交流のはじまり
2012年4月、北海道知事と済州特別自治道知事が初めて会談し、交流を深めていくことを確認しました。2013年7月、再び両知事の会談が行われ、地域資源を観光に活かす取組やグローバル人材の育成に向けた青少年交流など、相互に関心の高い分野での交流を促進するため、友好提携を進めることについて合意しました。この合意を受けて、2013年から、未来のグローバルリーダーの育成とネットワークづくりを目的に毎年開催されている 「済州国際青少年フォーラム」に北海道の高校生を派遣しています。
友好協力協定への調印
2014年4月、北海道知事をはじめとする訪問団が済州特別自治道を訪問し、友好協力協定締結を予定していましたが、訪問直前に発生した韓国旅客船セウォル号沈没事故により一旦延期となりました。その後、両地域で提携時期について協議を進め、2016年1月11日~13日、北海道知事、北海道議会議長、ジオパーク関係自治体長をはじめとする北海道代表団が済州特別自治道を訪問し、1月12日「友好協力協定書」を締結しました。協定書では、両地域が相互理解・友好親善を深めるため、観光、青少年交流の分野及び相互に関心の高い分野において交流を推進するとともに、民間分野での交流活動を促すための協力が謳われました。また、済州特別自治道が先進的に行っているグローバルリーダー人材育成に向けた英語教育都市事業や、ジオパークなどの自然環境を観光に活かす取組についても説明を受けました。
締結後の主な交流
済州国際青少年フォーラム参加
済州特別自治道との交流をきっかけとして、未来のグローバルリーダーの育成とネットワークづくりを目的に毎年済州で開催されている 「済州国際青少年フォーラム」に2013年から北海道の高校生を派遣しています。フォーラムでは済州特別自治道と友好関係にある国・地域から約200名が集まり世界共通の課題について英語で議論するほか、自分の地域を紹介する文化紹介などを行います。
友好協力協定締結5周年
2021年10月10日、友好協力協定締結5周年を記念し、北海道で声楽を学ぶ学生と済州の声楽家が、済州で行われたタムナ文化祭において、日韓両国でよく知られている「雪の華」のオンラインデュエット公演を行いました。
済州特別自治道の概要
位 置 | 北緯33度06分~34度00分 東経126度08分~126度58分 |
面 積 | 1,849㎢ |
人 口 | 673千人 |
地 勢 | 朝鮮半島の南西部に位置する済州島全体と、馬羅(マラ)島などの付属小島嶼を道としている行政区。済州島は本土から南に130km離れており、韓国最高峰の漢拏(ハルラ)山の噴火によりできた島。豊かな自然に囲まれ、景色も美しく、ハネムーン先として人気。 |
知 事 | 呉 怜勲(オ・ヨンフン) |
道 都 | 済州市 [ 面積:978.4㎢(2020年) 人口:49万人(2020年)] |
気 候 | 韓国では最も気候が温暖で「韓国のハワイ」と呼ばれるが、冬になると非常に風が強く、島の南北の気温差が大きい。 ・年平均気温(2020年) : 16.7℃ ・年間降水量(2020年) : 1,389mm |
産 業 | 温暖な気候を利用した柑橘類などの農業、鉱物資源とその関連工業などがあるが、基幹産業は観光業。ゴルフ場やカジノなどの観光・娯楽施設が多数あるほか、海産物も豊富なため大勢の観光客が訪れる。 産業構成比 : 農林漁業(14.9%)、製造業(2.8%)、建設業(8.6%)、サービス業等(73.7%) |