視覚障がい者向け広報「ほっかいどう」平成29年3月号-1

視覚障がい者向け広報「ほっかいどう」3月号-1

【もくじ】

1 お知らせ北海道

2 アイディアも道産!北海道ひと・人・くふう

3 キラキラ!どさん子

 

【本文】

1 お知らせ北海道

(1)道州制特区のアイデアを募集

本道の活性化や道民生活の向上につながる国からの権限移譲などを受けるため、道州制特区提案のアイデアを募集しています。現在の法律や制度の「ここを変えればもっと良くなること」などがありましたら、ぜひご提案ください。
例えば
●新しい事業を思いついたが、法律の規制があるため実現できない
●法律で決められている申請や届出先がたくさんあって時間がかかる
●東京と同じ基準で決められているのは不公平
●積雪寒冷という北海道の不利な条件でも、他県と競争できるようにしたい など
道州制特区提案に向け、道民の皆さんとともに進んでいくため、たくさんのアイデアをお寄せください。
●応募先
郵送 〒060-8588 (住所不要)北海道総合政策部地域主権・行政局 地域主権課
FAX (011)232-2743
メール sogo.syukendousyu@pref.hokkaido.lg.jp
道州制特区に関する詳しい情報は、道のホームページをご覧ください。
▲お問い合わせは道庁地域主権課(電話)(011)204-5160

(2)自動車税の軽減制度が変わります

平成29年4月1日から、障がいのある方のために使用する自動車などの自動車税の軽減措置に申請期限が設けられます。
減免を受けるためには、期限までに申請が必要です。

・自動車取得税の申請期限は登録日の2カ月後まで。
・4月1日、既に減免要件に該当している方の自動車税の申請期限は納期限(5月31日)まで
・障害者手帳の新規交付など年度の途中で減免要件に該当した方の自動車税の申請期限は要件に該当した日の2カ月後まで
・障がいのある方のために使用する自動車を入れ替えた方は登録日の2カ月後まで。
なお、課税免除を受けている方で、使用状況などに変更がない場合は、減免として継続しますので申請は不要です。
▲お問い合わせは札幌道税事務所自動車税部自動車税課税課(電話)(011)746-1194、または道庁税務課(電話)(011)204-5062

(3)児童虐待の相談は189番へ

全道の児童虐待相談件数は増え続けており、平成27年度は過去最高となりました。次のようなときには、いちはやくお電話ください。
●「あの子、もしかして虐待を受けているのかしら…」と気づいたとき
●「子育てがつらくて子どもにあたってしまう…」と思ったとき など
児童相談所全国共通ダイヤル
189(いちはやく) ※一部のIP電話からはつながりません
▲お問い合わせは道庁子ども子育て支援課(電話)(011)204-5237

(4)北海道公式ウェブサイトをリニューアルしました

北海道公式ウェブサイトのウェブアクセシビリティをさらに向上させていくため、音声読み上げ機能を追加するとともに、スマートフォンやタブレット等の携帯端末向け画面でも閲覧しやすくするなどのリニューアルを行いました。音声読み上げ機能は、各ページに設置されたボタンをクリックすることで利用できます。
※ウェブアクセシビリティとは、ウェブで提供される情報や機能を誰でも支障なく利用できること。
▲お問い合わせは道庁広報広聴課(電話)(011)204-5110

 

2 アイデアも道産!北海道ひと・人・くふう

北海道を豊かにする、地域の皆さんの「ひと工夫」を紹介します。

(1)花編

ア 乳酸菌で工夫!

ライラックの花から乳酸菌を発見!

