PCB廃棄物の適正な保管方法について

PCB廃棄物は、法令で定める「特別管理産業廃棄物保管基準」に基づき、適正に保管しなければなりません。
その保管にあたっての方法、留意事項は次のとおりです。

PCB廃棄物の保管方法

  1. 屋根のある建屋内で保管してください。
  2. 保管場所の見やすい場所に、廃棄物の種類、管理者氏名、名称、連絡先を表示した掲示板を設置してください。
  3. 飛散防止・流出防止・揮発防止のため、蓋つきの金属容器や受皿等で保管し、高温に晒されないようにしてください。
    また、地下浸透防止のため、ひび割れや継ぎ目のないコンクリート床上、樹脂コーティング床上で保管してください。
  4. 紛失防止のため、PCB廃棄物以外の物と一緒に保管しないでください。
  5. 腐食防止のため、温度・湿度の高いところは避け、雨漏りなどに注意してください。
    腐食により漏れが懸念される場合は、金属製容器保管する等の流出防止措置をしてください。
  6. 転倒防止のため、容器に収納したり、ロープで固定するなど容易に倒れないようにしてください。

沿岸地域におけるPCB廃棄物の保管について

 東日本大震災の津波被災地における調査では
・頑丈な基礎にアンカーボルトで固定していた鋼板製の倉庫では、1.5m程度の津波を受け、倉庫側面は損傷したが、中で保管していたトランスは破損・漏洩しなかった。
・鋼製の容器に入れて工場内に直置きされていたものが、高さ4mの津波により、容器ごと100m程度流され、容器内に海水が若干入ったが、機器はほとんど損傷せず、漏洩がなかった。
など、津波によりトランス・コンデンサが破損・漏えい等をしなかった事例があります。

 平成24年6月28日に公表されております「太平洋沿岸地域の津波浸水予測図」などを参考に、沿岸地域においてPCB廃棄物を保管している事業者においては、上記の調査事例などを参考にして、万一の津波浸水時に備えて、PCB廃棄物の流失等を未然に防止するための、流出防止等の対策を行ってください。

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