妊娠・出産に関する悩み(不妊症など)

不妊症・不育症でお悩みの方へ

北海道では、赤ちゃんがほしいけれどもなかなか授からないご夫婦の方々に対し、治療費の助成や不妊症・不育症に関するご相談などをお受けしています。

不妊の治療への不安、治療を行う医療機関や費用助成に関することなど、様々なお悩みについては、各相談窓口にお気軽にご相談ください。

不妊症とは

一般的に妊娠が可能な年齢にあるご夫婦が、避妊をせず普通に性生活を営んでいても、1年以上経過しても妊娠しない場合をいいます。

現在では、6組に1組のカップルが不妊症といわれています。また、不妊症の原因は男女双方にあります。

不妊症と判断するには、それぞれのご夫婦によって事情も異なります。不妊治療の技術は年々確実に進歩しています。子どもがほしいと思って、なかなか妊娠しない場合には、専門の医師に相談することが大切です。

不妊症と年齢の関係

次の表は、年齢による妊娠のしやすさを概ね示したものです。

22歳頃をピークに、年齢の増加とともに妊娠のしやすさは低下し、35歳で妊娠のしやすさがピーク時の6割程度となっています。

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不妊症の検査

不妊症の原因は様々で、原因もはっきりしないことが多くあります。そのため、ご夫婦の卵子や精子の状況を判断し、適切な治療方法を選択するために様々な検査が行われます。

一般に、女性では卵胞の大きさやホルモンの値の計測、ホルモンの働き具合など排卵や排卵日の診断検査や、不妊症の原因となる疾患がないかを検査します。

男性では、精子の数や精液量等の検査、ホルモン検査等が行われます。さらに詳しい検査を行いながら、そのご夫婦にとって、最も適切と思われる治療方法を検討していくことになります。

不妊症の治療

不妊症の治療としては、原因が明らかな場合は、その原因となっている病気の治療を行いますが、ここでは原因がはっきりしない場合の一般的な治療の流れをご紹介します。

タイミング法

妊娠しやすい時期を予測し、性生活のタイミングを指導する方法です。

薬による排卵の促進と人工授精

排卵誘発剤を使って、卵巣を刺激し、排卵を促します。

排卵のタイミングに合わせて、夫の精子を妻の子宮内に注入する人工授精を組み合わせて実施することもあります。

体外受精・顕微授精

人工授精を試みても妊娠しない場合に、体外受精・顕微授精を行うこととなります。

(例)・両方の卵管が閉塞している場合、長期不妊(原因不明・免疫性不妊)、男性の原因(精子が極端に少ない)等

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不妊症の原因~男性側の原因

性機能障害

性機能障害には、ストレス等により、勃起が起こらず性行為がうまくいかない勃起障害(ED)や性行為はできても膣内射精が困難な膣内射精障害があります。その他、動脈硬化や糖尿病も原因になります。

軽度~中等度の精液正常低下

精巣での精子形成や、精巣上体での運動能獲得の過程に異常があると、精子の数が少なくなったり、動きが悪くなったり、奇形率が高くなったりします。このような病態を「造精機能障害」と呼びます。

高度の精液正常低下、無精子症

精液中の精子の数が極端に少なかったり(通常の1/100以下など)、運動率が極端に低い場合(20~30%以下)は、高度の精液正常低下と呼ばれます。原因は、上記の造精機能障害のほか、造精機能を司るホルモンの分泌低下、おたふくかぜによる耳下腺炎性精巣炎などがあげられます。

射出された精液の中に精子が全く見られない状態を無精子症といい、精巣内で精子がつくられているのに精液中に精子が出てこない閉塞性無精子症と、閉塞がないのに精子が全くつくられていない非閉塞性に分けられます。精管が詰まる原因としては生まれつきの欠損、性感染症や細菌感染による閉塞、鼠径ヘルニア手術などがあげられます。

※特定不妊治療のうち、男性不妊治療(精子を精巣・精巣上体から採取する手術)を行った場合は、助成制度の対象となる場合があります。

不妊治療を受ける前に

不妊治療を考えるときに、まずご夫婦が同じ考えで治療に臨まれることが、最も大事なことです。

治療を行っても、必ずしも良い結果が得られるとは限らないことから、時間や経費のリスクもかかり、精神的に落ち込んだり、治療に気持ちが向かなくなったりすることもあります。