腸の悪玉菌を減らすサプリを開発。

ライラック乳酸菌 【鷹栖町】

北海道の初夏を告げる花として親しまれているライラック。この花から、一般的な乳酸菌よりも熱や乾燥、酸に強い乳酸菌を道内企業が発見。乳酸菌を増殖させる「おから」のカプセルに入れ、腸の奥まで届くサプリメントを開発し、ヘルシーDo(北海道食品機能性表示制度)にも認定されました。
この制度は、加工食品に含まれる成分について、道が審査し、「健康でいられる体づくりに関する科学的な研究」が行われた事実を認定するものです。

植物性100%の乳酸菌製品にこだわりました。
アテリオ・バイオ(株)取締役主任研究員 南田 公子さん

実は、私自身が乳製品アレルギーで、動物性のヨーグルトを食べると、お腹を壊す悩みを持っていました。同じような体質の方のためにも、身近に咲いているライラックの花から植物性の乳酸菌を分離し、その乳酸菌を大豆で培養することで、100%植物性にこだわることができました。
悪玉菌が増えると、オナラも臭くなりやすい。善玉菌を増やし、腸から健康になりましょう。
▲お問い合わせはアテリオ・バイオ(株) (フリーダイヤル)0120-074-591

イ 授業に工夫!

花の島で育った高校生が、高山植物のガイドに挑戦。

北海道礼文高等学校 【礼文町】

「花の浮島」と呼ばれ、約300種の希少な高山植物が海岸線にも咲き誇る礼文島には、年間約12万人の観光客が訪れています。
北海道礼文高等学校には、1年生の必修科目で「高山植物」の授業があり、礼文島の地形や環境、なぜ高山植物が咲くのか、観光開発と自然保護活動の現状などを学びます。
また、観光客の方々からのご要望にお応えして、生徒がボランティアガイドにも挑戦。「地元の人しか知らないような場所で、目当ての花を見ることができた」と好評です。

自分たちの暮らす島に誇りを感じてほしい。
北海道礼文高等学校 板橋 翔 教諭

普段は理科の教師が指導しますが、地元の自然ガイドや植物写真家、研究者が講師になり、学校を飛び出して野外授業をすることもあります。
学校に申し込んでいただければ、授業の一環として生徒が現地を下調べし、ご希望に沿えるコースを提案、教師と一緒にボランティアガイドも務めます。
その経験を通して、自分たちが暮らす島は、世界に誇れる環境であることに気づいてほしいですね。
※生徒によるガイドは、6月下旬~7月中旬、8月中旬~9月に実施、家族連れや少人数のグループ限定。
▲お問い合わせは北海道礼文高等学校(電話)(0163)87-2358

(2)鉄道遺産編

ア 体験乗車で工夫!

廃線跡の駅・線路や、体験列車で、陸別を元気に。

観光鉄道「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」【陸別町】

廃線となった「ふるさと銀河線」の旧陸別駅に、ホームや線路などの鉄道施設をそのまま利用した体験型観光施設があります。 元運転士の指導のもと小学生※1でも列車の運転体験ができ、18歳以上※2であれば、1.6kmを往復するコースも体験可能です。また、乗車体験では隣駅跡まで往復するコースが人気です。
元運転士や保線員をはじめ、「ふるさと銀河線」に思い入れのある人々が道内外から集まり、スタッフとして4月下旬~10月下旬まで運行体験を支えています。
※1 小学生の運転には、条件があります。
※2 駅構内コース体験者に限ります。

運転体験の距離の長さ、他では体験できません。
陸別町観光推進専門員 熊谷 亨介さん

子どものころから鉄道の運転士になるのが夢で、大学時代は全国の運転体験施設をめぐっていました。6年前、初めて陸別町を訪れて体験したとき、運転できる距離が長く、指導運転士からマンツーマンで教えてもらえることに感動しました。
地元の皆さんの優しさや観光資源の可能性に惚れ込み、卒業後、「地域おこし協力隊」に応募。埼玉から移り住みました。いまの夢は、走行距離をさらに延ばすこと。できれば鉄道博物館もつくりたいです。
▲お問い合わせはふるさと銀河線りくべつ鉄道(電話)(0156)27-2244

イ 写真展で工夫!

