視覚障がい者向け広報「ほっかいどう」令和元年11月号

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視覚障がい者向け広報「ほっかいどう」11月号

広報(誌)ほっかいどう 2019年11月号
北海道のキャッチフレーズ「その先の、道へ。北海道」
【もくじ】
1 特集:進めよう!一人一人の防災対策
2 復旧・復興レポート
3 みんなの赤れんが
4 お知らせ道議会
5 いきいき地域から
6 知りたいふれたいアイヌ文化

1 特集:進めよう!一人一人の防災対策
「まさか」は必ずやってくる。
日頃からの備えが、いざというときの防災力を高めます。
災害から命を守ることができるのは、皆さん一人一人の心がけです。家庭や地域で、防災についてできることを進めましょう。

(1)災害の教訓を防災対策に生かす
 昨年9月6日に発生した北海道胆振東部地震から1年余りがたちました。この大規模災害を機に、皆さんはどんな防災対策を心がけるようになりましたか。
 胆振東部地震では、道内でかつて経験したことのない最大震度7を観測し、大規模な土砂災害などによって多くの尊い命が失われました。また、ブラックアウトや断水などにより、暮らしや経済社会活動は大きな影響を受けました。もしも同じような災害が冬に起きていたとしたら、被害の深刻化は避けられなかったことでしょう。   
 道は、この災害の教訓を今後の防災対策に生かすため、専門家などで構成する「平成30年北海道胆振東部地震災害検証委員会」を昨年11月に設置し、被災地における聞き取り調査などの検証を行いました。

(2)最終報告書から見えてきた課題
 委員会がことし5月にまとめた災害検証報告書では、道民の防災意識に関する課題が改めて浮き彫りになりました。課題の一つは、自分の身は自分で守るという「自助」の意識です。「自分は大丈夫」という思い込みを捨て、災害から命を守るための備えや避難行動を一人一人が取れるようにすること。そのためには、最低3日分、できれば1週間分の食料、飲料水、生活必需品の備蓄や非常用電源の確保も必要です。
 さらに、地域の人たちが互いに助け合う「共助」の意識についても提言に盛り込まれました。高齢者など避難行動に支援を必要とする人たちに対して、地域住民が互いに連携し合う体制づくりが求められています。
 こうした意識を徹底して地域の防災力を高めていくためには、住民参加型の避難訓練や、厳冬期の大規模災害を想定した防災訓練、地域や学校などでの防災教育が今後の課題といえます。

(3)防災の心構え「いざはふだんなり」
 委員会の座長として災害検証を進めてきた佐々木貴子教授(北海道教育大学札幌校)は、報告書の中で「いざはふだんなり」と提言しています。これは、「いざというときに発揮される力は、普段の生活の中で身に付いた力であり、その力は、不断に身に付けていかなければならない」という意味です。また、「もしも大地震が真冬に起きたならば、もしも停電が続いたならば…」と想像する心が大切だとも述べています。
 道では、こうした災害検証の結果を今後の防災対策に役立てる取り組みを進めています。道民の皆さんは、「自分は大丈夫」という思い込みを捨て、冬に起きるかもしれない大規模災害に備えて、何ができるかという当事者意識を持ち、家庭や地域でできる防災対策に取り組んでいただけるようお願いします。

(4)災害の教訓を語り伝えるために
 身近な地域で過去に発生した災害について、皆さんはどれくらい知っていますか。例えば、今から180年以上前の1834(天保5)年、石狩川河口付近(現在の石狩市)を震源域として起きた「石狩地震」は、マグニチュード6.4、最大震度6で、旧暦1月1日(新暦2月9日)の厳冬期に発生したと推定される大地震でした。大規模災害はどの地域でも起き得るからこそ、語り継いでいくことが大切です。
 自らの被災経験をもとに、命を守る大切さを語り伝える活動をしている人たちがいます。それぞれのお話を参考に、皆さんも災害への備えに役立ててください。

