視覚障がい者向け広報「ほっかいどう」令和2年8月号

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視覚障がい者向け広報「ほっかいどう」8月号

【もくじ】
1 新型コロナウイルスに強い北海道をつくる、新北海道スタイル。
2 【座談会】いっしょに新たなステージへ「新北海道スタイル」
3 新北海道スタイルに関連する道の取り組み
4 新型コロナウイルス感染症に関する緊急対策
5 ウポポイOPEN
6 道議会レポート

1 新型コロナウイルスに強い北海道をつくる、新北海道スタイル。
 新型コロナウイルスとの闘いが長期化している中、ライフスタイルやビジネススタイルを変革することにより、北海道全体で感染リスクを低減させ、事業継続やビジネスチャンス拡大につなげていく、それが「新北海道スタイル」です。心をひとつに、新たなステージの北海道を目指しましょう。

道民の皆さまへ「新しい生活様式」の実践をお願いします
いまはきょりをとる、手洗い、咳エチケット、換気、3つの「密」をさける、テイクアウトやデリバリーを活用、オンラインを上手に使いましょう。

事業者の皆さまへ「7つのポイント」への取り組みをお願いします
マスク着用・手洗いを徹底、健康管理を徹底、こまめに換気、消毒・洗浄、一定の距離をとる、お客さまへの咳エチケット・手洗い、取組をお知らせしましょう。

2 【座談会】いっしょに新たなステージへ「新北海道スタイル」
「新北海道スタイル」をテーマに、さまざまな分野でご活躍の皆さんと鈴木知事との座談会を行いました。
司会 上杉 周大さん
ミュージシャン、タレント。北海道広報番組「知るほど!なるほど!北海道」の司会進行役。
北海道知事 鈴木 直道
株式会社コンサドーレ代表取締役社長CEO 野々村 芳和さん
プロサッカークラブ「北海道コンサドーレ札幌」の運営会社を経営。
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社代表取締役 伊藤 博之さん
歌声合成ソフトウェア「初音ミク」の開発で知られるIT企業を経営。
温泉旅館矢野 女将 杉本 夏子さん
松前町の老舗旅館を経営。「津軽海峡マグロ女子会」の北海道側代表。

(1)感染症に強い社会をつくる新北海道スタイル
上杉 皆さん、ご参加いただきありがとうございます。ではまず、鈴木知事、道が新型コロナウイルス対策として進めている「新北海道スタイル」についてお話しいただけますか。
知事 北海道では、日本でも早い段階で感染が確認されてから、長い闘いが続いています。まだわからないことがたくさんありますが、こういった対策をすれば感染につながりにくいということも徐々にわかってきました。そのように感染リスクを減らしながら、社会経済活動を両立させ、新型コロナウイルスに強い社会をつくっていくために提案しているのが新北海道スタイルです。
上杉 社会経済活動と両立する取り組みが広がるといいですね。皆さんはどんなことに取り組んでいますか。
野々村 基本的に選手やスタッフが感染しないよう、健康チェックを毎日行っています。2月から検温を欠かさず、体調管理を地道に続けてきたので、これまでの感染者はゼロです。おかげで多くの皆さんに支えられ、開幕にこぎ着けることができました。
伊藤 うちの会社は中国に取引先があるので、感染拡大の深刻さについて早くから情報を得て、時差出勤や在宅勤務などの予防策に取り組んできました。良かったと思うのは、インターネットを通じた遠隔会議の仕組みを活用することで、社内外のコミュニケーションが活発になったことです。広い北海道だからこそ、IT企業に限らず多くの業種で遠隔会議は有効だと思います。
杉本 旅館というのは日本文化そのもので、お客さまの部屋に入ってお茶を出したり布団を敷いたりなど、従来はソーシャルディスタンスがなじみにくい空間でした。でも、伝統を守りつつ変化をさせていく上で新北海道スタイルというきちんとした形で提示をしてもらうと、お客さまへの案内が非常にしやすくなります。現在は、お客さまをお迎えする前に部屋の除菌を完了させ、仲居が入らないようなマニュアルをつくって実践しています。お客さまの安心は大前提ですが、社員にも、受け地である松前町の方々にも安心して迎え入れてもらえる環境を整えながら、私自身も「新女将スタイル」をつくっていきたいと思います。
知事 北海道では、どこに行ってもそういう気持ちで多くの方々を迎えようとしているんだという発信をしていくことが、ますます大事になると思います。新北海道スタイルによる安心感を、北海道のブランド化につなげたいですね。

