視覚障がい者向け広報「ほっかいどう」令和3年1月号

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視覚障がい者向け広報「ほっかいどう」1月号

【もくじ】
1 冬の備え 北海道のコロナ対策
2 うつらない。うつさない。感染防止のために、いま私たちが気をつけること
3 いまこそ「地域のチカラ」を!
4 特定放射性廃棄物の最終処分と道の条例について
5 道議会レポート

1 冬の備え 北海道のコロナ対策

【飲食の場面】で確認
マスクをしていますか? 5人以上になっていませんか? 2時間を超えていませんか?

【場所】を確認
新北海道スタイルを実践していますか?

【行動】を確認
距離をとっていますか? 長時間の会合ではありませんか?

マスクの着用、手洗いを徹底しましょう。

北海道コロナ通知システムと接触確認アプリCOCOAを活用しましょう。

高齢者や基礎疾患のある方と接する場合は、慎重に行動しましょう。

テレワークや時差出勤を活用し、体調の悪いときには外出を控えましょう。

2 うつらない。うつさない。感染防止のために、いま私たちが気をつけること

新型コロナウイルス感染症の感染リスクを減らすには、飛沫・接触感染を避けるよう、意識的に対策を行うことが大切です。
冬の換気対策に関する専門家のアドバイスも、ぜひ参考にしてください。

(1)感染リスクが高まる場面とは
 冬の寒さが厳しい北海道では、暖かい屋内に人が集まりやすくなります。
特にこれからの季節は、忘年会やクリスマス、新年会など、人と接する機会や、飲食を伴う場面が増えてきます。
 一人一人が「その場面」「その場所」「その行動」で感染リスクを回避できているか、しっかりと確認し、年末年始に向けた感染防止対策を徹底していきましょう。

飲酒、飲食を伴う場面
飲酒を伴う懇親会など
●飲酒の影響で気分が高揚すると、注意力が低下し、大声になりがちです。
●狭い空間に長時間、大人数が滞在することも感染リスクが高くなるため、少人数、短時間の会とするなど注意が必要です。
●回し飲みや箸などの共用も避けましょう。

大人数や長時間に及ぶ飲食
●長時間の飲食、接待を伴う飲食、深夜のはしご酒などは、短時間の飲食に比べて感染リスクが高まります。
●特に5人以上の飲食では、大声になり飛沫が飛びやすくなるので、斜め向かいに座る、会話時はマスクを着用するなど十分注意しましょう。

マスクなしでの会話
●マスクなしの近距離で会話することは、飛沫感染のリスクが大変高くなります。
●マスクなしでの感染事例が確認されているカラオケなどのほか、車やバスで移動する際の車中でも必ずマスクを着用するなどの対策が必要です。

(2)冬の効果的な換気対策は?

北海道大学工学研究院
環境空間デザイン学研究室
教授 林 基哉さん

空気を暖めながらの窓開け換気をお勧めします
 住宅内での感染予防には、換気が重要です。トイレや浴室の換気扇を回すのはもちろん、常時換気設備(24時間換気システム)が設置されていれば、止めずに回してください。
 ただし、こうした機械換気だけでは十分とはいえません。人が集まって過ごす場合や、家族の感染リスクが高い場合などは、窓を開けて換気を強化することが必要です。
 窓開けの際に工夫したいのは、外の冷気が直接入り込まないようにすること。具体的には、窓を数センチ開けて常時換気しながら、そばに暖房器具を置いておくと、外からの空気を暖めることができます。また、人のいない部屋の暖房を入れたまま窓を開けて換気し、その空気を人のいる居間などに送るという2段階換気も効果的です。このほか、人が集まるときには、台所の換気扇も活用するといいでしょう。

(3)偏見や差別は絶対にやめましょう!
 新型コロナウイルス感染症への対応が長期化する中で、感染された方々やそのご家族、医療・介護従事者の皆さんをはじめ、私たちの生活を支えてくださっている関係者の皆さんが、いわれのない偏見や差別、誹謗中傷などにより心を痛めています。こうした心ない行為は、許されるものではありません。
 差別やいじめなど人権侵害につながるような行動をとることのないよう、道民の皆さんには、正しい情報のもと、冷静に思いやりのある行動をお願いします。

発熱があり、医療機関を受診されるときは事前に電話相談を!
❶かかりつけ医がいる方は・・・かかりつけ医にお電話を!
❷かかりつけ医がいない方は・・・次の受診相談センターにお電話を!
北海道新型コロナウイルス感染症健康相談センター(24時間)
電話0800-222-0018(通話料無料)

札幌市、旭川市、函館市、小樽市にお住まいの方
●札幌市:救急安心センターさっぽろ 電話#7119 または  011-272-7119(24時間)
●旭川市:旭川市健康相談窓口 電話 0166-25-1201(24時間)
●函館市:函館市受診相談センター 電話 0120-568-019(24時間・通話料無料)
●小樽市:小樽市発熱者相談センター 電話 0570-080185(24時間)

