広報誌ほっかいどう2026年6月号
【もくじ】
1 特集1 ヒトとヒグマが生きる道
2 特集2 令和8年度北海道予算
3 道民生活応援ポイント給付事業
4 ピックアップ 地域情報
5 道からのお知らせ
6 道議会レポート
7 クイズに答えて当てよう!おいしい道産品プレゼント
1 特集1 ヒトとヒグマが生きる道
ヒグマは北海道の豊かな自然を代表する野生動物ですが、ヒグマの生息数は増加傾向にあり、近年は、人への警戒心が薄いヒグマが人里周辺に出没するなど、人とヒグマのあつれきがかつてないほど高まっています。人とヒグマのあつれきを低減するために必要となる、ヒグマの生態やヒグマに出遭わないための正しい知識と、道の取り組みを紹介します。
〇ヒグマの推定生息数
平成3年(1991年)5,560頭→2.2倍→令和6年(2024年)12,190頭
〇人身事故発生状況
死者数、負傷者数
令和5年度:9名
令和6年度:3名
令和7年度:6名
〇農業被害額
令和4年度:2.49億円
令和5年度:3.32億円
令和6年度:3.54億円
(1)ヒグマの生態とは?
ヒグマの生態を正しく知ることが、人とヒグマが共存し、被害を防ぐための第一歩です。日頃から正しい知識を身につけましょう。
・聴覚:音に対して敏感。
・視覚:昼夜を問わず行動できる視力。
・嗅覚:埋めた残飯などもすぐに見つけだすほど、敏感。
・性格:群れを作らず単独や親子で行動。警戒心が強く、人を避ける。何でも食べるが、食べ物への執着がとても強く、食べ物の味を覚えると人を恐れずに行動する。
・運動能力:臨機の動作は非常に機敏で、時速50キロほどで走ることができる。
〇ヒグマの大きさ
オス 体長:2.0m弱、体重:約150~400キログラム
メス 体長:約1.5m、体重:約100~200キログラム
冬眠・出産 1月、2月、3月
冬眠明け 3月、4月、5月→3月、4月、5月は事故多発
子グマの親離れ・繁殖期 5月、6月、7月→5月は事故多発
エサが少なく農業被害を起こすことも 8月、9月→事故多発
冬眠準備 10月、11月→事故多発
冬眠 12月
(2)ヒグマに出遭わないためには?
ヒグマに出遭わないためには、ゴミや農作物の管理を徹底し、入山時は音を出すなど、人の存在を伝える行動が大切です。
〇住宅地
・人の食べ物の味を覚えさせないためにゴミの管理を徹底する
・見通しをよくし、侵入を防ぐため草刈りをする
・畑や家庭菜園に電気柵を設置する
・引き寄せる原因となる放棄果樹を片付ける
〇山菜・キノコ採り、登山など
・家族に行き先を伝えた上で、出没情報を確認する
・薄暗いときには行動しない
・一人で行動しない
・音を出しながら歩く
・フンや足跡を見たら引き返す
・食べ物やゴミは必ず持ち帰る
〇被害発生時の被害者の活動
(平成元年度~令和7年度、狩猟者が被害者の場合を除く)
・山菜・キノコ採り47%
・山林作業13%
・農作業9%
・登山9%
・釣り4%
・その他18%
被害発生の約半数は「山菜・キノコ採り」
〇それでも出遭ってしまったら!