(2)感染拡大防止に役立つ北海道コロナ通知システム
上杉 鈴木知事、北海道コロナ通知システムの利用が広がっているそうですね。
知事 はい。このシステムは、不特定多数の方が利用する施設やイベントなどでの感染拡大防止に役立てるものです。クリプトン・フューチャー・メディア株式会社の伊藤社長が「北海道発の仕組みを無償でつくる」と提案・開発してくださいました。伊藤社長にあらためて感謝を申し上げます。
上杉 伊藤さん、どうしてこのシステムを作ろうと思ったんですか。
伊藤 感染拡大防止アプリは他国にもありますが、日本で展開するなら、個人情報の取得を最小限にする仕組みが大事だと考えていました。開発したアプリは汎用的に使えるので、全国に無償で提供しています。
野々村 僕らのようにサッカーの試合会場で活用したい場合、お客さんはどのように登録するんですか。
伊藤 お客さんはスマホでQRコードをスキャンして、メールアドレスを登録するだけです。他の個人情報は一切必要ありません。事業者さんは、申請後にPDFファイルをダウンロードして印刷すれば、告知用のポスターや卓上スタンドを作成することができます。
上杉 これなら杉本さんも旅館で使いやすいんじゃないですか。
杉本 いいですね。事業者としては、こういうものがあると風評被害を防げますし、個人情報を取り扱う負担がなく済みます。ぜひ使わせていただきます。

(3)まずは道内でしっかりとした土台づくり
上杉 鈴木知事、新北海道スタイルは今後どのように進んでいくのですか。
知事 まずは、土台づくりとなる取り組みが重要だと考えています。実は、北海道内の観光客数の約85%は道民の皆さんです。地元による観光利用の高さでは日本一。つまり北海道は、道民の皆さんの地元愛で観光を支えている最も力強い地域だといえます。
上杉 へえ、そうなんですね!
知事 そこでスタートしたのが、どうみん割です。新北海道スタイルを実践している観光事業者の旅行商品を、ぜひ道民の皆さんに積極的に利用していただきたいと思います。観光に限らず、今後はさまざまな分野で道内、国内、海外へと活動レベルを段階的に上げていくためにも、足元の地域でその土台をしっかりとつくることが大事だと思います。HOKKAIDO LOVE!やモバイルスタンプラリーも、その取り組みの一環です。