3 いまこそ「地域のチカラ」を!
新型コロナウイルスの感染拡大で、私たちの日常は大きく変化しました。
こうした中、それぞれの地域の強みや特長を生かし、新たな魅力づくりに取り組む道内の動きを紹介します。

(1)北海道型ワーケーションを展開
 道では、2019年度から市町村と連携し、新しい働き方として注目されているワーケーション※の取り組みを進めています。
 今年度は、モデルプラン作成のほか、ワンストップ窓口となるポータルサイトを開設。情報提供や、企業・自治体などからの相談に対応するなど、ワーケーションの普及に向けた取り組みを進めています。
※ワークとバケーションを組み合わせた造語。リゾート地などで休暇を兼ねてテレワークを行う働き方のこと。

▲道庁地域政策課 電話 011-204-5089

一般社団法人
知床スロウワークス
会長
豊島 和敏さん

ワーケーションが生む交流の輪
 知床スロウワークスは、首都圏からのワーケーション参加者を受け入れ、斜里町および町民とテレワーカーとの橋渡し役として活動しているテレワークサポート・施設管理団体です。
ワーケーションを通じて世界自然遺産・知床の魅力を体験してもらい、斜里町の活性化につなげたいと考えています。
 ワーケーション施設「しれとこらぼ」では、快適なテレワーク環境と居住スペースを用意し、町民との交流会も開催。この5年間で首都圏から約200社500人以上が来町しました。
参加企業と一緒に、まちづくりの新たな企画を実施したり、東京で同窓会を開催したりと、交流の輪は年々広がっています。

(2)日本遺産「炭鉄港」で活性化
 空知の「石炭」、室蘭の「鉄鋼」、小樽の「港湾」とこれらをつなぐ「鉄道」を舞台とした北海道近代化の物語「炭鉄港」が、2019年5月、日本遺産に認定されました。
 空知総合振興局では、その魅力を生かした取り組みとして、今年度、鹿児島県と管内の小学生によるオンライン学習会・交流会を実施。また、三笠高校や菓子メーカーとともに、炭鉄港のPRにつながるお土産品の開発を進めています。

▲空知総合振興局地域政策課 電話 0126-20-0034

北海道三笠高等学校
教諭
鈴木 多恵さん

高校生のアイデアで商品開発
 本校生徒が空知総合振興局と取り組んでいる炭鉄港のお土産品開発は、10月末のワークショップから取り組みを開始しました。
 ワークショップでは、炭鉄港のイメージをもとにアイデアを言語化し、お土産品の購買層を意識した試作品の方向性を決定。
レシピ開発やパッケージ案などの具体化を進めており、今後は、菓子メーカーさんと協力しながら、2021年度の商品化を目指しています。
 炭鉄港のPRにつながる商品を多くの皆さんと一緒につくり上げることにより、生徒たちの学びと成長につながればと願っています。

(3)スポーツ交流で地域を元気に!
 上川総合振興局は今年度、旭川市に本拠地を置くプロバレーボールチーム「ヴォレアス北海道」を運営する(株)VOREASおよび(一社)北海道バレーボールクラブと、地域活性化に向けた包括連携協定を締結しました。今年度は、ヴォレアス北海道の選手とともに管内の小中学校を訪問する「かみかわ訪問キャラバン」を開催。
 バレーボール教室やトークセッションなどの交流を通じた地域活性化に取り組んでいます。

▲上川総合振興局地域政策課 電話 0166-46-5187

ヴォレアス北海道
キャプテン
古田 史郎さん

小中学校でバレーボール教室
 ヴォレアス北海道は、道内出身選手が約半数を占める道産子チーム。「かみかわ訪問キャラバン」で各地を巡り、北海道の広さを実感しています。
 訪問先の小中学校では、僕たち選手の体験談を交えながら、夢への挑戦と目標設定の大切さについて話をしています。子どもたちが熱心に質問して、笑顔を見せてくれるのがうれしいですね。また、各地で出会う皆さんの情熱に触れることも多く、そのたびに地域を好きになります。
 人とのつながりが増えることで、自分自身の成長にもつながっていると思います。

4 特定放射性廃棄物の最終処分と道の条例について
 このたび、後志管内の寿都町および神恵内村において、「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」(最終処分法)で定める文献調査が行われることとなりました。このことに関し、道の考えについてお知らせします。

◎道では、特定放射性廃棄物の処分は非常に重要な課題であると考えており、2000年より幌延町において、全国で唯一、特定放射性廃棄物の地層処分の研究を受け入れ、国の原子力政策に協力してきました。この施設では、地下350mにおいて2028年度までを研究期間に、放射性廃棄物を持ち込まずに処分技術の研究を行っています。
◎研究の受け入れに当たって、道では、道議会での議論を踏まえ、処分方法の試験研究を進める必要があることを定めると同時に、道内に処分場を受け入れる意思がないとの考えにより、特定放射性廃棄物を持ち込ませないための担保措置として、「北海道における特定放射性廃棄物に関する条例」を制定しました。
◎道としては、この条例を遵守する必要があると考えており、両町村において、文献調査が実施された後にさらに概要調査に移行しようとする場合には、現時点では反対の意見を述べる考えです。
◎道と市町村はそれぞれ独立した自治体であり、上下の関係はなく並列・対等であるとの認識のもと、引き続き、条例を遵守いただきたいことについて、両町村とはさまざまなレベルで対話を重ねてまいります。また、道内すべての市町村に条例を遵守いただきたいと考えており、今後ともさまざまな機会を通じ、条例制定の趣旨をご理解いただけるよう努めます。