歴史ある鉄道跡地が会場、24時間楽しめる野外写真展。

旧手宮線「小樽・鉄路・写真展」【小樽市】

1880年に鉄道が走った旧手宮線跡地(小樽市色内2丁目10)を会場に、2000年から野外写真展が開催されています。年間を通して、道内のプロカメラマン、写真愛好家、学生たちが集い、小樽市内を一緒に撮り歩く撮影会や鑑賞会を開きながら、8月下旬の写真展に向けた準備を進めています。
それぞれ自由なテーマで廃線跡に写真を展示し、24時間見学できるよう夜間照明も完備。「野外での写真展は珍しい」と、外国人観光客にも評判です。昨年は8月29日(月)~9月11日(日)に開催されました。

夜も楽しめるので、黄昏時からの鑑賞がおすすめ。
小樽・鉄路・写真展 実行委員会 瓜生 裕樹さん

旧手宮線は、幌内炭鉱から石炭を小樽港に運ぶために敷かれた鉄道の跡地。その歴史と存在感にひかれ、空間に負けない作品にしようと、毎年、出品者たちは格闘しています。
写真展の準備をしていると、差し入れをいただいたり、小樽の昔話が聞けたり、地元の人々と交流できるのも楽しみのひとつ。昨年で16回目の開催となりましたが、野外展示なのに無くなった作品は一枚もない。これは僕らの誇りです。
▲お問い合わせは小樽・鉄路・写真展実行委員会(担当:岩浪)(電話) 090-3892-5192

(3)アイドル編

ア 福祉に工夫!

高齢者や障がいのある方を歌って盛り上げるアイドル。

地域密着型の福祉アイドル【札幌市】

看護師や薬剤師を目指す学生3人組「Little★Star」と、働きながら活動する2人組の「Twinkle★Twinkle」は、地域密着型の福祉アイドル。北海道科学大学看護学科の先生がプロデュースするこの2組は、2014年から医療・福祉施設をはじめ、町内会や商店街などで年間40回ほどのライブ活動を行っています。観客の年代に合わせて、懐メロからアイドルソングまでを歌って踊り、会場は大盛り上がり。高齢者や障がいのある方々もリズムをとって、とても楽しんでいます。

相手の気持ちを知ることで地域の人を元気づけたい。
北海道科学大学保健医療学部 看護学科 市川 正人 准教授

吹奏楽部だった学生時代、老人ホームや養護施設で演奏して自分も感動した経験があり、福祉系アイドルのアイデアが浮かびました。
高齢者には孫のように可愛がられ、「普段とは違う表情が見られた」と介護士の方に驚かれたこともあります。活動を通じて、いろいろな方の気持ちを理解し、地域を少しでも元気にしてほしいと思います。学生ユニット「Little★Star」は2018年春卒業、後継者を募集中です。
▲お問い合わせは北海道科学大学(電話)(011)688-7137(研究室直通)

イ 食のPRに工夫!

富良野のソウルフードづくりに高校生アイドルが活躍。

ふらのカレンジャー娘【富良野市】

道立富良野緑峰高等学校では2004年から、園芸科学科カレー専攻班の生徒で結成した「ふらのカレンジャー娘」が、カレーのまち富良野をアピールしてきました。
地域と連携するプロジェクト学習の一環で、地元の食材を使ったオムライスとカレーの合体メニュー「富良野オムカレー」をテレビや雑誌、イベントなどで全国に発信。また、最近は地元喫茶店で生徒が作ったオムカレーの販売や小学校での食育講座、市内スーパーでの試食会など地域向けの活動にも力を入れています。

楽しむだけではなく、責任感が芽生えてきます。
北海道富良野緑峰高等学校園芸科学科 杉田 慎二 教諭

活動期間は2年生の2学期から卒業するまでの1年半。将来の進路も意識して専攻する生徒が多いです。各地のイベントに参加し、最初は「楽しい」だけの生徒も、校外の大人と関わり、未知の経験を重ねていくうちに、「地元のために活動している」という責任感が芽生えるようです。大阪の「たこ焼き」のように、郷土愛あふれるオムカレーになるとうれしいですね。
▲お問い合わせは北海道富良野緑峰高等学校(電話)(0167)22-2594

 

