ノロウイルスによる感染症胃腸炎・食中毒に気をつけましょう

1 「ノロウイルス」とはどのようなウイルス?
 (1) ノロウイルスは、ウイルスの中でも小さく、球形をしたウイルスです。
 (2) 日本だけでなく、世界中に広く分布しているとされ、アメリカ、イギリス、ニュージーランド、
  オーストラリア、フランス、スペイン、オランダ、アイルランド、スイスなどでヒトへの感染が
  報告されています。

2 どのような症状なの?
 (1) 潜伏期間(感染から発症までの時間)は通常24~48時間です。
 (2) 主な症状は吐き気、おう吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。これらの症状が1~2日続い
  た後、治癒し、後遺症もありません。
 (3) また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
 (4) この病気にかかっているかどうかは、臨床症状だけでは特定できないため、患者のふん便や吐ぶ
  つについて、必要に応じてウイルスの遺伝子検査等を行い、診断することもあります。

3 どのように感染するの?
  ノロウイルスの感染力は強く、感染経路は、ほとんどが経口感染で、次のように感染すると考え
  られています。
 (1) 患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐ぶつから人の手などを介して二次感染する場合
 (2) 家庭や共同生活施設など人同士の接触が多いところで、人から人へ飛沫感染等直接感染する場合
 (3) 調理に従事した人が感染しており、その人の手指等を介して汚染された食品を食べた場合
 (4) 汚染された貝類を生あるいは十分に加熱しないで食べた場合
  なお、このウイルスは症状がなくなっても、1週間程度から長い時には1ヶ月程度、ふん便の中
  にウイルスを排泄し続けることがありますので、注意が必要です。

4 どんな時期に多いの?
  このウイルスによる感染事例は一年を通して見られますが、11月頃から発生件数が増加しはじ
  め、12月~翌年1月が発生のピークとなる傾向にあります。

5 どんな場所で発生が多いの?
  平成25年から平成29年末までの過去5年間に発生した直接感染及び二次感染(食中毒を除く)
  事例(有症者10名以上)では、幼稚園・保育所36%、高齢者関係施設24%、学校12%、
  医療機関9%、社会福祉施設5%となっており、寝食や生活をともにする人々の間での感染が目
  立っています。
  同じ時期に発生した食品を介して感染した事例(食中毒)では、原因施設が飲食店89%、給食
  提供施設2%、その他9%となっています。

6 予防方法は?
 (1) 手洗い
  ア 調理に従事する人や共同生活を行う施設などで働く人は、常に爪を短く切って、指輪や時計
    等をはずし、石けんを十分に泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄します。
  イ すすぎは温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで拭きます。
  ウ 石けん自体はノロウイルスの感染力を失わせることはできませんが、手の脂肪等の汚れを落
    とすことにより、手指からウイルスをはがれやすくします。
 (2) 消毒
   消毒用エタノールの中には、ノロウイルスの感染力を失わせる効果を期待できるものもありま
   すが、次亜塩素酸ナトリウムや加熱(85℃で1分以上)による消毒が最も効果的です。
  ※次亜塩素酸ナトリウムの消毒液は、家庭用の塩素系漂白剤を次のとおり希釈して作ることが
   できます。

 

用     途

家庭用の塩素系漂白剤の希釈度合

次亜塩素酸ナトリウムの濃度

十分に洗浄した調理器具等の消毒、ふん便や吐ぶつを拭き取った後の床等の消毒

 

250 倍

 

0.02 %

ふん便や吐ぶつの拭き取りに使用したペーパータオル等の処理

 

50 倍

 

0.1  %

 

 

(3) ふん便や吐ぶつの処理
  ア 感染を広げないためには、ふん便や吐ぶつの適切な処理が非常に重要です。
  イ 使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないよう
    に、ふん便や吐ぶつをペーパータオルで静かに拭き取ります。
  ウ 拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)でさらに浸すように拭き、その後水拭
    きをします。
  エ おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
  オ 拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。(この際、ビ
    ニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)を入れることが望まし
    い。)
  カ また、ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあるの
    で、消毒後は換気を十分に行い、ふん便や吐ぶつ、拭き取りに使用したペーパータオル等は放
    置、乾燥させないことが重要です。
  キ 消毒の方法について不明な点がありましたら、最寄りの保健所にご相談ください。
  (4) 食品の取扱い
  ア 食品、調理器具などを清潔に保ち、調理器具については使用のたびによく洗浄し、消毒、乾燥
    させましょう。
  イ ノロウイルスは加熱により感染力を失います。ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝など
    の食品の場合は、中心部の温度が85~90℃で90秒以上の加熱が望まれます。
  ウ 調理従事者について、健康状態に常に気を配り、お腹の具合が悪いときなどは、直接食品に触
    れる作業に従事しないようにしましょう。

7 感染したかもしれないと思ったら?
  最寄りの保健所やかかりつけの医師にご相談ください。
 
 【問い合わせ先】
  保健福祉部感染症対策局感染症対策課感染症対策係
       健康安全局食品衛生課食品保健係
  電 話 011-204-5253/204-5261
  FAX 011-232-3719/232-1037

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