●最終処分とは
 最終処分法では、特定放射性廃棄物等を地下300mよりも深い地層に埋設することにより最終処分することとしています。
同法では、原子力発電環境整備機構(略称:NUMO)を最終処分の実施主体とし、最終処分地の選定に当たっては、「文献調査」、「概要調査」、そして「精密調査」の3段階の調査を行うことを定めています。

1文献調査
過去の履歴など文献による机上調査(2年程度)
2概要調査
ボーリングによる調査など(4年程度)
3精密調査
地下調査施設での調査・試験(14年程度)
4施設建設

※都道府県知事、市町村長の意見を聴き、反対の場合は次に進まない

北海道における特定放射性廃棄物に関する条例 全文 (2000年10月24日公布)
 北海道は、豊かで優れた自然環境に恵まれた地域であり、この自然の恵みの下に、北国らしい生活を営み、個性ある文化を育んできた。
 一方、発電用原子炉の運転に伴って生じた使用済燃料の再処理後に生ずる特定放射性廃棄物は、長期間にわたり人間環境から隔離する必要がある。
現時点では、その処分方法の信頼性向上に積極的に取り組んでいるが、処分方法が十分確立されておらず、その試験研究の一層の推進が求められており、その処分方法の試験研究を進める必要がある。
 私たちは、健康で文化的な生活を営むため、現在と将来の世代が共有する限りある環境を、将来に引き継ぐ責務を有しており、こうした状況の下では、特定放射性廃棄物の持込みは慎重に対処すべきであり、受け入れ難いことを宣言する。

5 道議会レポート
定例会の概要などをお伝えします。令和2年第3回定例会(9/8~10/2)

(1)定例会の概要
 知事から令和2年度補正予算等の議案41件が提案され、予算案2件、条例案9件、その他の案件12件を原案可決、人事案件2件を同意議決、知事の専決処分に関わる報告1件を承認議決しました。なお、報告のみの案件は11件で、決算案件4件は継続審査となりました。
また、議員や委員会から提出された決議案1件、意見案8件を原案可決しました。

(2)本会議や予算特別委員会の主な議論
●農家の農業生産基盤整備の負担を軽減するパワーアップ事業について、地域の事業継続の声を踏まえ、農業生産の基盤整備に今後どのように取り組む考えか。
●道内自治体による特定放射性廃棄物最終処分場の文献調査への応募検討について、今後どのように対応していく考えか。
●アイヌの人々の先住民族としての誇りが真に尊重される社会の実現に向け、今年度末で終了する「アイヌ生活向上推進方策」によるこれまでの取り組みの評価結果を踏まえ、今後どのように取り組む考えか。
●感染症の発生から窮地に立たされた本道の観光産業について、依然として厳しい状況に置かれている事業者への支援および需要の早期回復に今後どのように取り組む考えか。

(3)主な議決の状況
◎知事提出案件
●予算案2件/令和2年度北海道一般会計補正予算 など
◎議員・委員会提出案件 
●決議案1件/特定放射性廃棄物の処分に関する決議
●意見案8件/インフルエンザ流行期における感染症対策の充実を求める意見書 など

(4)第47回北海道議会議場コンサート
 定例会の初日に、新型コロナウイルス感染症対策をとりながら、議場コンサートを行いました。北海道札幌国際情報高等学校吹奏楽部が、踊りながら吹奏楽を演奏する「ダンプレ(ダンス&プレー)」を披露し、多くの方に元気と希望を届けました。

(5)次回定例会のお知らせ
 令和3年第1回定例会は2月下旬に開会の予定です。議会中継はスマートフォンでもご覧いただけます。

ウェブサイトをご覧ください
 議会中継・録画、議会の日程、会議録、傍聴・見学案内、議会時報などをご覧いただけます。
 質問などの詳細は、冊子「北海道議会時報」でもご覧いただけます。各振興局等での閲覧のほか希望者への配布もしますので、下記電話番号までご連絡ください。
▲議会事務局政策調査課 電話011-204-5691

▲北海道の人口データをお届けします。(令和2年10月末現在)
総人口 5,235,258人 男 2,474,129人 女 2,761,129人
前年同月比
総人口 35,911減 男 15,671減 女 20,240減
(人口は毎月公表される統計資料に基づき掲載しています。)

▲広報(誌)「ほっかいどう」、次号は令和3年2月中旬の発行予定です。
北海道の公式ウェブサイトで、点字広報誌のテキストデータを公開しておりますので、パソコンやスマートフォンで音声読み上げソフトをご利用されている方は、お聴きになることができます。
発行/北海道総合政策部知事室広報広聴課
〒060‐8588 札幌市中央区北3条西6丁目
電話011‐204‐5110/FAX011‐232‐3796

 

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