ア 釧路沖地震(1993年)
災害の記憶を風化させないために、避難訓練などを重ねています。
釧路市連合防災推進協議会 会長 土岐 政人さん

 当協議会は、釧路市内の町内会ごとに組織される17の防災推進協議会をネットワークする自主防災組織です。毎年の活動として、災害図上訓練や冬の地震を想定した「避難所運営ゲーム北海道版(Doはぐ)」を実施しています。
 私の住む大楽毛地区は、沿岸部で高台もないことから、避難場所は屋上のある建物などに限られています。そのため、この地区では年1回、連合町内会と学校、企業が連携して行う1,000人規模の避難訓練が定着しています。
 釧路市民の防災意識の高さは、釧路沖地震の経験が大きいからだと思います。私も当時、子どもを連れて、はだしで家の外に出たとたん、強い揺れで身動きが取れなかったほどです。そうした記憶を風化させないためには、今できることとして避難訓練などを重ねていくことが大切だと思います。
 このほか、私が実行委員長を務める「防災ワンデー」は、釧路沖地震の発生した1月15日前後に毎年、最新の防災情報をテーマにした講演会やパネル展などを開催しているイベントです。このイベントを通じて、多くの皆さんに防災の心構えが浸透することを願っています。

イ 北海道南西沖地震(1993年)
経験を語り伝えることが使命。最後に命を守れるのは、自分自身です。
命を守る大切さを語りつなぐ 代表 三浦 浩さん

 北海道南西沖地震では、行方不明者を含め、奥尻島だけで198人が被災しました。当時、高校1年だった私は、たんすの下敷きになった祖父を背負い、祖母の手を引いて高台に逃げました。その途中、津波がものすごい速さで通り過ぎました。地震が収まってから、わずか3分後のことです。
 間一髪で助かったのは、「地震が起きたら高台に逃げろ」という教えを日頃から聞かされ、実際に避難した経験があったから。津波は内陸部の地域には関係がないと思うかもしれませんが、土砂災害や河川の増水時にも、高いところに逃げるのは共通しています。
 災害から地域を守りたいという思いで消防士になってからも、津波の経験は早く忘れたいと考えていました。しかし、2004年のスマトラ島沖地震の被災地を訪れたとき、自分の経験を通して防災の重要性を伝えられること、それによって助かる命があることを実感したのです。
 4年前からは栗山町に拠点を移し、防災の語り部として各地を訪れています。生かされていることに感謝しつつ、防災は悲しい出来事を防ぐための備えだと感じています。最後に自分の命を守れるのは自分自身しかいません。自然災害から命を守るために必要なことを、次の世代につないでいきたいと思います。

ウ 有珠山噴火(2000年)
火山とともに生きる知恵を子どもたちに身に付けてほしい。
洞爺湖有珠火山マイスターネットワーク 代表 阿部 秀彦さん

 洞爺湖有珠火山マイスターは、洞爺湖や有珠火山地域に関する正しい知識や噴火の記憶・経験、災害を軽減する知恵などを次世代や地域内外に向けて語り継いでいく“学びと伝えの実践者”です。私は小中学校事務職員として、伊達市内の学校に勤務している時に有珠山の噴火を経験しました。
 有珠山は、20世紀だけでも4回噴火をしています。ひとたび火山活動が起きると、ほぼ間違いなく学校は避難所となり、多くの方の生活の場となります。数十年に一度の噴火にどう備えるべきかを子どもたちや学校関係者に伝え、力添えのできる存在でありたいと考えています。
 また、見方を変えると、温泉やきれいな景色は火山が生み出したものであり、多くの野菜が育つ広い農地や、果樹栽培に適した土壌などもすべてそうです。私たちは自然の恵みを受けて暮らしていることを忘れてはいけません。
 今年度からは、市内の小中学生が地元の歴史や文化などを学ぶ「だて学」の中で、有珠山の歴史や防災に関する授業に携わっています。こうした機会を通じて、火山とともに生きていく知恵を子どもたちに身に付けてほしいと思います。

