令和4年11月末の特殊詐欺認知状況

1 件数・被害額が増加(前年同月比)

 令和4年11月末までにおける特殊詐欺の被害状況は、認知件数が280件で前年に比べ161件増加(+135.3%)し、被害額が約11億9,000万円で約9億1,200万円増加(+328.0%)しています。さらに、被害者の83.8%が高齢者(65歳以上)です。

2 令和4年11月中に認知した主な事件

⑴ 警察官を名乗るキャッシュカード詐欺盗

 被害者(80歳代女性)は、警察官を名乗る男から「あなたの口座からお金を引き出した犯人を捕まえた。」との詐欺電話を受け、キャッシュカードの暗証番号を伝えた。その後自宅に訪れた警察官を名乗る男から、男が用意した封筒にキャッシュカードを入れて保管するよう言われ、目を離した隙に別の封筒とすり替えられキャッシュカード3枚を盗まれた。盗まれたキャッシュカードの口座からは、数回にわたり、現金合計400万円が引き出されていた。

⑵ 投資会社社員を名乗る架空料金請求詐欺

 被害者(50歳代女性)は、投資関連会社を名乗る者からの副業案内のメールを受信し、SNSでメッセージのやりとりをしていたところ、「手数料を支払えば当たり馬券の配当金が得られる。」などとメッセージを受け取り、指定された口座に数回にわたり約100万円を振り込んだ。さらに、相手から「ネットのセキュリティの問題で手数料が振り込まれなかった。セキュリティを復旧させるのにメンテナンス料がかかる。」などとメッセージを受け取り、十数回にわたり約700万円を振り込み、合計約800万円をだまし取られた。

3 少しでも「変だな」と思ったり、不安を感じたら警察相談電話「♯9110」

 警察官などを名乗る者が自宅を訪れ、キャッシュカードをだまし取る、または、隙を見て盗む被害が発生しています。絶対にキャッシュカードは『渡さない』、暗証番号は『教えない』でください。突然の電話でお金の話が出たら、相手が誰であっても、一度電話を切り、警察相談電話「♯9110」に連絡してください。

4 家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ごう

 道では、家族や地域の絆を深め、犯罪のない安全で安心な北海道の実現を目指す「安全・安心どさんこ運動」に取り組んでいます。ご家族のあいだで繰り返し話題に出したり、ご近所の高齢者への「声掛け」などにより、相談しやすい関係を作るなど、家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ぎましょう。

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