動物は責任を持って終生飼いましょう
「かわいいから」、「知り合いに頼まれたから」という理由で、安易に動物を飼う人が増えているようです。しかし、動物は病気もするし、ケガもします。そして、きちんと「しつけ」なければ、他人に迷惑をかけたりもします。だからといって、一度飼い始めた動物を捨てることはできません。動物を捨てると罰せられます。動物と楽しく暮らす社会をつくるには、飼い主の皆さんのマナーが最も大切です。
飼い主の方やこれからペットを飼う方へ(環境省ホームページ)
捨てず 増やさず 飼うなら一生(環境省作成)
動物を飼うに当たっての注意
不幸な動物を増やさないためにも、今一度、次のことをチェックしてみましょう。
動物を飼う前のチェック項目
習性、生態、寿命などを十分に理解しましたか?
犬や猫は10年以上生きるので、10年以上飼うことになります。最後まで責任を持って飼うことができますか?
突然の災害や不慮の事故、病気で飼うことが難しくなるかもしれません。万が一に備え、ペットを預けられる人、 世話をしてくれる人をみつけておきましょう。
特に珍しい動物を飼うときは、まず、その動物について十分に理解しましょう。
また、動物の中には、成長すると幼いときと比べて、気性が荒くなったり、とても大きくなったりする種類もいます。成長後のこともしっかり考えて、飼うことができるのか判断しましょう。
飼育環境について
動物に適した環境を整えることができますか?動物によって必要な環境は異なります。
また、動物を飼うには、首輪、ケージ・小屋、食器、そして餌などが必要となります。動物に適したものを用意することができますか?
飼い主の心構え
飼う動物の世話を毎日しなければなりません。また、動物にも、適切な運動が必要です。毎日、散歩などに連れて行けますか?ふんの始末もきちんとできますか?
旅行や外出には、動物を連れて行けない場合があるので、旅行などには自由に行けない可能性もあります。
どんなにかわいい動物であっても、「しつけ」をしなければなりません。その「しつけ」も繰り返し何度も行わないと、動物は分かってくれません。根気と愛情をもって「しつけ」をすることができますか?
必要なこと
子犬や子猫のもらい手は、簡単には見つかりません。飼い方によっては、知らないうちに子どもが生まれることもあります。飼う動物には、不妊(避妊・去勢)手術をしましょう。
また、動物によっては、予防接種が必要なことがあります。
以上のことにかかるお金のことも考えておきましょう。
不幸な動物は、全て飼い主の責任です
動物を虐待したり、捨てたりすると、
「動物の愛護及び管理に関する法律」により罰せられます。
今、ペットとして飼われていたアライグマなどの動物(移入動物、外来種)の野生化によって様々な問題が発生しています。
こうした動物は、地域に大きな迷惑をもたらすばかりでなく、有害な動物として駆除されたり、動物自体も病気にかかったりして、不幸な結末を迎えてしまいます。
不幸な動物をつくらないために、犬や猫は不妊手術をして飼いましょう。