・静かに立ち去る
・近づいてきても、走って逃げない
・襲われそうになったらクマスプレー
(3)道の取り組み
道では、人とヒグマとのあつれきを低減するため、ガバメントハンターの配置や捕獲従事者の確保・育成などを進めるとともに、情報発信やICT・AIの活用など、総合的な対策に取り組んでいます。
〇ガバメントハンターの配置
ヒグマの出没多発などで対応に苦慮している市町村の捕獲や出没対策に関し、活動の支援を実施するほか、必要な助言等を行うため、ガバメントハンターを配置します。
〇春期管理捕獲の実施
見通しが良く、足跡を追跡できる残雪期に捕獲を行うことで、人里周辺の生息密度を減らし、人への警戒心を持たせ、人里への出没を抑制します。併せてヒグマの捕獲に対応できる人材の育成を行います。
〇捕獲従事者の確保・育成
狩猟フォーラムの開催や研修会・講習会の場を通じて、捕獲従事者の確保・育成を進めています。
〇最新技術を活用した捕獲支援
ドローンによる空撮とAIによる個体識別を用いた出没個体の特定と捕獲従事者の捕獲支援に取り組んでいます。
〇ゾーニング管理の推進
人の生活圏やヒグマの生息地などのゾーンを設定し、ゾーンに応じた管理をすることで、人とヒグマとの空間的なすみ分けを行い、効果的なあつれきの低減を図っていきます。
〇ヒグマ警報・注意報の発出
ヒグマの市街地出没や人身被害等が発生した際に、警報や注意報を発出し、道民や来道者に注意を呼びかけています。
〇ヒグマの捕獲へのご理解について
人とのあつれきを低減するための個体数管理を含め、ヒグマの捕獲は野生鳥獣管理の重要な手段のひとつです。その意義や必要性をご理解いただきますようお願いします。
▲特集1に関するお問い合わせ/道庁ヒグマ対策室 電話011-204-5988
2 特集2 令和8年度北海道予算
我が国ではエネルギー・経済・食料の安全保障の強化など、「強い経済」の実現を目指しており、それらの分野で優位性、ポテンシャルを有する北海道の重要性がこれまで以上に高まっています。また、物価高や災害リスク、人口減少が進行する中、持続可能な地域づくりが喫緊の課題となっております。こうした本道の状況を踏まえ、次の2つの視点から、重点政策を取りまとめました。
(1)令和8年度重点政策(主な取り組み)
〇暮らしの安心 1,295億円
●ヒグマ対策の推進 605百万円
出没対策、捕獲対策、地域対応力強化のほか、AI等の活用によるヒグマ対策の強化
●医療·福祉分野の物価上昇に対する支援 31,886百万円
医療機関·介護施設等の従事者の処遇改善や物価上昇の影響に対する支援
●「こどもまんなか社会」に向けた支援 49,647百万円
保育士の処遇改善のほか、「こども誰でも通園制度」や妊産婦等への交通費に対する支援など
●持続可能な地域づくり 9,541百万円
道内各地域の課題解決等に向けた支援や、生成AIを含むさまざまな機能実装による業務改善など
〇未来を見据えた挑戦 861億円
●GX·AI-DX関連産業の集積 719百万円
AI等デジタル技術の実証·実装の促進や半導体産業に係る複合拠点の実現に向けた人材育成など
●農林水産業におけるAI等の活用 70百万円
AI等の活用による生産性向上や、森林資源解析技術の実証、スマート機器による密漁監視など
●農業の構造転換の実現に向けた支援 22,468百万円
地域農業を支える老朽化した共同利用施設の再編集約·合理化を支援
●魅力的な観光地づくり 4,732百万円
令和8年度から導入された宿泊税も活用し、観光の高付加価値化やサービス·インフラの充実強化など
(2)令和8年度予算の概要
令和8年度予算は、昨年度と比較して1,176億円増の3兆1,681億円となりました(一般会計)。また、実質公債費比率は、減債基金への積戻しに取り組んだことなどにより、一定の改善が図られました。道財政は、今後も多額の収支不足額が見込まれるほか、金利の引上げや過去に発行した道債が償還時期を迎えることなどから、比率も高い水準で推移するなど、厳しい状況が続く見通しにあるため、引き続き、財政の健全化に向けた取り組みを進めていきます。
〇歳入・歳出の構成
●歳入 3兆1,681億円
・道税 7,149億円 22.6%
・地方交付税 6,460億円 20.4%
・地方譲与税等 1,595億円 5.0%
・道債 4,570億円 14.4%
・国庫支出金 3,497億円 11.0%
・その他 8,410億円 26.6%
●歳出 3兆1,681億円
・公債費 6,122億円 19.3%
・保健福祉費 4,802億円 15.2%
・教育費 4,210億円 13.3%
・総務費 3,906億円 12.3%
・経済費 3,526億円 11.1%