(5)暮らしの中で防災力を高めよう
ア 適切な行動につながる防災の学び
 防災教育は、普段の生活はもちろん、災害が発生したときから復旧・復興までのあらゆる段階で、「命を守る」「被害を軽減する」「回復を助ける」という力を高める活動です。
 その一環として、道が毎年取り組んでいるのが「北海道シェイクアウト」。地震を想定して参加者が同じ日時にそれぞれの場所で一斉に行動するという防災訓練で、ことしは9月6日に実施し、例年、全道で10万人以上が参加しています。
 このほか道では、小中学校の授業の中で、児童・生徒が防災について体験的に学ぶ「1日防災学校」の取り組みをサポートしています。今年度の実施校(予定分を含む)は約50市町村約80校。「避難所運営ゲーム北海道版(Doはぐ)」や防災かるた、炊き出し訓練など、楽しみながら体験を通して学ぶ防災教育コンテンツを用意しています。

「Doはぐ」は、真冬の直下型地震を想定した防災カードゲームで、道庁危機対策課や各振興局地域政策課で貸出を行っています。

イ 冬の「まさか」に備えよう
 冬の北海道では、大規模災害の発生は命の危険に直結します。万一に備え、家庭での備蓄食料品は、「主食(炭水化物)+主菜(たんぱく質)」の組み合わせで最低3日分、できれば1週間分を確保しましょう。また、ライフラインが停止する場合を想定し、水は1人当たり1日1リットルを1週間分のほか、熱源となるカセットコンロとボンベも準備しておきましょう。
 さらに、冬の災害時には、暖を取るための車中泊や屋内での自家発電機の誤った使用により、エコノミークラス症候群や一酸化炭素中毒などの発生リスクが高まります。そのため、地域でも厳冬期を想定した防災訓練が必要です。

ウ まさかに備えて
■住んでいる地域の危険ポイントを予め把握しておきましょう。
■避難情報や気象情報の意味を正しく理解し、危険な場合は、安全な場所へ早めに避難しましょう。
■ライフラインの途絶を想定し、非常食や非常用電源など、必要なものを用意しておきましょう。

▲特集に関するお問い合わせ 道庁危機対策課 電話(011)204-5008

2 復旧・復興レポート
昨年9月に発生した胆振東部地震の被災地の復旧・復興に向けた主な取り組みを紹介します。

(1)道路や河川の復旧
 胆振東部地震では、厚真町を中心に広範囲で大規模な山崩れや、道路・河川などのインフラに多くの被害が発生しました。厚真川では、山崩れにより河川が土砂で埋まったことから、数十台もの機械を使って土砂の撤去作業を行いました。引き続き、本格復旧に向け、取り組んでいきます。

(2)営農再開に向けた農地等の復旧
 胆振東部3町(厚真町、安平町、むかわ町)の主な産業は農業ですが、山崩れによる土砂流入で、農地や用排水路などに大きな被害を受けました。被災された農家の皆さんが一日も早く営農を再開できるよう、農地などに堆積した土砂の撤去を迅速に進めており、復旧を終えた農地では、水稲などの収穫期を迎えました。

(3)森林・林業被害の復旧
 山崩れにより流出した土砂や倒木の除去などの応急的な工事を行った後、不安定な土砂が余震や降雨により流出することを防止するため、山の斜面の早期安定を目的とした山腹工事(斜面の土壌をコンクリート枠で抑えるなどして緑化し、森林へ誘導)を進めています。

▲道庁胆振東部地震災害復興支援室  電話(011)204-5795

3 みんなの赤れんが
(1)赤れんが庁舎リニューアル及び一時閉館のお知らせ
 北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)は、1968年の復原工事以来50年以上が経過し、各所に劣化が著しく進行しているため、大規模改修を行うことから、現在閉館しています。工事の完了は2022年度を予定しており、リニューアル後は、国内外に向けた歴史文化・観光情報の発信拠点として利活用を図っていきます。
▲道庁総務部総務課  電話(011)204-5055 

