ダニ媒介感染症に気をつけましょう

 マダニはライム病・回帰熱・日本紅斑熱・ダニ媒介脳炎・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの病気の原因となる病原体を保有していることがあり、咬まれることでこれらの病気に感染することがあります。

【マダニとは】
 マダニは、森林や草地など屋外に生息する比較的大型のダニで、食品等に発生する「コナダニ」や、絨毯や寝具に発生する「ヒョウヒダニ」など家庭内に生息するダニとは全く種類が異なります。
 北海道でヒトから吸血するのは、主にヤマトマダニとシュルツェマダニの2種類で、道内に広く分布しますが、ヤマトマダニは利尻・礼文・天売・焼尻島と高山などの寒冷地には分布せず、シュルツェマダニは北海道南部の低地(主に渡島・檜山地方)ではきわめて希です。
 草原や林内などに広く生息していますが、林道とけもの道の交点付近などは生息密度が高く、屋内、住宅街や公園内、畑地や牧草地などヒトの管理の行き届いた場所には、ほとんど生息していません。
 吸血を始めると口器からセメント質を分泌し、1日もすると口器の周りをしっかりと固めるので、ダニの体を引っ張っても取れなくなります。吸血期間は一週間から10日間に及びます。吸血が終わると、セメント質などを溶かして自分から脱落します。

【予防方法】
 マダニに咬まれないようにすることが重要です。特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性が高まります。
 草むらや藪・森林などマダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する。)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋、首にタオルを巻くなど、肌の露出を少なくすることが大事です。
 服は、マダニを目視で確認しやすい明るい色のものやマダニがつきにくい化学繊維素材のものがお薦めです。
 草むらや藪・森林などの場所で、長時間地面に直接寝転んだり、座ったり、服を置いたりするのは止めましょう。
 首にかけるタオルや脱いだ上着などは直接地面に置いたり木にかけたりせず、出来るだけバッグの中などにしまうようにしましょう。
 DEET(ディート)という成分を含む虫除け剤の中には服の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があると言われていますが、マダニを完全に防ぐわけではありません。虫除け剤を過信せず、様々な防護手段と組み合わせて対策を取る必要があります。
 屋外活動後は、すぐに入浴し、体や頭をよく洗い、新しい服に着替えましょう。
 脱いだ衣服はすぐに洗濯するか、ナイロン袋に入れて口を縛っておきましょう。
 マダニに咬まれていないか確認してください。マダニは比較的やわらかい部位の皮膚に咬みつきます。特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。
 咬まれた直後は痛みやかゆみなどの自覚症状がなく、気づかないことも多いと言われます。
 犬や猫などの動物にダニが付くことがあります。除去には、目の細かいクシをかけると効果的です。ダニ駆除薬もありますので獣医師に相談してください。

【マダニに咬まれたら】
 マダニ類は体部をつまんで引っ張ると口器がちぎれて皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりする恐れがありますので、医療機関でマダニの除去、洗浄などの処置をしてもらってください。
 マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱、食欲低下、おう吐、下痢等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けてください。受診の際は、いつ、どこを咬まれたか、山などに行ったかを医師に伝えてください。

【問い合わせ先】
 保健福祉部感染症対策局感染症対策課感染症対策係
 電 話 011-204-5253
 FAX 011-232-3719

カテゴリー

page top