イランカラプテ、高橋はるみです。
昨晩の胆振地方中東部を震源とする地震では、厚真町で震度6弱を観測し、断水が発生するなど、住民の皆様におかれては不安な時を過ごされたことと思います。各地で交通機関が運転を見合わせるなど、多くの方々に影響がありました。
負傷された方々や被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。
道では、関係機関とともに詳細な被害状況の把握に努めているところで、当分の間は、再び地震が発生する可能性が高くなっています。皆様には、改めて「まさか」に備えていただきたいと思います。
また、地震による揺れの影響はもちろん、ここ数日、寒さが少しずつ緩んでいたこともあり、土砂災害やなだれ、屋根からの落雪が起きやすくなっていますので、どうかくれぐれもご注意ください。
先日、函館市と鹿部町を訪問し、函館市では津軽海峡マグロ女子会(通称「マグ女」)の皆さんと懇談しました。
マグ女は、北海道新幹線の開業をきっかけに結成されたグループで、道南地域と青森県の女性が一緒になって地域の盛り上げに取り組んでおられ、道の「男女平等参画チャレンジ賞」を受賞されています。
両地域の交流は、実は縄文文化の時代からありました。当時は小舟で、「しょっぱい川」ともいわれる津軽海峡を行き来していたそうで、時を経て、現在、新幹線の開業とともに改めて交流が活発化していることをとてもうれしく思います。
マグ女の皆さんはいろいろなご経験やアイデアをお持ちで、これまでも地域で活動をされている方々とコラボして、まちあるきや幕末物語ツアーなど様々な体験型プログラムを展開しておられます。
これからも多くの皆様にお越しいただき、そして楽しんでいただきたいと、意気込みを語ってくれました。
また、鹿部町では、道の駅「しかべ間歇泉(かんけつせん)公園」を訪問しました。公園の名前にもなっている間歇泉は、昨年、北海道遺産にも認定された観光スポットで、私が訪れた日も勢いよくお湯を吹き上げていました。
そしてもう一つ、ここで観光客の皆さんを楽しませているのが、鹿部漁協女性部の皆さんが運営する「浜のかあさん食堂」です。
地元で捕った季節の魚を捌き、煮付け、それを食べるという、文字通り「おいしい」体験ができるということで、特に海外からのお客様の注目を集めているそうです。もちろん、一連の手順は浜のかあさんたちが丁寧に教えてくれますので、初めての方も大丈夫!
各地で頑張っておられる方々の存在は、活力ある地域づくりの原動力となるものです。
胆振東部地震からの復興に全力で取り組む中、皆さんのご活躍や思いが、より大きな輪となって全道に広がっていくことを期待しています。
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