食品衛生法第69条の規定※により、北海道が食品衛生法違反者に対して行政処分又は書面による行政指導を行った件について、以下のとおり公表します。
なお、公表内容については、公表日から14日経過後削除します。
※食品衛生法第69条の規定
厚生労働大臣、内閣総理大臣及び都道府県知事は、食品衛生上の危害の発生を防止するため、この法律又はこの法律に基づく処分に違反した者の名称等を公表し、食品衛生上の危害の状況を明らかにするよう努めるものとする。
1.探知
令和7年(2025年)8月3日(日)午前9時半頃、帯広保健所管内の中学校から、7月29日(火)から8月2日(土)にスポーツ大会参加のため遠征したところ、複数の生徒及び教員が下痢、発熱、腹痛等の症状を呈した旨、帯広保健所に連絡があった。
2.概要
令和7年(2025年)7月29日(火)から8月2日(土)にかけて、上磯郡知内町内の旅館に宿泊した1団体21名中15名が、7月30日(水)午前8時半頃から、下痢、発熱、腹痛等の症状を呈し、うち2名が医療機関を受診した。
渡島保健所等の調査の結果、有症者便及び調理従事者便からカンピロバクター属菌が検出されたことなどから、渡島保健所は本日、当該施設で調理し、7月29日(火)から8月2日(土)にかけて当該団体に提供した食事を原因とするカンピロバクター属菌による食中毒と断定した。
3.発生日時(初発)
令和7年(2025年)7月30日(水)午前8時半頃
4.有症者数
15名(うち通院2名、入院0名)
※ 有症者は現在、回復傾向にある。
5.症状
下痢、発熱(37.1~39.8℃)、腹痛等
6.病因物質
カンピロバクター属菌
※ 渡島保健所等での検査の結果、有症者7名及び調理従事者2名の便からカンピロバクター属菌が検出された。
7.原因施設
(1)施設名:知内温泉旅館
(2)所在地:上磯郡知内町字湯ノ里287
(3)営業者:有限会社知内温泉旅館(代表取締役社長 佐藤 昌彦(さとう まさひこ))
(4)業 種:飲食店営業
※当該施設は8月8日(金)の夕食から厨房の営業を自粛している。
8.原因食品
当該施設で調理し、7月29日(火)から8月2日(土)にかけて当該団体に提供した食事
※提供メニュー
朝食:ご飯、スクランブルエッグ、ハム、ソーセージ、味噌汁、納豆、焼き海苔、コーヒー等
夕食:カレーライス、揚げ物(ヒレカツ、フライドチキン)、サラダ、ご飯、シュウマイ、豚バラ肉のねぎ塩焼き等
9.対応
渡島保健所は、食品衛生法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備及び経過措置に関する政令附則第2条の規定により、なお従前の例により当該営業を行うことができるとされた場合における、食品衛生法等の一部を改正する法律第2条の規定による改正前の食品衛生法第55条第1項に基づき、令和7年(2025年)8月11日(月)から8月11日(月)までの1日間、営業停止を命ずるとともに、施設・施設設備・機械器具の清掃・消毒の徹底などを指示した。
(問い合わせ先)
北海道渡島総合振興局保健環境部保健行政室(北海道渡島保健所)
電話:0138-47-9552
北海道保健福祉部健康安全局食品衛生課
電話:011-204-5261