市町村長との懇談(平成15年5月宗谷地域)

平成15年度 市町村長との懇談(礼文町・利尻町・利尻富士町)

 礼文町の町長、議長、漁協・商工会関係者の方々及び利尻町、利尻富士町両町の町長、議長、漁協・商工会の関係者の方々と懇談しました。 

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実施場所

・利尻町交流促進施設どんと(利尻町)
・町民活動総合センターピスカ21(礼文町)

主な意見の措置状況

 

特別捕獲について

 漁業をとりまく環境がきびしいので、秋鮭の特捕(特別捕獲)の許可、 タラバの特捕の許可など配慮をお願いいたしたいと思います。

取組状況(水産林務部)
・秋さけの特別採捕
 これまで同様に関係する漁業者等と協議して検討していきたいと考えています。
・タラバガニの特別採捕
 「かに類の生息分布状況調査」の結果を基にして、資源利用のあり方を検討した上で、現在、資源を利用している関係漁業者の理解を得なければなりません。

沿岸漁業と沖合底びきの調整について

 我が利尻町は、古い昔から(知事許可等の)沿岸漁業と、(大臣許可の)底びきとの間で、話し合いをしていますが、結果的に底びきの方が漁を多くし、沿岸の方が段々と漁が少なくなってきています。ぜひ、一日でも早く沖合底びき網漁業と沿岸漁業との話し合いをもって、お互いに生き延びるような施策をしていただきたい

取組状況(水産林務部)
【参考意見】
 沿岸漁船漁業と沖合底びき網漁業との協議の一層の推進を図り、資源の適切な管理と合理的な漁場利用を促進するため、各地区の課題を整理した上で、全道漁業者代表会議で協議事項や協議方法を決定し、これに基づいて各協議組織で検討を進めていきます。

水産業の振興について

 適正な資源管理、安定供給が図られるような浜づくりをめざしていますが、底びき船とのやり取りがあるわけで、できれば、沿岸も底びきも操業しない、捕らない、そこで魚資源の保護と安定的生産のため「資源保護海域」が必要ではないかと思う。
 併せて、国、道の補助制度の活用によって、「漁場」を作っていますが、引き続き「海の畑づくり」の予算確保について、ご配慮願いたい。

取組状況(水産林務部)
 「資源保護海域」については、資源の状態や漁場利用の実態などを踏まえながら、必要に応じて沿岸・沖底双方の合意のもと、協議が行われることになります。
【予算に計上】
 道では、地域の水産資源の維持・増大を図るため、次の補助事業により漁場の造成を進めています。
  ・水産基盤整備事業補助金 10,880,000千円(平成15年度)
    うち宗谷支庁分 1,376,500千円

高速網通信整備について

 島外への発信につきましては、ISDNでは追いつけない部分もありま して、高速通信網ADSLの整備のため、利尻・礼文にも時代のニーズ、 また、情報格差を是正する観点からも各方面へ(インフラ整備について) 要請支援してほしいと思います。

取組状況(総合企画部)
 道では、総務省北海道総合通信局と共同で「検討会」を設置し、全道的に格差のないブロードバンド環境を早期に実現するための「北海道ブロードバンド構想」を平成14年11月に策定しました。ADSLや無線アクセスシステム等の活用により、全道隅々までの加入者系アクセス網のブロードバンド化を目指し、市町村の意向を踏まえ、電気通信事業者への働きかけなどを行っているところです。  

離島の医療対策について

 利尻町と利尻富士町の一部事務組合で設立・運営している「利尻島国保中央病院」には、現在、医師を自治医科大学から派遣してもらっており、引き続きお願いします。

取組状況(保健福祉部)
 道民の生命と健康を守るために地域の医師確保は重要な課題ですが、離島における医師の定着については、なかなか進んでいないのが現状です。
 利尻島国保中央病院には、現在、自治医科大学の卒業生を派遣しておりますが、今後においても、引き続き支援を行ってまいります。

医療機能の充実について

 「離島等特定地域療養施設整備事業」について、(補助事業としては15年度で終了予定だが)平成16年度以降の事業費枠の拡大と制度の存続についてよろしくお願いします。 

取組状況(保健福祉部)
 道は、離島や地理的条件などから地域センター病院を利用することが 困難な地域における中心的な医療機関の機能の充実強化を図るため、当該医療機関の整備に対する助成を実施してまいりました。
 ・利尻島国保中央病院に対する助成実績
  設備整備費補助  42,576 千円(平成6~15年度の累計補助額)
  施設整備費補助 151,791 千円(平成8年度)
 当該助成制度については、平成15年度で事業期間が満了することから、現在、利尻島国保中央病院を始め、離島等特定地域病院の診療体制や医療機能等も踏まえ、平成16年度以降の事業展開のあり方を検討しています。