(2)10月1日から消費税の軽減税率制度が導入されています
 10月1日から、消費税及び地方消費税の税率の引き上げに伴い、消費税の軽減税率制度が実施されています。軽減税率制度の詳細は特設サイトをご覧ください。
▲制度の内容は道庁税務課  電話(011)204-5060
▲中小企業への支援は道庁中小企業課 電話(011)204-5331

4 お知らせ道議会
定例会の概要などをお伝えします。
令和元年第2回定例会(6/20~7/12)

(1)定例会の概要
 2019(平成31)年4月執行の第19回統一地方選挙後初となる今定例会では、知事から道政執行方針の説明と、「行財政運営方針」に沿った取り組みを着実に進め、道政執行方針で述べた政策を積極的に展開していくことを基本とした令和元年度補正予算案等の予算案7件と条例案20件、その他の案件7件の提案があり、議決されました。

(2)本会議や予算特別委員会の主な議論
●「道が直面する厳しい状況を乗り越え、北海道の未来に明るい展望を見いだしていくため、どのような姿勢で道政執行に当たっていく考えなのか」について
●「知事は、公約の推進管理をどのように行い、道民に対してどう示していくのか」について
●「『ほっかいどう応援団会議』の具体的な目的や運営方法」について
●「JR北海道の路線問題に対して、どのように認識し、今後どのような姿勢で国やJR北海道、地域の関係者と向き合っていく考えなのか」について
●「観光振興を目的とする新たな財源の確保に対して、どのようなスケジュールでどのようにして市町村と調整を図り、道筋をつける考えなのか」について
●「統合型リゾート施設の誘致に対して、どのような状況になれば最終的な判断を行うのか」について

(3)主な議決の状況
◎知事提出案件
●予算案 7件 「国内外からの観光客の受入体制の強化を図るとともに、航空路線の就航地と連携した積極的な誘客などに取り組むための経費」 など
●条例案 20件/その他 7件 「北海道児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案」 など

(4)委員会・議員提出案件
●意見案 8件 「国民健康保険の子どもに係る均等割保険料(税)軽減措置の導入を求める意見書」 など

~定例会のお知らせ~
 11月下旬に、令和元年第4回定例会を開会予定です。
~ウェブサイトをご覧ください~
 議会中継・録画、議会の日程、会議録、傍聴・見学案内、議会時報などをご覧いただけます。
 質問などの詳細は、冊子「北海道議会時報」でもご覧いただけます。各振興局等での閲覧のほか希望者への配布もしますので、下記にご連絡ください。
▲議会事務局政策調査課 電話(011)204-5691

5 いきいき地域から
総合振興局・振興局の話題をお届けします。
渡島総合振興局
「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産推薦候補に選定!
 7月30日に開催された文化庁文化審議会において、「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産推薦候補に選定されました。この縄文遺跡群は、津軽海峡を挟んで4道県に点在する計17遺跡から構成される考古学的遺跡群で、渡島地域では函館市の大船遺跡と垣ノ島遺跡があります。今後、2021年の世界文化遺産登録の実現に向け、準備を進めていきます。
▲環境生活課 電話(0138)47-9435

6 知りたい!ふれたい!アイヌ文化
白老町ポロト湖畔に誕生するアイヌ文化復興・創造の拠点「ウポポイ(民族共生象徴空間)」の入場料、休業日などが決まりました。
●入場料/大人(個人)1,200円、高校生(個人)600円、中学生以下無料
●休業日/月曜日(祝休日の場合はその翌日以降)および年末年始(12月29日~1月3日)

▲北海道の人口データをお届けします。(令和元年7月末現在)
総人口 5,278,629人 男 2,493,011人 女 2,785,618人
前年同月比
総人口 36,325減 男 17,211減 女 19,114減
(人口は毎月公表される統計資料に基づき掲載しています。)

▲広報(誌)「ほっかいどう」、次号は令和元年12月下旬の発行予定です。
点字版広報誌の送付を希望される場合は、発行元までご連絡ください。
発行/北海道総合政策部知事室広報広聴課
〒060‐8588 札幌市中央区北3条西6丁目
(電話)(011)204‐5110/FAX(011)232‐3796

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