知事定例記者会見
- 日時/令和8年3月27日(金)14:30~14:45
- 場所/記者会見室
- 記者数/14名(テレビカメラ1台)
会見項目
知事からの話題
- 北海道宿泊税について
- 春のヒグマ注意特別期間について
記者からの質問
- 砂川猟銃取消訴訟について
- 高病原性鳥インフルエンザについて
知事からの話題
北海道宿泊税について
私からは二点お話しさせていただきます。
一点目は宿泊税についてです。4月1日から宿泊税を導入いたします。宿泊税は道内の旅館、ホテル、簡易宿所、民泊における宿泊を対象に課税するものです。1人1泊あたりの宿泊料金に応じて、2万円未満は100円、2万円以上5万円未満は200円、5万円以上は500円をご負担いただくものです。また、宿泊税を導入している道内の市町村においては、道の宿泊税と各市町村の宿泊税を合わせて、ご負担いただくことになります。本税については、本道観光の更なる発展に向けた大切な財源です。観光の高付加価値化、サービス・インフラの充実強化を図り、国内外から選ばれ続ける魅力的な観光地づくりに取り組んでまいります。
制度開始に当たりまして、これまでSNSの活用や新千歳空港をはじめとした主要空港でのサイネージ広告、テレビCMなどさまざまな媒体を活用させていただいて、税の導入の周知・広報に努めてきたところです。また、徴収に対応いただく宿泊事業者の方々が、税に関して分かりやすく説明していただけるように、フロントに設置する三角ポップやチラシなどの各種ツールをご用意し、道内全ての宿泊施設などに送付したところです。宿泊者の皆さまのご理解が得られるように、4月1日から、宿泊者の皆さまからのご質問にお答えいたしますフリーダイヤルの「北海道宿泊税コールセンター」を設置することとしております。引き続き、丁寧な周知と対応に努めてまいる考えです。
宿泊税の使途についても、より効果的な事業ができるように新年度も全道各地で意見交換を行っていく考えです。制度の創設に当たっては、旅行者や道民の皆さま、宿泊事業者の皆さまをはじめ、観光関係団体、市町村、道議会など多くの皆さまから貴重なご意見をいただいたものです。道民の皆さま、宿泊事業者の皆さまにおかれましては、制度の円滑な運用に向け、あらためてご理解とご協力をお願い申し上げます。
春のヒグマ注意特別期間について
二点目でございます。二点目は「春のヒグマ注意特別期間」についてであります。
近年、人とヒグマとのあつれきが、かつてないほど高まっております。特に、春と秋に人身事故がほぼ毎年のように発生しているという状況にあります。今年もヒグマの出没情報が寄せられるようになってきている中、人里への出没抑制や捕獲従事者の育成のために春期管理捕獲を推進しております。現時点で、昨年を大きく上回る79の市町村・団体から春期管理捕獲参加の意向がございます。市町村や捕獲従事者の方々にご協力いただきながら、本年も実施しているところです。
ヒグマの人身事故の発生時の活動としては、狩猟や駆除に次いで、山菜採りやキノコ狩りでの事故が多いという状況にあります。冬眠から目覚めたヒグマが餌を求めて活発に活動する時期でもありますので、ヒグマとの不意の遭遇による人身事故が発生する恐れがあります。こうしたことを踏まえて、道では4月1日から5月31日までを「春のヒグマ注意特別期間」と定めまして、道民の皆さまにホームページやSNSなどを通じて、注意を呼びかけるとともに、ゴールデンウィークにはラジオCMによる注意喚起を行う予定です。また、今回新たな取り組みといたしましては、今年の「春のヒグマ注意特別期間」のポスターを、山菜採りなどの用品を取り扱っておりますDCM株式会社様の道内84店舗のほか、道管理空港においても掲示するなど、道民の皆さまと観光客の皆さまに広く注意を呼びかけることとしております。
道民の皆さまには、山菜採りなどで野山に入られる際、ご家族などにしっかりと行き先をお伝えいただくと。その上で、ヒグマの出没情報をホームページで確認いただくことのほか、野山ではヒグマに遭遇しないため、複数で行動する、食べ物やゴミは必ず持ち帰る、こういった基本的なルールを守っていただいて、十分注意していただきたいと思います。
私からは以上です。
記者からの質問
(北海道新聞)
砂川猟銃訴訟のことでお伺いしたくて、7年間に及んだ訴訟が今日、この後、最高裁判決が言い渡されます。特に、2024年の札幌高裁の判決が出て以降、道内など、全国の駆除現場で萎縮がちょっと広がっている状況になっていると思います。クマによる被害が絶えない北海道のトップとして、この間、どのような思いで状況を見てきたか、受け止めをお願いします。
(知事)