そのようなときに、ご夫婦が正しい知識と情報を基に、協力しあう関係が大変重要となってきます。

不妊専門相談センターでは、ご夫婦が抱える問題に適切に支援できるよう、専門の医師が相談に対応しています。不妊かもしれないと思ったときには、是非ご相談ください。

不育症とは

妊娠はするけれども、流産、死産や新生児死亡などを繰り返して、結果的に子どもを持てない場合、不育症と呼びます。

習慣(あるいは反復)流産はほぼ同意語ですが、妊娠22週以降の死産や生後1週間以内の新生児死亡も含め、不育症はより広い意味で用いられています。一般的には2回連続した流産・死産があれば、不育症と診断され、リスク因子の検査が勧められます。原因はさまざまですが、検査・治療によって80%以上の方が無事に出産にたどりつくことがわかっています。

国立研究開発法人日本医療研究開発機構委託事業:Fuiku-Labo(フイク-ラボ)

不育症治療費の助成制度

北海道では不育症に関する治療や検査を受けている方の経済的負担を軽減するため平成29年度から不育症治療費助成事業を実施しています。

北海道不育症治療費助成事業

ご相談について

北海道では、不妊症や不育症に悩むご夫婦などを対象に、不育症や不育症に関する専門相談をお受けしています。

助成制度・不妊症や不育症に関することについて

道立保健所

女性の健康に関すること

女性の健康サポートセンターのページへ

不妊専門相談センター

不妊治療の専門医が、具体的に不妊症や不育症に関する診断や治療のこと、不妊治療を受けた方が良いかどうかなど相談者の状況を判断しながら専門的な相談に応じています。

例えばこんなとき・・

・結婚して1年以上経つけど子どもができない。不妊症なのかな?

・不妊症と年齢って関係あるの?

・不妊症の検査や治療ってどんなことをするの?体外受精を勧められたんだけどどうしよう?

・不妊治療をしても妊娠しないこともあるの?

・近くで不妊治療をしてくれる病院は?

・子宮内膜症の治療を勧められているけど、将来、子どもができるかどうか心配。

・今の治療のままで良いのか心配。他の先生の意見も聞いてみたい。

・妊娠はしても、流産や死産を繰り返してとてもつらい。これからの妊娠が不安。

不妊専門相談センター(旭川医科大学産科婦人科)

住所:旭川市緑が丘2条1丁目1-1

電話:0166-68-2568

専門相談日:毎週火曜日(11:00~16:00)

※専門相談は旭川医科大学の不妊治療専門医師が担当します。

予約受付:月~金(10:00~16:00)

その他道内の不妊専門相談センター

札幌市不妊専門相談センター(札幌市民対象)

専門電話(予約制):011-622-4500

 

各道立保健所でも不妊・不育に関する相談を受けております。

 

流産・死産を経験された方へ

相談窓口

女性の健康サポートセンター

・こころの電話相談 ☎ 0570-064556(月~金)9:00~21:00、(土日祝)10:00~16:00

北海道立精神保健福祉センター ☎ 011-864-7000

・不妊専門相談センター(旭川医科大学内) ☎ 0166-68-2568(予約制)

相談窓口(札幌市にお住まいの方)

札幌こころのセンター ☎ 011-622-0556

・札幌市不妊専門相談センター ☎ 011-622-4500(予約制)

自助グループ

赤ちゃんをなくした家族同士で集い、気持ちを分かち合い、情報交換をする場所があります。

NPO法人SIDS家族の会

※流産・死産、乳幼児をなくしたご家族のための団体。定期的にお話会を開催。

天使のはぐの会 

※小さなベビー服を制作、個人・病院に寄贈している。ベビー服制作やお話会も不定期に開催。

【2023.10改訂】 天使になった赤ちゃんにしてあげられること (PDF 509KB)

・虹のたまご~天使ママの集い~

※死産や新生児・乳児のうちにお子さんが亡くなったママで集まり、定期的にお話し会を開催。
(連絡先:nijinotamago1228@gmail.com)※@は小文字

 

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保健福祉部子ども政策企画課主査(母子保健・地域支援)

〒060-8588札幌市中央区北3条西6丁目

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