カーフェリーの積載車両運賃への助成について

 カーフェリーの積載車両運賃への助成ですが、離島にとっては、鉄道、国道に匹敵する公共交通機関です。生活物資、建設資材、医療機器、水産物の搬送など、あらゆるものがカーフェリーに依存しています。離島振興対策として、難しい問題かもしれませんが、運賃助成をお願いしたいと思います。

取組状況(総合企画部)
 道北商工会議所連合会、稚内商工会議所及び宗谷管内商工会連合会の「車両航送運賃に対する助成要望」に対する道としての対応
(道としては、今後とも「離島航路に関する支庁・関係市町連絡会議」を活用し、車両航送運賃の動向や島民の生活への影響など、その実態把握に努めて参ります。)
  なお、道では、離島住民の負担を軽減するため、旅客運賃に対する補助を行っているほか、プロバンガスの航路運送経費に対する補助を行っています。

公共事業の推進について

 利尻富士町の市街地は、観光時期は道路がたいへん混み合います。
 また、一番の問題は、除雪しても道路幅が狭く歩行者が危険な状態にあります。地元の交通安全対策関係者の努力により、まだ事故はありませんが、(道路の拡幅について)よろしくお取り計らい願いたいと思います。

取組状況(建設部)
 道道拡幅については、町や地元の皆さま住民等との協議を重ねながら、道路線形など道路整備計画の検討に取り組んでいます。
 本路線の沿道には商店等が建ち並んでおり、道路整備が市街地の活性化に資するものとするためには、当該計画に対する地元関係者の理解と協力体制が必要不可欠であることから、引き続き、地元関係者との連携をより密接に図りながら、早期の事業着手に向けて取り組むこととしています。 

トドによる漁具被害について

 トドによる漁具被害が増大している状況です。この点についてのご支援をお願い申し上げます。

取組状況(水産林務部)
【予算に計上】
 トドによる漁具被害を防止するため、水産林務部においては、以下の事業を実施するほか、国に要請を行い 、被害の軽減や支援を進めています。
 ・とど被害防止対策事業費補助金   H15年度: 8,500千円
 ・野生水生動物共存対策事業費補助金 H15年度:12,518千円
 ・とど被害防止漁具実証事業費 H15年度: 6,586千円

【基本計画に組み入れ】
 北海道水産業・漁村振興推進計画(平成15年度策定)

【国などに要請】
 平成16年度国費予算要望などにおいて、下記のとおり要望しています。
 ・小型定置網等の強化網導入への支援の継続
 ・強化刺し網や忌避システムの開発及び生態調査の実施

利尻山の環境保全整備について

 (鴛泊コースと沓形コースの)2本の登山道整備にあたっては、技術指導も含めて、御配慮いただきたい。

取組状況(環境生活部)
 利尻山は、利尻礼文サロベツ国立公園内であるため、整備を実施するには環境省や地元の関係団体などとの十分な打ち合わせが必要です。
 このため、平成14年度から地元の町が主体となって、関係団体から構成される利尻山登山環境整備対策連絡協議会(仮称)を設置する準備を進 めており、道としては、関係団体として要請があれば整備方針や内容を検 討するとともに、整備や技術指導においても可能な限り協力していきたいと考えております。

鴛泊港の長期活用について

 これから、ターミナルビルを建設し、移設しなければならないが、鴛泊市街地の道路整備とのつながりをもったものとして考えたい。
 現制度では「道の駅」として国道を整備しているが、道路法で道の駅ならぬ「海の駅」ということで整備ができるよう制度化をお願いします。

取組状況(建設部)
 鴛泊港の整備に関しては、利尻富士町が北海道開発局等の協力のもと、平成13年度に鴛泊港長期構想を策定しており、また、「海の駅」としての制度化についても、「稚内・離島間における交流拠点のネットワーク化」において、検討を進められている状況にあります。
 鴛泊市街地の道路整備については、市街地の活性化が図られるよう鴛泊港のフェリーターミナル改築計画など港湾事業等の計画とも連携しながら、一体的な整備が図られるよう配慮していくこととします。

