令和7年(2025年)3月末の特殊詐欺事件発生状況

令和7年(2025年) 特殊詐欺事件発生状況

特殊詐欺の認知件数と被害総額(令和7年3月末)

認知件数(単位:件)
令和7年(2025年)令和6年(2024年)増減
1月45342
2月30525
3月   44638
累計11914105
  
年間合計(1~12月)198
被害総額(単位:円)
令和7年(2025年)令和6年(2024年)増減
1月78,562,0001,528,21377,033,787
2月44,669,4906,641,91238,027,578
3月  110,379,96217,301,25693,078,706
累計233,611,45225,471,381208,140,071
 
年間合計(1~12月)767,306,888

令和7年3月中に認知した主な事件

(1)警察官をかたるオレオレ詐欺により、1,396万円の被害

 被害者(網走市内居住、60歳代女性)は、自宅固定電話に、警察官を名乗る男から電話を受け、「あなたのメールアドレスから迷惑メールが出ている。」「詐欺の被害に遭ったお金があなたの口座に振り込まれているかを確認する。」等と言われた後、SNSでのやり取りに移行し、「偽の警察手帳」などの画像を見せられたことで警察官であると信用してしまい、「捕まった犯人があなたの口座にお金を振り込んでいる。」「通帳に入っているお金を確認したいので、お金を送ってください。」などと言われ、指定された口座に複数回振り込み、合計1,396万円をだまし取られた。

(2)金融機関職員を名乗り、キャッシュカードをだまし取る預貯金詐欺

 被害者(札幌市内居住、80歳代女性)は、自宅固定電話に、金融機関職員を名乗る男から、「あなたに医療費の還付金がある。」「あなた名義の口座に振り込むので持っている口座を教えてほしい。」「そのキャッシュカードは古くなっているので、今からあなたの家に行く職員に渡してほしい。」などと電話を受け、自宅を訪問してきた女にキャッシュカード2枚を手交してだまし取られ、同キャッシュカードから、合計140万円を引き出された。

自動音声ガイダンスによる電話に注意

 昨年から引き続き、「総務省」「総合通信局」などの公的機関を名乗った自動音声ガイダンスによる電話から、他府県の警察を名乗る者に電話が繋がり、SNSのビデオ通話で偽の警察手帳などを見せて信用させた上で、「口座内の現金が犯罪に使われていないか確認する」「無関係だと証明されればお金は返す」などと言って、指定口座に現金を振り込ませてだまし取るオレオレ詐欺が多く確認されています。
 また、「NTTファイナンス」を名乗る自動音声ガイダンスから、未納料金の支払い名目で現金を要求する架空料金請求詐欺についても相変わらず多発しています。これらの被害に遭わぬよう国際電話番号からの電話は詐欺を疑い、また、電話やメールなどで見知らぬ者からお金を支払うよう言われた時は、一人で判断してお金を払うことはせず、必ず家族や警察に相談してください。

被害防止のポイント

 ・「キャッシュカードは他人に渡さない。」「暗証番号は他人に教えない」を徹底すること
 ・電話で「キャッシュカードを受け取りに行く。」と言われたときには、必ず最寄りの警察又は
  #9110に相談することに配意し、被害防災対策をお願いします。

「自分は大丈夫」の思い込みを捨てることが、詐欺被害防止の基本です。詐欺電話が来たら警察相談ダイヤル #9110 にご相談ください。

詳細は、北海道警察のホームページをご覧ください(下記リンク先)。

道警察公式防犯アプリ「ほくとポリス」でタイムリーな情報を入手!

 被害に遭わないためには、いつ、どこで、どんな犯罪が起きているかを知ることが大切です。道警察では、防犯アプリ「ほくとポリス」を運用しており、公式Twitterや防犯メールで発信された特殊詐欺の発生状況などをタイムリーに入手することができます。
 また、音と画面表示で危険を知らせる防犯ブザー・痴漢対策機能など様々な機能が盛り込まれています。ぜひご活用ください。

家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ごう

 道では、家族や地域の絆を深め、犯罪のない安全で安心な北海道の実現を目指す「安全・安心どさんこ運動」に取り組んでいます。
 ご家族のあいだで繰り返し話題に出したり、ご近所の高齢者への「声掛け」などにより、相談しやすい関係を作るなど、家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ぎましょう。

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