(4)新たな需要を取り込みビジネスチャンスを広げる
杉本 旅館は2月からシーンとしていましたが、「どうみん割」の発売後から電話が鳴り止まなくなり、流れが変わりました。この雰囲気を、今度は私たち事業者が絶やさないように独自のプランをつくったりして、それに続く形で頑張りたいと思います。いまだからこそ、手摘みの岩のりのお弁当を通販でお出ししたり、地元のお花を旅館のお部屋に置いたり、小さな活動ですが、とことん北海道にこだわり抜いて、地域の光になっていきたいですね。
伊藤 北海道のファンは国内外にたくさんいると思います。うちの会社では数年前から「道民倍増計画」に取り組んでいて、スマホアプリで「バーチャル道民」の登録を受け付けています。そのアプリを通じて、地域のイベントや観光、ビジネスの情報を継続的に発信することによって、関係人口や実質的な人口増を目指しています。インターネットを通じて北海道を応援する仕組みがあることで、既存の産業に必ずプラスの効果をもたらすと考えています。
野々村 伊藤さんがおっしゃるように、スポーツにもバーチャルやITの力が必要だと感じています。一方でスポーツは、リアルな部分をどれだけ追い求めるかも大事です。お客さんが本気になって大声で応援し、選手たちのレベルが上がるような最高の空間をどうやってつくっていくか。それは、これから先も決して変わらないテーマです。また、僕らはプロサッカークラブですから、サッカーを通じて「北海道は安心で楽しそうだ」ということを世界に発信したいですね。うちのクラブにいるタイ代表のチャナティップ選手などを通じて、北海道の元気な姿をタイの人たちにどう伝えていくかということも大事だと思います。
上杉 では、最後に皆さんから一言ずつお願いします。
伊藤 いまは変わるチャンス、変えていくチャンスなのかもしれません。感染症対策にどれだけ取り組めるかという意味で、北海道は「未来社会の開拓地」の役割を担っていると思います。
杉本 今日はいろいろな情報を共有できて、前進しているということを感じられたのが何よりうれしく、また明日から頑張れる糧ができたと思います。
野々村 コロナ禍によって、近くにいる人たちの影響力の大きさをあらためて感じました。以前とまったく同じ世界に戻る必要はないですが、これからどんな新しい世界がサッカー界に訪れるか、僕自身も楽しみにしています。
知事 何年か後に振り返ったときに「あのときがあったからこそ、いまの北海道がある。みんなで乗り越えてきた」と言えるように頑張りましょう。
上杉 皆さん、今日はありがとうございました。

3 新北海道スタイルに関連する道の取り組み。

(1)北海道コロナ通知システム
施設利用やイベント参加の際、QRコードからメールアドレスを登録すると、同じ日に同じ施設を利用した人の中から感染者が発生した場合に、体調管理などを促すメール通知が届く仕組みです。
▲道庁新型コロナウイルス感染症対策本部 電話011-206-0289

(2)どうみん割
旅行需要の早期回復を目的に、道内での宿泊旅行商品などを販売する観光関連事業者に、道が予算の範囲内でその代金を割り引く制度です。新北海道スタイルを実施している事業者の商品が対象です。
▲どうみん割事務局 電話011-208-7002
▲道庁観光局 電話011-204-5306

(3)HOKKAIDO LOVE!
「#hokkaidolove」をつけて北海道での素敵な思い出をSNSに投稿いただくキャンペーンです。思い出の北海道を投稿しませんか。
▲道庁観光局 電話011-206-6597

(4)地域の魅力を再発見するモバイルスタンプラリー
新北海道スタイルを実践しながら、お住まいの振興局管内を巡るモバイルスタンプラリーです。抽選で地元の特産品などが当たります。
▲道庁地域戦略課 電話011-204-5131

4 新型コロナウイルス感染症に関する緊急対策
▲道庁政策局 電話011-204-5132

●第2波の早期収束と、第3波以降に備えた感染拡大防止対策に万全を尽くしながら、社会経済活動のレベルを段階的に拡大していきます。
●道民と事業者の双方が「新しい生活様式」を実践しながら、感染リスク低減につなげる「新北海道スタイル」の取り組みを各分野で展開します。

第3弾の補正予算額・・・300億円(対策規模:391億円)
第4弾の補正予算額・・・3,677億円(対策規模:8,771億円)
予算額累計(第1弾~第4弾)・・・5,088億円(対策規模累計:1兆2,793億円)

(1)「新北海道スタイル」の浸透・定着
道民生活や事業活動のさまざまな場面で「新北海道スタイル」を浸透・定着させていくための取り組みを強力に展開します。
・道民や事業者の皆さまに向けた周知
・取り組みの可視化促進(施設・店舗への巡回訪問、ステッカー作成・配布)
・新北海道スタイル推進協議会の設置
・各個別事業の中で浸透・定着に向けた取り組みを促進