下水道の整備について

 鬼脇地区に集落があるが、この地域の下水道整備をしたい。北海道の過疎代行事業として採択をお願いしたい。

取組状況(建設部)
【国などに要請】
 鬼脇地区の下水道整備については、道の過疎代行事業として平成16年度新規採択が図られるよう、国費予算に関する重点要望を行っています。 

魚の運賃コスト軽減について

 現在の日網操業は、鮮度、価格の面から20年も前から行っていますが、最近の魚の値段は安く、なおかつ、運賃コストが非常に大きいわけです。
 特に、礼文(香深)から稚内までのフエリーーの運賃が非常に高い現状にあります。離島のハンディキャップなので、魚の運賃の助成をしていただきたい。

取組状況(水産林務部)
【参考意見】
 価格補填に直接繋がるような運賃への支援は極めて困難ではありますが、地域における差別化や付加価値向上のための取組については引き続き支援していきます。
 ・みなとまち水産加工振興事業補助金(H14~)うち礼文町(対象:ホッケ)
  H14 補助額 1,628千円  H15 補助額 1,746千円

甲殻類の漁獲許可について

 北海道漁業調整規則は全道一律です。(魚の)漁の時に一緒にあがった甲殻類(カニなど)は、自家消費されて島の経済には役に立っていません。
 組合管理の下、秩序ある操業をする条件で、これらの資源の漁獲を(礼文の漁民に)許可してもらいたいと思います。

知事コメント 
 カニの問題の所在は承知しています。規則の改正の方向性に異論のあるグループもあるだろうし、難しい問題だと思います。

取組状況(水産林務部)
【参考意見】
 これまでも、漁業権に基づく刺し網漁業については、漁業者の皆さんの了解も得た上で、カニ類の混獲が禁止されており、利尻・礼文周辺海域におけるカニ資源の利用にあたっては、「かに類の生息分布状況調査」の結果を基にして、資源利用のあり方を検討した上で、現在、資源を利用している関係漁業者の理解を得なければなりません。

少子化対策について

 少子化の解決を期待したい。(義務教育の子どもを持つ親にとって)修業過程でお金がかかる苦労が少子化を招いているのではないか。
 政策的に手当が可能であれば、子どもが増える可能性があると思います。

知事コメント
 子どもを増やしていくかといった問題では、道民が子どもを持ちたいと思い、道外の方々が北海道に来て子どもを増やしたいと思えるような所にしたいというのが私の思い。いかに、若い方々にインセンティブを与えるか(お金がかからない形で)知恵を出すように担当部局に指示している。

取組状況(保健福祉部)
【国に要請】
 経済的支援対策は少子化対策の重要な柱でありることから、毎年国対し、経済的支援対策の充実について、重点事項として要望しています。
【予算に計上(主なもの・H15年度)】
  児童手当支給費 2,030,888千円・乳幼児医療給付事業費 2,912,349千円
  公立高等学校奨学資金貸付金  81,120千円
  私立高等学校授業料軽減補助金 755,520千円 など

公共事業の発注について

 (礼文島では)公共事業が雇用の場を確保している現実がありますが、その事業量は、減少しています。建設業を営む者は島内だけで仕事をしてい る方々ばかりです。
 道・国は、礼文島で行う仕事(公共事業)だけでも、礼文島の業者にさ せていただければ幸です。

取組状況(建設部)
 これまでも離島で行う工事の入札については、その地域性を考慮した上、地元業者の受注機会が確保されるよう努めておりますが、大規模な工事や、高い技術力を必要とする工事などは、島外の業者の入札参加が必要な状況となっております。
 今後とも、工事の地域性や技術的適正などを十分考慮しながら、島内の建設業者の受注機会の確保に努めてまいります。

市町村合併について

 議員としても常日頃、合併問題などいろいろ議論しているところです。

知事コメント
 市町村合併問題については、(合併後の人口が)一定の人口を満たさない場合どうするのか、人口だけが基準ではないと思うんですが、ただ、人口の目安を国で言っている事実は、たぶんそれを上回る、下回ることによって合併した場合の効果がどう出るかといった分析結果があるのではないかと思います。国の中間報告書を(担当部局とともに)詳しく勉強し、出来る限り早いタイミングで道内の市町村に考え方を示したいと思っています。そうしませんと、来年度の予算のなかで交付税が減ってくることは明らかですので、担当部局に指示をしているところです。