3 道内各地で、未来に向かってきらきら輝くそんな子どもたちを応援します。

キラキラ!どさん子

(1)アイヌ語を通して、地域に興味を持つようになりました。

町立二風谷小学校「アイヌ語の授業」【平取町】

平取町の中でも、アイヌ文化が色濃く伝承される二風谷地区。アイヌ語を伝える長老が減る一方、学ぼうとする若者が増えています。そんな中、町立二風谷小学校では、今年度から年間10回のアイヌ語の授業をスタート。3~6年生の合同授業で、歌やゲーム感覚で基本的な単語を覚えていきます。
「アイヌ語の地名や看板を見つけたり、地域に興味を持つ子が増えたようです」と、担当の亀谷正勝先生。「言葉に触れることで、アイヌの文化や歴史を学ぶきっかけになれば」と、町立二風谷アイヌ文化博物館の関根健司さんが指導しています。遊びながら学べるので、児童たちも楽しみにしています。
▲お問い合わせは町立二風谷小学校(電話)(01457)2-2572

(2)全国でも珍しい! 小学生がミツバチを飼育しています。

町立居武士小学校の「ミツバチの養蜂学習」【訓子府町】

メロンや玉ねぎの産地として知られる訓子府町。この町で三代続く菅野養蜂場では、「ミツバチの働きで農作物が育つことを伝えたい」と、16年前から町立居武士小学校の総合的な学習の時間で養蜂の指導を続けています。
授業は5、6年生を対象に、巣箱の製作、ミツバチの観察、採蜜などプロと同じ作業や、ハチミツ料理、蜜ろうキャンドルづくりも体験します。
中村厚志校長は「最初は怖がりますが、ハチの生態を知ったり、扱いを覚えたりするうちに、一匹が一生かけて集めるハチミツの少なさに驚き、食べ物の大切さに気づくようになります」と、児童の成長を感じています。
▲お問い合わせは町立居武士小学校(電話)(0157)47-3160

(3)中学生のアイデアをまちぐるみで実現します。

町立浦幌中学校の「まちおこし学習」【浦幌町】 町立浦幌中学校では3年生を対象に、まちを活性化する企画を考案し、発表する学習を8年前から行っています。地域の人々が全面協力し、生徒が考えたキャラクターによるPR活動をはじめ、特産品を使ったお弁当や、高齢者と若者が交流できる「まちなか農園」が実現しました。
昨年は、町内に高校を復活させたり、移住者を増やしたりといった「人口増加」をテーマにしたアイデアを発表。担当の金田学先生は「まちおこしは大人が考えるものと無関心だった生徒が、まちの一員だと自覚するようになった」と、成果を実感しています。
▲お問い合わせは町立浦幌中学校(電話)(015)576-2421

(4)宇宙に関する体験を通して、冒険心や好奇心を育てています。

日本宇宙少年団北海道ブロック協議会

宇宙や科学への興味とチャレンジする心を育成する日本宇宙少年団。道内では札幌、釧路、苫小牧、余市、大樹の5つの分団が活動中です。将来、宇宙で生活や仕事をすることを目標に、無重力の環境や宇宙での衣食住などを学んでいます。また、水と空気の力で飛ぶロケットの実験や宇宙食の体験なども行っています。
さらに、道内の団員同士をはじめ、宇宙に関わる技術者とも交流。北海道ブロック協議会長の藤島豊久さんは「交流で刺激を受けるようです。宇宙飛行士だけではなく、さまざまな技術者の仕事を知り、将来の夢を描く子もいます」と子どもたちの未来の姿を楽しみにしています。
▲お問い合わせは日本宇宙少年団北海道ブロック協議会(電話)(0144)33-9158

 

広報(誌)「ほっかいどう」、次号は平成29年3月末の発行予定です。

発行/北海道総合政策部知事室広報広聴課
〒060‐8588 札幌市中央区北3条西6丁目
(電話)(011)204‐5110/FAX(011)232‐3796
総合振興局・振興局の話題をお届けします。

 

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