~あなたがヒグマの被害に遭わないために~
ヒグマは国内では北海道のみに生息する日本最大の陸生哺乳類で、北海道の豊かな自然を代表する野生生物です。
同時に、古くから人や家畜、農作物に被害を与える存在ともなっています。
北海道の山野はどこでもヒグマの生息域です。人身被害に遭わないために一番大事なことはヒグマに出会わないことです。
アウトドア活動でヒグマの出没情報を確認することはもちろんですが、近年、市街地に出没するヒグマが増加しており、これまでヒグマを身近な存在として認識していなかった方々も、ヒグマについての正しい知識を持つことが必要となっています。
あなたがヒグマの被害に遭わないために、本ページをご活用ください。
令和6年秋の山の実なり調査結果
道では、ヒグマによる人身被害防止に向けた注意喚起に活用するため、毎年秋に山の実なり調査を実施しています。
今年度、ヒグマの秋の主要食物4種の実なりの豊凶状況を調査した結果、ドングリ(ミズナラ及びブナの堅果)及びヤマブドウ並びにコクワ(サルナシの果実)は全道で実なりは良好の傾向がみられました。
なお、今年もヒグマによる人身被害が既に発生しており、また、秋は冬眠に備えヒグマの活動が活発になる時期ですので、野山に入られる方などは特にヒグマに充分な注意が必要です。
ヒグマの捕獲に従事される方々は、
地域の安全・安心な暮らしを守る上で、欠くことのできない存在です。
人身事故や農業被害の防止のため、
鳥獣保護管理法に基づく許可を受け、適正に行われた捕獲に関して、
捕獲に従事された方(ハンター)が非難を受けることは、
地域のヒグマ対策の根幹を担う捕獲の担い手確保に重大な支障を及ぼしかねません。
皆様には、捕獲に携わる方々が、道民の生活を守るために、
安心して捕獲に取り組んでいただけるよう、
法に基づく捕獲の制度や捕獲従事者の方々の社会的な重要性を
ご理解いただきますようお願いいたします。
トピックス(注目情報)
春期管理捕獲について
2月~5月に道内各地で「春期管理捕獲」が行われます。
・人里周辺に生息するヒグマの捕獲によって人への警戒心を持たせ、人里への出没を減らす
・捕獲技術者の育成を進め、地域の安全を守る
ための重要な取組です。
また、令和6年人里出没抑制等のための春期管理捕獲を実施する市町村を対象に、捕獲事業の実施に要する経費の一部を支援します。
詳細については下記ページよりご確認ください。
北海道ヒグマ緊急時等専門人材派遣事業について
北海道では、ヒグマによる人の生活圏への頻繁な出没や農業被害の継続的な発生など、緊急又は解決が困難で、専門的な対応の必要性が高い事案に対し、事前に登録したヒグマに係る捕獲・防除対策などの専門家を現地に派遣し、専門的見地から調査、捕獲、追い払いなどのアドバイス等を行うなど、事態沈静化に向けた支援を行っています。
北海道ヒグマ注意報等について
北海道では、北海道ヒグマ管理計画に基づき、道内において、ヒグマの市街地出没や人身被害等が発生した際に、道民や来道者の皆さまに対して、ヒグマによる人身被害を防止することなどを目的に発出するものです。