令和7年(2025年) 特殊詐欺事件発生状況
特殊詐欺の認知件数と被害総額(令和7年9月末)
令和7年(2025年) | 令和6年(2024年) | 増減 | |
---|---|---|---|
1月 | 45 | 3 | 42 |
2月 | 30 | 5 | 25 |
3月 | 45 | 6 | 39 |
4月 | 38 | 7 | 31 |
5月 | 36 | 17 | 19 |
6月 | 25 | 20 | 5 |
7月 | 35 | 18 | 17 |
8月 | 33 | 20 | 13 |
9月 | 30 | 22 | 8 |
累計 | 317 | 118 | 199 |
年間合計(1~12月) | 197 |
令和7年(2025年) | 令和6年(2024年) | 増減 | |
---|---|---|---|
1月 | 75,862,000 | 1,528,213 | 77,333,787 |
2月 | 44,669,490 | 6,641,912 | 38,027,578 |
3月 | 112,879,962 | 17,301,256 | 95,578,706 |
4月 | 121,030,543 | 28,743,328 | 92,287,215 |
5月 | 192,479,871 | 84,067,472 | 108,412,399 |
6月 | 105,166,299 | 54,985,411 | 50,180,888 |
7月 | 501,424,195 | 30,040,938 | 471,383,257 |
8月 | 130,084,577 | 122,397,456 | 7,687,121 |
9月 | 434,287,443 | 65,480,916 | 368,806,527 |
累計 | 1,717,884,380 | 411,186,902 | 1,306,697,478 |
年間合計(1~12月) | 762,176,888 |
令和7年9月中に認知した主な事件
(1)ニセ警察詐欺による高額被害
本年8月中、被害者(釧路市内居住、50歳代女性)のスマートフォンに、「+89」から始まる電話番号で、警察官や検察官を名乗る男などから、「あなたの口座と携帯電話が詐欺に悪用されています。」「あなたもマネーロンダリングをした犯人グループの一員ではないかという疑いがあります。」などと電話があり、その後、SNSへ誘導され、「あなたに対して逮捕状や強制資産凍結執行書が出ています。」「疑いを晴らすためには、口座を空にして預貯金を調べる必要があります。」などと言われ、6回にわたり、犯人から指定された口座に現金合計2,990万円を振り込み、だまし取られた。
(2)孫かたりのオレオレ詐欺被害
本年9月中、被害者(胆振総合振興局管内居住、90歳代女性)のスマートフォンに、孫を名乗る男から電話があり、「投資をして失敗してしまった。今日中に振り込まないとお金がもらえなくなってしまうから助けてほしい。」などと言われ、被害者宅を訪問した女に現金500万円を手渡し、だまし取られた。
被害防止のポイント
○「ニセ警察詐欺」の手口は、大半が電話からLINEに誘導され、ビデオ通話で偽の警察手帳や偽の逮捕状を見せられた後に現金を要求されるのが一連となっておりますので、以下の3点について十分留意してください。
⇒警察はLINEで連絡することはありません。
⇒警察が捜査名目でお金を要求することはありません。
⇒警察が逮捕状や警察手帳の画像を送ることはありません。
○警察官を名乗る者から電話で「あなたに逮捕状が出ている」「現金を確認する」などと言われた場合は、いったん電話を切って、最寄りの警察署又は#9110(警察相談ダイヤル)に相談してください。
○キャッシュカードは、絶対に他人に渡さないでください。
○暗証番号は、絶対に他人に教えないでください。
北海道警察ホームページ・北海道警察公式防犯アプリ「ほくとポリス」・各種報道などから、特殊詐欺の手口や対策について情報を得ていただくとともに、警察官や行政機関を名乗る者から電話でお金を要求されたり、SNSで連絡を取るよう言われたときは詐欺ですので、すぐに電話を切って最寄りの警察署又は ♯9110 に相談してください。
※特殊詐欺被害者の年齢層は、高齢者(65歳以上)の割合が63.7%(R6:約38%、R5:約75%)となっており、9月末時点で、被害者の半数以上が高齢者の方となっています。
※「オレオレ詐欺」「預貯金詐欺」が被害全体の約6割を占めており、引き続き「ニセ警察詐欺」の被害抑止が重要課題となっています。また、典型的なオレオレ詐欺の手口である息子や孫を騙ったオレオレ詐欺の発生も見受けられます。息子や孫を騙る手口は、最初の電話で「風邪を引いて喉の調子が悪い」「携帯電話をなくして番号が変わった」などと言い、声が違っても不自然に思われないようにし、新しい電話番号を登録させた上、「会社のお金が入ったバックをなくした」「女性を妊娠させてしまった」などとトラブル解決名目でお金を要求してきます。電話でお金の話が出たら、いったん電話を切り、今まで使っていた息子や孫の電話番号にかけて、事実を確認しましょう。
「自分は大丈夫」の思い込みを捨てることが、詐欺被害防止の基本です。詐欺電話が来たら警察相談ダイヤル #9110 にご相談ください。
詳細は、北海道警察のホームページをご覧ください(下記リンク先)。
道警察公式防犯アプリ「ほくとポリス」でタイムリーな情報を入手!
被害に遭わないためには、いつ、どこで、どんな犯罪が起きているかを知ることが大切です。道警察では、防犯アプリ「ほくとポリス」を運用しており、公式Twitterや防犯メールで発信された特殊詐欺の発生状況などをタイムリーに入手することができます。
また、音と画面表示で危険を知らせる防犯ブザー・痴漢対策機能など様々な機能が盛り込まれています。ぜひご活用ください。
家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ごう
道では、家族や地域の絆を深め、犯罪のない安全で安心な北海道の実現を目指す「安全・安心どさんこ運動」に取り組んでいます。
ご家族のあいだで繰り返し話題に出したり、ご近所の高齢者への「声掛け」などにより、相談しやすい関係を作るなど、家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ぎましょう。