取組状況(総合企画部)
【知事がコメント】

北海道の離島振興策

 離島振興法に北海道としての離島振興策をプラスしていかなければ、北海道の離島が無人島になってしまう。通信・交通・物価など生活上の不便・不利益が過疎を加速化させている。離島をヨーロッパのように「特別扱い」する制度が必要と思います。

知事コメント
 離島の振興については、ヨーロッパのやり方とか、他の都府県の方法など、いろいろ勉強しなければならないことが多々あることを痛感いたしました。

取組状況(総合企画部)
 家庭用プロパンガスの本土から離島までの航路運賃に助成する「プロパンガス価格安定事業」などを実施し、住民の生活の安定に努めています。
 また、平成15年に「北海道離島振興計画」を策定し、交通の確保、産業基盤や生活環境の整備などを推進することはもとより、高度情報通信ネットワーク等の通信体系の整備促進、地域の活性化に向けた離島地域と他の地域との交流の促進など、離島地域の振興に向けた取り組みを進めることとしています。

水産物の輸送運賃について

 魚価が景気の低迷で、安くなっている反面、運賃が高くなっており、まさに、踏んだり蹴ったりの状況です。札幌まで輸送するわけですが、せめて、繁忙期に最も収穫量があるホッケの輸送(船)運賃を支援してもらえないだろうかと思います。

知事コメント
 旅客運賃の助成の問題、今、プロパンガスなど若干させていただいていますが、それをさらに充実出来るかどうかは結局お金(財政)の問題。

取組状況(水産林務部)
【予算に計上】
 価格補填に直接繋がるような運賃への支援は極めて困難ではありますが、地域における差別化や付加価値向上のための取組については引き続き支援していきます。
・みなとまち水産加工振興事業補助金うち礼文町(対象魚種:ホッケ)
  H14 補助額 1,628千円  H15 補助額 1,746千円

観光に係る助成について

 国立公園内の草花を盗掘から保護するための監視体制が不十分です。
 観光客の入山に伴いゴミの問題もでてきました。
町だけでの力では対応できなくなってきたので、監視員の増員、清掃費に対する助成等もご支援願いたいと思います。

取組状況(環境生活部)
 監視員の増員について現状では困難ですが、各地域の実態を踏まえ、監視員の適切な配置に努めていきたいと考えています。
 また、ゴミの処理に関しては、国立・国定公園及び道立自然公園内において清掃活動団体が実施する美化清掃事業に対し補助しています。
・H15年度
   自然環境保全監視費 80,019千円
   希少野生動植物保護対策推進費(高山植物保護対策)318千円
   自然公園清掃活動費補助金 9,980千円 

医療従事者の確保について

 (礼文町の)医療従事者(看護師、理学療法士、作業療法士)の確保についてよろしくお願いしたい。
 また、現在、島内の看護師は、町が(奨学資金、授業料を負担し)養成することで、14名中10名が島の出身者だが、島内の漁師と結婚すると離職するなどの問題もあり、この支援についてもお願いしたい。

取組状況(保健福祉部)
【予算に計上】
 看護師の確保については、下記事業を行っているところであり、引き続き看護職員の就業定着に努めていくこととしています。
   ナースセンター運営事業    60,791 千円
   地域看護職員就業定着支援事業 5,665 千円

【参考意見】
  理学療法士、作業療法士については、量的には充足されつつあるものと思われますが、今後とも関係団体や養成施設等と連携を図りながら、地域における就業促進等に努めてまいりたいと考えております。

情報インフラ整備について

  (礼文島は)光ファイバーが設置されていない。
 (離島なので)インフラ整備をしなければ、ますます情報格差が拡がる。
  早期に対策をお願いしたい。

取組状況(総合企画部)
 「香深」と「船泊」との交換局間は光伝送路で接続されており、また、教育情報通信ネットワークや総合行政ネットワークなどの公的需要の拡大により、民間事業者の光ファイバによる超高速専用線サービスが実施されているところです。
 一方、ADSL整備については、電話交換局の管理者であるNTT東日本に対し、通信基盤の環境整備に関する検討を依頼して、この結果を踏まえ、地元市町村と連携を図りながら、早期実現に向けた取り組みを進めていきたいと考えています。

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