・建設費 2,103億円 6.7%
・警察費 1,522億円 4.8%
・農政費 1,449億円 4.6%
・総合政策費 922億円 2.9%
・水産林務費 590億円 1.9%
・議会費 34億円、環境生活費 105億円、災害復旧費等 39億円 0.5%
・諸支出金 2,351億円 7.4%
〇実質公債費比率の推移 ※実質公債費比率…財政規模に対する借金返済の割合
25%◀早期健全化基準 18%◀地方債許可団体基準
今回試算(令和8年当初) 前回試算(令和7年11月)
令和5年 18.9% 18.9%
令和6年 19.1% 19.1%
令和7年 20.0% 20.0%
令和8年 20.9% 21.0%
令和9年 20.4% 21.0%
令和10年 20.6% 21.2%
令和11年 21.1% 21.6%
令和12年 22.0% 22.3%
令和13年 22.0% 22.2%
令和14年 22.0% 22.1%
令和15年 22.8% 23.0%
令和16年 23.6% 23.8%
令和17年 24.0% 24.2%
令和18年 24.1% 24.3%
令和19年 24.0% 24.2%
令和20年 23.7% 24.0%
令和21年 23.5% 23.7%
令和22年 23.4%
▲特集2に関するお問い合わせ
令和8年度重点政策 道庁政策局 電話011-204-5132
令和8年度予算の概要 道庁財政課 電話011-204-5030
3 道民生活応援ポイント給付事業
道民全世帯対象 6月下旬から申請受付開始予定
物価·エネルギー高などの影響を受けている道民の皆様の負担軽減の一助となるよう、食料品等の購入に利用できるポイント等を道内の全世帯に給付します。
〇対象者
令和8年5月1日時点で北海道内に住所を有する世帯主
※6月下旬から順次対象者あてにご案内を送付します。
〇申請方法
➀スマートフォンのアプリによる申請又は②郵送による申請
〇給付内容
➀アプリによる申請の場合:ポイント5,500円相当
➁郵送による申請の場合:ギフトカード5,000円相当
※アプリによる申請の場合は、マイナンバーカードによる認証が必要です。
※給付するポイントは、民間のポイントにも交換可能です。
〇道民の皆様へ
ウェブサイトより最新の情報をご確認ください。
〇事業者の方へ
ポイント取扱店舗の登録に関するご相談は、以下にお問い合わせください。
[事業者専用コールセンター]
道民生活応援ポイント給付事業事務局コールセンター
無休9~17時
[6/14まで]050-5865-6377
[6/15から]0120-651-745
4 ピックアップ 地域情報
北海道の各地域から話題をお届けします。
(1)帯広市
「キリン館」がオープン!「おびひろ動物園」
帯広市のおびひろ動物園では、昨年12月に「キッズーラウンジ」と「キリン館」がオープン。大型動物など約65種類の動物を見学することができ、6月下旬には新たな屋内遊戯施設もオープン予定です。
▲おびひろ動物園 電話0155-24-2437
(2)むかわ町
北海道初の恐竜館!「むかわ町穂別恐竜博物館」
むかわ町穂別博物館は、今年4月に北海道初の「恐竜博物館」としてリニューアルオープン。「カムイサウルス」の実物化石と復元骨格レプリカを中心に、白亜紀の陸と海の世界が楽しめます。
▲むかわ町穂別恐竜博物館 電話0145-45-3141
5 北海道からのお知らせ
道庁からのお知らせなどをお伝えします。詳しくは、各ウェブサイトをご覧ください。
(1)登山や山菜採りでの遭難事故に注意!
登山や山菜採りによる遭難事故が発生しています。入山前に天候や体調を確認し、無理のない計画を立てましょう。複数人で行動し、登山計画書の提出や十分な装備を整え、 最新の気象情報も確認して事故防止に努めてください。
▲道庁危機対策課 電話011-204-5007
(2)自転車は「軽車両」 交通ルール厳守を
令和8年4月から、自転車の交通違反にも交通反則通告制度(青切符)が適用されます。携帯電話使用等や遮断踏切立入りなどの危険な違反は取締りの対象です。交通ルールを正しく理解し、安全で責任ある運転を心がけましょう。
▲道庁地域安全課 電話011-204-5219
(3)孤独・孤立対策強化月間のお知らせ
道では、相談窓口の周知や官民連携による支援に取り組んでおり、5月の「孤独・孤立対策強化月間」には集中的な普及啓発を実施しています。孤独や孤立は、年齢や立場を問わず誰にでも起こり得る問題です。悩みを抱え込まず頼れる人や場所に相談しましょう。
▲道庁地域福祉課 電話011-204-5267
(4)「こどもの権利」を学べる教材が完成