今、ご質問にもありましたけれども、冒頭、話題の中でも触れさせていただきましたが、ヒグマとのあつれきがかつてないほど高まっているという状況の中で、捕獲対策を進めていく上で欠かせない存在が、捕獲従事者の皆さまであります。安心して捕獲活動に取り組んでいただくことが大変重要であると考えています。これまで、道としても、この銃所持許可の取り消し処分の札幌高裁判決に端を発した、捕獲従事者の方々の不安の広がりなどを受けて、北海道猟友会の皆さまとともに、国に対して安全かつ円滑に有害捕獲ができるように、地域の捕獲体制の強化などについて要望を行ってまいりました。このほか、各地域での猟友会、道警察、市町村などの関係者の方々との意見交換を開催させていただいて、地域が抱える課題の把握などを行ってきたところです。また、捕獲従事者の身分保障については、国から緊急銃猟の際に、市町村長が安全を確保した上で実施され、通常、捕獲者の責任が問われることにはならないことや、銃刀法に基づく銃砲所持許可の扱いは、警察庁において適切に対応するという見解が示されているところです。道においても、捕獲従事者の方々、そして関係者の方々と連携いたしまして、緊急銃猟を想定した実践的な訓練などを行ってきているわけですが、捕獲従事者の方々の負担の軽減、そして、安心して活動できる環境づくりに努めていきたいと考えています。
(北海道新聞)
もう一点、今日この後、判決が示されると思いますが、結果がどうであっても、今後もヒグマ駆除について、猟友会の協力はなくてはならないものだと考えていまして、一連の問題を受けて、銃による駆除を取りやめている猟友会もあると思いますが、そんな中、道民が安心して暮らせる生活環境を、今後どういうふうに実現していくか、考えをお聞かせください。
(知事)
今、申し上げたような取り組みをこれからもしっかりやっていくということ、そして、今、ガバメントハンターですとか、自衛隊や警察のOBの皆さまに活躍いただくなど、さまざまな方法をとって、捕獲活動を強化していくということで、取り組みを進めていくのですが、やはり猟友会をはじめとして、この捕獲従事者として長年対応していただいてこられた方々のご協力は何よりも不可欠です。ガバメントハンターにしても、さまざま取り組みはしていきますけれども、ヒグマと向き合う、また、捕獲に当たっては、やはり十分な経験、知識がないと、当然、直ちに対応はできませんので、そういった認識の下で、引き続き、道警察もそうですし、市町村、われわれ道の関係者が連携をしっかり取りながら、体制を充実強化していくことにより一層努めていかなければならないと思っています。
(日本農業新聞)
鳥インフルエンザについて伺います。25日の千歳市での発生で、道内では2022年シーズンと並んで過去最多の発生となって、春季のペースとしては、22年よりも早く推移しています。その現状の受け止めと、あと併せて、あらためて養鶏農家へ注意喚起があればお願いします。
(知事)
道内では、今シーズン、野鳥で高病原性鳥インフルエンザが相次いで発生して、家きんでの発生リスクが高い中で、全道的に降雪が少なく雪解けが早いこともあり、今月5日に安平町、そして25日に千歳市の農場で5例目が発生したところです。道としては、直ちに現地指揮室を立ち上げまして、3交代で防疫作業を現在も進めています。今のところの進捗ですけれども、随時マスコミの皆さまにも共有させていただいていますが、13時現在におきまして、殺処分についての進捗率は41.4パーセントです。まずは迅速な防疫措置に全力を挙げて、まん延防止にしっかり取り組んでいきたいと考えています。
この千歳市の農場につきましては、令和5年3月に本病発生後、野生動物の侵入を防ぐための施設改善などの防疫対策も行われていたわけですが、渡り鳥が北上する本格的な時期を迎えての再発という状況になったことの報告を受けているところです。
道民の皆さまにおかれましては、死んでいる、または弱っている鳥など野生の動物を見つけた場合、素手では触らずに、お住まいの振興局、市町村へのご連絡をお願いしたいと思います。また2022年のシーズンに比べて、発生の少ない道外からの鶏卵の供給に加えて、昨年秋に発生した農場の出荷も順次再開されています。そういった点も鑑みると、流通への影響は限定的ではないかと考えられますので、冷静な対応も併せてお願いしたいと思います。また、これは繰り返し申し上げていますが、流通している卵や鶏肉は安全ですので、ぜひ(卵や鶏肉を食べて)生産者の方々を応援いただければと思っているところです。
また、リスクが高い周辺の農場に対しては、直ちに緊急消毒命令を発出いたしまして、周辺農場において消毒作業についても実施しているところです。併せて、全ての農場に対して、周辺の消毒、防鳥ネットの点検修繕などの徹底、そして道内外の再発事例の共有、疫学調査結果を踏まえた家畜保健衛生所におけるきめ細かな巡回などの、さらなる注意喚起と指導を徹底していきたいと考えています。
この文章については、読みやすいよう、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理し作成しています。(文責 広報広聴課)
