セイヨウオオマルハナバチ(特定外来生物)

セイヨウオオマルハナバチとは?

 セイヨウオオマルハナバチは、トマトやナスなどのハウス栽培で受粉を助けてくれる存在として導入され、私たちの食卓に「安心・安全で良品質な農作物」を提供するという点で大きく貢献してきました。

 しかし、セイヨウオオマルハナバチはヨーロッパ原産の外来種であり、平成18年(2006年)9月1日に特定外来生物に指定され、飼育・保管・運搬等が規制されました。また、飼養者に対しては、野外逸出防止の適正な施設を整備し、管理を行うことなど万全な対策を講じることを義務づけました。

セイヨウオオマルハナバチ(東京大学保全生態学研究室提供)

北海道において

 北海道には、エゾオオマルハナバチなど11種類の在来のマルハナバチが生息し、野生植物の受粉に欠かせない存在となっています。しかし、セイヨウオオマルハナバチが法規制前に逃げ出し野生化して、令和3年度(2021年度)末、現在、道内131市町村で生息が確認されており、在来のマルハナバチを駆逐したり、受粉をマルハナバチに依存する植物を減少させたりする心配があります。

 そこで、道ではセイヨウオオマルハナバチの防除(駆除)活動を行う「セイヨウオオマルハナバチバスターズ」を募集し、セイヨウオオマルハナバチの減少にご協力をいただいています。

セイヨウオオマルハナバチバスターズ募集中

 道では、外来生物法に基づいて「防除実施計画」を策定し、防除(駆除)活動を実施しています。

 活動にご協力いただける方を募集しています。詳しくは下記へ。

○ セイヨウオオマルハナバチバスターズ募集中

白いおしりをつかまえろ!(動画)

 セイヨウオオマルハナバチってどんな生きもの?北海道の自然にどのような影響が?どうやって捕まえるの?など、セイヨウオオマルハナバチが気になる方は、動画で手軽に学ぶことができる「白いおしりをつかまえろ!」を、ぜひご覧ください。

 【制作:北海道セイヨウオオマルハナバチ対策推進協議会(2020年)】

目撃・捕獲情報(新セイヨウ情勢)

 セイヨウオオマルハナバチの目撃・捕獲情報は、専用サイト「新セイヨウ情勢」にまとめられています。これまでの目撃・捕獲情報を見ることができます。

※情報を登録するには、メンバー登録が必要になります。

 新セイヨウ情勢のトップページ右上の新規登録、またはこちらからメンバー登録の上、ご利用ください。

○ 新セイヨウ情勢

 また、平成19年度(2007年度)~令和3年度(2021年度)の捕獲等調査結果をまとめています。下記よりご覧ください。

○ セイヨウオオマルハナバチ捕獲等調査結果

イベント情報

 セイヨウオオマルハナバチの捕獲体験などのイベントが開催されています。

 イベント情報は下記からご覧ください。(今年度は終了しました。)

イベント情報

農業利用について

 現在、道内では、許可を受けてセイヨウオオマルハナバチが農業利用されています。

 国内では、クロマルハナバチの利用が進められていますが、北海道にとっては外来種(指定外来種)であるため、利用することができませんので、ご注意ください。

○ セイヨウオオマルハナバチを利用されている農家の皆様へ~セイヨウオオマルハナバチの取扱いについての注意点~(環境省) (PDF 869KB)

○ ネット展張によるマルハナバチの安全な利用法(農林水産省研究成果 野菜茶業研究所・愛知県) (PDF 661KB)

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