トコジラミが宿泊施設等に持ち込まれた場合、施設内に広がり、宿泊者等に被害を及ぼす可能性があります。
発見時には、正しい知識を持って、迅速で適切な対応をしましょう。
トコジラミの特徴
※ 写真提供:北海道立衛生研究所
北海道立衛生研究所HP トコジラミの動画はこちらから
【特徴】
◎大きさ
・成虫:5~8mm(スイカの種程度) 卵:1.2mm 孵化した幼虫(初齢幼虫):1.3mm
◎生態
・卵から成虫へは約40日間で成長し、成虫の寿命は36~170日、長いもので1年以上も生存します。
・雌の成虫は1日に1~6個産卵し、産卵期間は3ヶ月以上に及びます。
・トコジラミの栄養は血液のみで、幼虫、成虫(オスもメスも)すべてが吸血します。
・羽がなく飛べないため、人や物に潜んで、生息場所を広げます。
◎被害
・トコジラミに吸血されると、吸血後に皮膚にかゆみを生じます。
人によって反応が違うため、吸血されてから数日後に症状を呈する場合もあります。
トコジラミの生息場所
【潜み場所や痕跡】
◎ トコジラミは狭く暗い場所を好み、潜む!
・「ベッドマット」「柱や天井」「テレビ等の電化製品」「壁の掲示物」の裏や中に潜んでいます。
・「キャリーケースのタイヤ部分」や「シーツ」などに忍んで、部屋から部屋へと広がります。
◎ 生息の目印は”血糞”
トコジラミは吸血のあとに、赤黒い糞を潜み場所に戻る途中にします。
血糞を目印に、トコジラミの生息状況が確認できます。
【部屋の壁に付着した”血糞”】 【”血糞”拡大写真】
トコジラミの対策方法
◎定期モニタリングを行い、日常的に発生状況を管理し、早期発見できる体制を構築しましょう!
・日々の清掃時に、トコジラミの潜み場所の確認や血糞確認等を行い、
発生を早期発見できる体制を整えましょう。従業員教育も重要です。
・リネン管理業者等と協力し、血糞等の痕跡を発見した場合の情報共有体制を構築することも
有用です。
◎トコジラミ発生時には、初動の駆除作業が重要です!
・トコジラミは施設内での発生を広げないことが重要です。
発生が確認された際に、どのように対応するのか、事前にルール作りをしておきましょう。
・トコジラミ駆除は専門業者に早急に相談しましょう。
一般的な殺虫剤が効かない場合がありますので、まずは専門業者へ相談しましょう。
潜んでいる場所に散布することや施設全体で一斉に対処することが重要となります。
・トコジラミの駆除に関してお困りの方は、
「一般社団法人 北海道ペストコントロール協会」でも、相談可能です。
道民の皆様へ
◎トコジラミに刺された場合は、すぐに医療機関へ受診ください。
人によっては、アレルギー反応により、「吸血された患部のひどい腫れ」や
「アナフィラキシーショック」を 起こす場合もありますので、医療機関にご相談ください。
◎家に持ち込んでしまった場合は、駆除専門業者に相談しましょう。
トコジラミは一般的な殺虫剤が効かない場合がありますので、家で発見した場合には、
すぐに専門業者に相談しましょう。
その他参考情報
◎他都道府県等の周知啓発情報
・東京都保健医療局ホームページ:
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kankyo/eisei/yomimono/nezukon/tokojirami_leaf.html
・大阪市ホームページ:https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000200245.html
◎参考リーフレット等
・旅行・帰省時にはトコジラミに注意!(PDF 356KB)(厚生労働省作成・チラシ)
・旅館・ホテルのための害虫対策の手引書 (PDF 2.22MB)
(発行者:東京都ホテル旅館生活衛生同業組合、(一社)全日本シティホテル連盟(現:(一社)全日本ホテル連盟)
発行協力(一社)日本旅館協会、2013 年 3 月発行資料)
・トコジラミについて (PDF 625KB)(道作成・チラシ)