛川河口部・厚岸湖を経て浜中町霧多布へかけての、沿岸に沿って発達する海岸段丘、海食崖、湖沼、湿原など、変化の多い地形に恵まれた自然公園です。

地域

本地域の気候は、夏季は海流の影響で海霧が発生しやすい一方、冬季は、雪が少なく晴天の日が多くなります。また、年間を通して気温は低めで、日本でも最も冷涼な気象条件となっています。
 高緯度で冷涼な気候の本地域では、本州では山の上でしか見られない高山植物を海岸草原や湿原で手軽に見ることができます。
 本公園は、1955年(昭和30年)に当時の制度である道立公園として指定されたのが自然公園としての始まりです。公園の区域は、釧路町、厚岸町、浜中町及び標茶町の4町にまたがって東西に長く広がり、総面積は約32,500haです。

 森林、海岸草原、湿原、湖沼等変化に富んだ自然に恵まれている本地域では、ダケカンバ、トドマツ等の針広混交林、ヒオウギアヤメ・センダイハギ等の海岸性の植物、エゾカンゾウ・ツルコケモモ等の湿原性の植物などの様々な植生が見られます。また、多彩な環境に、森林性・草原性の鳥、オオハクチョウをはじめとしたガンカモ類等の水鳥、タンチョウ、オオワシ・オジロワシ・エトピリカ等の希少鳥類等も分布しており、1年を通して実に様々な野鳥を観察することができます。

あれこれ

ラムサール条約

正式な名称は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」です。ラムサールとは、1971年にこの条約が採択されたイランの町の名前です。地球規模で移動する渡り鳥にとって国境はありません。渡り鳥の重要な生息地である湿地を守っていくための条約です。
厚岸霧多布昆布森国定公園内では、厚岸湖・別寒辺牛湿原と霧多布湿原、藻散布沼、火散布沼が登録されています。

奇岩めぐり

釧路町昆布森から尻羽岬にかけての海岸一帯は、トド岩、タコ岩等、特異な形の岩が見られ、海岸の風景にアクセントを加えています。
 これらの奇岩は陸側からも見られますが、釧路町昆布森から出る遊漁船に乗って海側から眺めると、陸側とは違った表情が現れるでしょう。遊漁船についての問い合わせは釧路町役場商工観光課内観光協会まで。

ゼニガタアザラシと海鳥

太平洋に台地状に浮かぶ周囲約6kmのこの島は厚岸から浜中にかけてのほとんどの展望地から望まれ、一際目だった存在となっています。昆布漁の行われる時期を除いて無人島である大黒島は海鳥の楽園となっており、特にコシジロウミツバメの大規模繁殖地として島の南西部が国の天然記念物「大黒島海鳥繁殖地」に指定されています。また、海鳥だけでなくゼニガタアザラシの道東域における貴重な繁殖地となっています。

タンチョウ

国の特別天然記念物であるタンチョウは、冬場、鶴居村や釧路市阿寒町などの給餌場に集まりますが、春から秋にかけては、営巣や子育てのため公園内の湿原や湖沼で生活しています。この時期のタンチョウは外敵の侵入に対して特に敏感になっていますので、タンチョウを見つけても遠くから見守ってあげてください。

エトピリカ

アイヌ語で「美しいクチバシ」という意味のこの鳥は日本では厚岸から根室にかけての沿岸部にしか生息していない貴重な鳥です。近年、北海道での数が減少傾向にあります。

豊かな海産物

豊かな森や湿原によって蓄えられた水が、河川の安定的な流量を確保し、地域の主要な産物であるカキ・アサリ・昆布などの海産物を養っているとも言えます。地元の海の幸を是非味わってみてください。

見どころ

尻羽岬

厚岸湾に突き出た岬で、正面に大黒島が見られます。周辺地域の難読地名群にも注目ください。

尻羽岬

愛冠岬

厚岸湾に突き出た岬で、海岸や大黒島等が望めるほか、周辺には博物館や樹木園など、利用施設も充実しています。

愛冠岬

霧多布岬

かつての島が砂の堆積により対岸と繋がった陸繋島の先端にあり、見渡す限りの太平洋を望見できます。

霧多布岬

琵琶瀬展望台

霧多布湿原を一望できる、公園内で最もよく知られたビュースポットです。季節によって移りゆく様々な湿原の色合いを見ることができます。

琵琶瀬展望台

別寒辺牛湿原

湿地と台地に囲まれた周囲約26kmの厚岸湖は、西側で厚岸湾につながっています。厚岸湖は、北海道代表するカキ・アサリの産地として知られ、毎年秋に行われる厚岸カキ祭りには、大勢の観光客が訪れます。
冬季には、湖面の大部分が結氷しますが、厚岸湾に近い部分は凍らず、オオハクチョウやカモ類の越冬地となっています。
網走の能取湖で有名なアッケシソウ(サンゴソウ)は、もともとはここで発見されたことからその名が付けられましたが、現在の厚岸湖では生育地が減っています。
厚岸湖に流入する別寒辺牛流域に広がっている別寒辺牛湿原の大部分はヨシやスゲが生える低層湿原ですが、別寒辺牛川の中流域にはミズゴケ層が厚く堆積する高層湿原が一部存在します。タンチョウをはじめとした生物の生息地として重要なこの湿原は、厚岸湖と共にラムサール条約登録湿地となっています。

涙岬

涙岬は、断崖がまるで乙女が太平洋の荒波に向かって泣いている横顔のように見えることから、別名「乙女の涙」といわれています。道道沿いの駐車場から展望台まで徒歩約10分。
厚岸市街地からほど近い場所に位置し、岬からは厚岸湾、大黒島が一望できる観光客に人気のポイントです。付近には北海道大学付属厚岸臨海実験所付属博物館や樹木園・森林センター・樹海観察塔・キャンプ場等を擁する緑のふるさと公園や道立厚岸少年自然の家があります。

霧多布岬・アゼチ岬

霧多布半島の東端に位置する霧多布岬からは、奇岩・絶壁が眼前に広がり、海鳥類を間近に見ることができ、春から夏には様々な花も見られます。岬周辺にはキャンプ場、展望台、憩いの広場も整備されています。
また、アゼチの岬からは小鳥、ケンボッキ島が望まれ、夕日の名所となっています。

原生花園あやめヶ原

標高100mの位置にあり、広さ約100haの広大な原生花園で、中央には散策路があり、約30万株のヒオウギアヤメをはじめ、ハクサンチドリやキンポウゲなど100種類以上の植物が鑑賞できます。

原生花園あやめヶ原

厚岸水鳥観察館

別寒辺牛湿原で、水鳥をはじめとする動植物と湿地の保全や湿原の利用についての理解を深めてもらう活動を行ったり、調査研究やモニタリング等を行う拠点施設となっています。

厚岸水鳥観察

霧多布湿原センター

霧多布湿原の歴史、湿原の重要性、生息する動植物について知ることができます。また、湿原散策、バードウォッチングなどアウトドアの体験メニューも充実しています。

霧多布湿原センター

北太平洋シーサイドライン

海岸、牧場、湿原の中を緩いカーブをつけながら続く、美しい自然景観を楽しむことができるドライビングルートです。

北太平洋シーサイドライン

ワーケーションモデルコース

ワーケーションモデルコース

ワーケーションモデルコース

お問合せ

北海道釧路総合振興局 保健環境部 環境生活課
TEL 0154-43-9154

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