☆ダムの型式・構造について
1.ダムの型式
ダムはダム本体を作る材料によって、2つの種類に分けられます。1つは、コンクリートを使ったコンクリートダム、もう1つは岩石や土などの自然材料を使用したフィルダムです。
コンクリートダム
重力式ダム |
栗山ダム(重力式ダム) |
|
|
フィルダム
2.ダムの構造
3.用語の説明
重力式コンクリートダム
コンクリートダムの型式の1つの、コンクリートの重力で貯水池の水圧を支えるものです。
計画高水流量
ダムの計画上、予想している洪水流量(例えば確率的に50年に一回程度起こる雨の大きさより算定した流量)
集水面積
雨の流れ込む面積のことをいいます。
湛水面積
水の貯まっているダム湖水面の面積のことをいいます。
設計洪水位
ダムを守るために、さらに大きな洪水を通過させるための水位をいいます。
サーチャージ水位
洪水時に常時満水位を超えて一時的に貯留する最高の水位をいいます。
常時満水位
水を利用するために、常時維持しようとする最高の水位をいいます。
最低水位
ダムに流入する泥などが貯まる最高の水位をいいます。
洪水期制限水位
洪水調節容量を大きくとるために洪水期に常時満水位よりも水位を低下させる場合の水位のことです。
総貯水容量
色々な目的で貯められる容量の総量を示す容量です。
有効貯水容量
総貯水容量から堆砂容量及び死水量(計画上使用しない容量)をさしひいたものをいいます。
利水容量
水道水、河川維持用水等の利用水を貯めるための容量です。
堆砂容量
上流より運ばれた土砂が貯水池内に貯まる容量のことで、普通は100年間分の堆砂量を設定します。