(2)第3波以降に備えた 医療提供体制等の充実強化
今後想定される第3波以降に備え、検査や医療提供体制の一層の充実強化を図り、影響の最小化を目指します。
・検体採取に特化したPCR検査センター増設
・軽症患者等が療養する「宿泊療養」の体制整備(道央圏域を除く5圏域)
・医療従事者等への慰労金支給(最大20万円)
・ふるさと寄附金「エールを北の医療へ!」を活用した医療従事者への感謝品贈呈と医療用資機材の整備
・介護・障がい福祉事業所等従事者への慰労金支給(最大20万円)
・クラスターへの対応の強化(介護職員等の応援派遣等)

(3)経済活動の継続と段階的拡大
徹底した感染拡大防止対策を進めながら、社会経済活動の継続と段階的な拡大を図っていきます。
・最大5年間据え置き・3年間実質無利子・保証料全額補助の制度融資の枠拡大(融資枠3,000億円→1兆円に拡大)
・離職者の再就職を支援する相談体制の整備
・「新北海道スタイル」に対応し、感染リスクに配慮した「教育旅行」の取り組み支援
・プレミアム付き商品券などによる需要の喚起(道産食品の消費喚起、公共交通機関の利用拡大、市町村と連携したプレミアム付き商品券)
・休業要請等に協力いただいた企業に対し、感染症対策に取り組むための支援金を交付
・地域の魅力を再発見するモバイルスタンプラリー
・道内旅行商品割引(どうみん割)の実施

(4)社会生活・文化活動の継続と 安心の確保
社会生活・文化活動の維持・継続を図り、暮らしの安心を確保します。
・学習指導員の道内全学校への配置(私立は支援)
・小中学校等へのスクール・サポート・スタッフの追加配置
・中止となった部活動全国大会の代替開催支援等
・生活困窮世帯に対する「生活福祉資金」の積み増し
・ふるさと納税を活用した文化芸術・エンターテインメント活動の再開支援

5 ウポポイ 7月12日OPEN!
アイヌ文化の復興・発展の拠点として整備が進められていた国立施設、ウポポイ(民族共生象徴空間)が白老町にオープンしました。
●開園時間:平日9~18時 土日祝日9~20時※7月20日(月)~8月31日(月)は20時まで
※入場にあたっては予約(日付指定)が必要です。詳しくは(公財)アイヌ民族文化財団 電話011-206-7427 までお問い合わせください。
▲道庁アイヌ政策課 電話011-206-6473

6 道議会レポート
臨時会の概要などをお伝えします。

(1)令和2年第1回臨時会(4/28)
国の「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」に対応するための今年度補正予算案(総額784億4,400万円)1件、条例案1件、その他の案件2件が議決されました。
また、議員から提出された意見案1件が原案可決されました。
本会議では、知事などに対し、補正予算案について5人の議員が質疑を行いました。

(2)議決の状況
◎知事提出案件 5件
原案可決2件/同意議決1件/承認議決1件/報告のみ1件
◎議員提出案件 1件
意見案「新型コロナウイルス感染症対策の強化等を求める意見書」原案可決

(3)次回定例会のお知らせ
令和2年第3回定例会は9月上旬に開会の予定です。議会中継はスマートフォンでもご覧いただけます。
なお、6月16日開会の令和2年第2回定例会の概要については、次号でお知らせします。

(4)ウェブサイトをご覧ください
議会中継・録画、議会の日程、会議録、傍聴・見学案内、議会時報などをご覧いただけます。
▲議会事務局政策調査課 電話011-204-5691

▲北海道の人口データをお届けします。(令和2年5月末現在)
総人口 5,247,035人 男 2,478,896人 女 2,768,139人
前年同月比
総人口 34,262減 男 15,167減 女 19,095減
(人口は毎月公表される統計資料に基づき掲載しています。)

▲広報(誌)「ほっかいどう」、次号は令和2年11月中旬の発行予定です。
北海道の公式ウェブサイトで、点字広報誌のテキストデータを公開しておりますので、パソコンやスマートフォンで音声読み上げソフトをご利用されている方は、お聴きになることができます。
発行/北海道総合政策部知事室広報広聴課
〒060‐8588 札幌市中央区北3条西6丁目
電話011‐204‐5110/FAX011‐232‐3796

 

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