毒性の疑いのある植物の生育について
道有施設の点検結果について
全道の道立学校や公園施設、道路などの道有施設で点検を実施した結果、ジャイアント・ホグウィード(和名:バイカルハナウド)に類似した植物は確認されなかったことをお知らせします。
〈点検の概要〉
1 実施方法及び結果
道民等の利用の多い道有施設において、目視による確認を行いましたが、類似した植物は確認されませんでした。
2 実施期間
令和7年7月4日~7月22日
3 実施箇所
(1)1,973施設
〈主な道有施設〉
道立総合体育センター、知事公館、北海道博物館、近代美術館、道立学校(255施設)、道警施設(764施設)、公園施設(39施設)
(2)道路:道道全線のうち、通行止め区間を除く区間(約11,650km)
(3)河川:道が維持管理する全1,538河川を調査対象とし、利用者がいると想定される箇所を確認
〈今後の対応〉
今後も、通常の維持管理業務の中で生育状況を確認するとともに、新たに類似した植物が確認された場合には、道民等に情報提供や注意喚起を行うほか、道の管理地においては、直ちに立入禁止措置及び防除作業を行います。
札幌市における緊急点検結果について
北海道大学札幌キャンパスおよび白石区東札幌において、毒性の疑いのあるセリ科ハナウド属植物が確認されたことを受けて、下記のとおり緊急点検を実施した結果、新たな生育は確認されなかったことをお知らせします。
1 札幌市による緊急点検概要
(1) 実施方法
市民等の利用が想定される市所管地について、目視による確認を実施
(2) 実施期間
令和7年7月3日~7月18 日
(3) 実施箇所
ア 道路:約1,527km
・幹線道路(幅員が概ね20m以上で4 車線以上の道路):約575km
・補助幹線道路(幅員が概ね12m以上20m未満の道路):約840km
・自転車歩行者専用道路等:約112km
※ 生活道路については、植樹桝等がほぼないため対象外
イ 公園・緑地:2,742 箇所
ウ 河川:86 河川(約160km)
・本市が維持管理する1・2 級、準用河川の全区間および普通河川の一部
※ 普通河川については、親水空間整備を行った河川および区間のみ対象
エ その他市所管地:1,997 箇所(学校、スポーツ施設等)
2 市民から環境局環境共生担当課への問い合わせ件数
299 件(7月3日~7月18 日)
3 結果
上記1・2の結果、新たな生育は確認されなかった。
4 白石区東札幌における今後の対応
立入禁止を継続し、毎年、開花前に地上部を刈り取るなど、北海道大学に助言をいただきながら、根絶に向けた対策を行う。
5 新たに生育が確認された際の対応
写真確認や現地調査を実施し、毒性のあるセリ科ハナウド属植物と判断された場合は、市の管理地においては、直ちに立入禁止措置および除去作業を行う。
毒性の疑いがある植物の同定及び除去の道内の状況
バイカルハナウドとみられるセリ科植物の生育及び同定・駆除の状況については、次のとおりです。
●令和7年6月25日に北海道大学札幌キャンパスで発見された事例
- 6月25日に北海道大学へ通報があったため、ただちに除去し、周辺地域を立ち入り禁止としました(現在も立ち入り禁止を継続)。
- 専門家による同定作業が行われましたが、同定には至りませんでした。(7月3日発表)
●令和7年7月2日に札幌市白石区で発見された事例
- 7月1日に札幌市役所へ通報があり、市と専門家で現地調査した結果、北大構内で発見された植物と酷似していたため、ただちに除去し、周辺地域を立ち入り禁止としました(現在も立ち入り禁止を継続)。
在来植物との見分け方
- 「バイカルハナウド」と思われる植物を発見した場合の見分け方(識別の方法)は、環境北海道地方環境事務所が参考資料を公開していますので、参考としてください。(環境省北海道地方環境事務所ホームページ)
- 道内には、在来の「オオハナウド」や「エゾニュウ」など、バイカルハナウドに類似したセリ科の植物が広く分布・生育していますが、中には触れるとかぶれるなどの症状が出る場合もありますので、むやみに触ったりしないようお願いします。