道では、「こどもの権利」について学べるデジタルハンドブックと動画を作成しました。こどもが大切にされる「こどもまんなか社会」に向け、権利の考え方を分かりやすく紹介しています。多くの方にご覧いただき、理解を深めてください。
▲道庁子ども政策企画課 電話011-204-5235
(5)普及職員(農業)を募集しています
道では、地域農業の課題解決を支援する普及職員(農業)を募集しています。農業者に寄り添い、技術指導や経営改善に取り組む仕事です。今年度から北海道職員採用試験制度が変更されます。
▲道庁技術普及課 電話011-206-6436
(6)道民の森が開園しました
道民の森は、今シーズンの営業を開始しました。キャンプや登山、木工・陶芸体験など、自然とふれあえる多彩な施設が利用できます。ご家族や仲間と森に集い、学び、遊ぶ時間を楽しみませんか。
▲(一財)北海道森林整備公社道民の森管理事務所 電話0133-22-3911
6 道議会レポート
定例会の概要などをお伝えします。令和8年第1回定例会(2/20~3/19)
(1)定例会の概要
知事から道政執行方針の説明と、その中の政策を積極的に展開していくことを基本とした令和8年度当初予算ならびに令和7年度一般会計補正予算等の予算案36件と条例案28件、その他の案件14件が提案され、議決されました。
また、議員および委員会から提出された会議案2件、意見案5件が原案のとおり可決されました。
(2)本会議・予算特別委員会の主な質問
次の取り組みなどについて議論されました。詳細はウェブサイトをご覧ください。
●観光政策について
・宿泊税の使途の明確化を図りつつ、観光の質向上をどう進めていくのか。
・データ活用や誘客戦略を通じ、持続可能で全道に波及する観光振興をどう実現していくのか。
●防災対策について
・地震、津波や雪害など多様な災害への対応に向け、初動対応の強化、情報伝達や広域連携の充実をどのように図っていくのか。
・災害弱者対策や物資備蓄など地域の防災力向上に向け、危機管理体制の強化をどのように進めていくのか。
●農業政策について
・北海道農業の持続的発展に向け、担い手確保や基盤整備など総合的施策をどのように推進していくのか。
・生産者が安心して営農を継続できる環境づくりをどのように進めていくのか。
●地域医療について
・医師不足や医療機関の経営悪化、地域偏在の進行に対し、持続可能な地域医療体制をどのように構築していくのか。
・国が進める新たな地域医療構想の検討を踏まえ、医療提供体制の強化をどのように図っていくのか。
(3)第54回北海道議会議場コンサート
定例会初日に議場コンサートを行いました。和太鼓・津軽三味線二刀流演奏家による躍動感溢れるパフォーマンスに終始引き込まれ、日本の伝統文化の魅力を存分に味わうことができました。
(4)定例会のお知らせ
令和8年第2回定例会は6月中旬に開会の予定です。議会中継はスマートフォンでもご覧いただけます。
(5)ウェブサイトをご覧ください
議会中継・録画、議会日程、会議録、傍聴・見学案内、議会時報などをご覧いただけます。
▲北海道議会事務局政策調査課 電話011-204-5691
7 クイズに答えて当てよう!おいしい道産品プレゼント
抽選で20名様に当たる!
きたそらち農業協同組合
「ふかがわまいななつぼし2kg(1kg×2袋)」
北空知で育まれるお米は、清らかな水と広大な大地が生み出す贅沢な一品です。
問題 〇に入る文字はなんでしょう?
今月号の「特集1」は…『ヒトと〇〇〇が生きる道』
応募期限/6月30日(火)必着
応募方法
本紙へのご意見・ご感想(今回の掲載内容について)、クイズの解答、住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上、ハガキまたはウェブサイトでご応募ください。
応募先
〒060-8588(住所不要)北海道広報広聴課
「広報紙6月号 おいしい道産品プレゼント」係
応募いただいた方の個人情報は、当プレゼントの発送以外には使用いたしません。
▲北海道の人口データをお届けします。(令和8年3月末時点)
総人口4,969,019人(前年同月より46,757人減)
(人口は毎月公表される統計資料に基づき直近のデータを掲載しています。)
▲広報(誌)「ほっかいどう」次号は8月に配布予定です。
北海道の公式ウェブサイトで、点字広報誌のテキストデータを公開しておりますので、パソコンやスマートフォンで音声読み上げソフトをご利用されている方は、お聴きになることができます。
発行/北海道総合政策部知事室広報広聴課
〒060-8588 札幌市中央区北3条西6丁目
電話 011-204-5110/FAX 011-232-3796
