第19回(2020年度)「北方領土の日」ポスターコンテストの選考結果と、入賞作品を紹介します。
最優秀賞作品一覧
【最優秀賞(総合)】
池田 純大 さん(星槎道都大学)
〔審査員講評〕
画面の中で明暗をうまく使い、月と北海道のシルエットを重ねて北方四島との微妙な現状を印象的にイメージさせています。
また、それを見上げる動物たちをあえて後ろ姿で表現することで、見る側に彼らの想いやその表情を想像させることで込められたメッセージをより強める効果を生み出しています。
文字の配置や大きさなどとのバランスもしっかりと取れた完成度の高いデザインとなっています。
【最優秀賞(大学・専門学校)】
恩田 あゆな さん(北海道立旭川高等技術専門学院)
〔審査員講評〕
ビビッドでとてもシンプルな色使いが印象的で目を惹きます。そこには北方領土に生息するたくさんの動物たちや四島のシルエットが組み合わされ、それらを探し出す楽しさもあるというとても考えられたデザインです。
四島を囲むように動物を配することでここに溢れる自然の豊かさも伝わってくるようです。
要素が多く散漫になりがちな画面も色ベタを上手く使うことでしっかりと締めてまとめられています。
【最優秀賞(高校)】
山沖 朋栞 さん(広島県尾道東高等学校)
〔審査員講評〕
手書きによる暖かさや温もりが伝わってくる墨絵のようなデザインが斬新でとても印象に残る作品です。
全体に柔らかく落ち着いたビジュアルと色使いの中の墨文字がとてもインパクトがあり、ストレートに目に飛び込んできます。
和風なデザインにまとめることで、北方四島が日本固有の領土である大切な島であることも示唆している作品になっています。
【最優秀賞(小学生)】
中尾 名歩 さん(七飯町立七重小学校)
〔審査員講評〕
四島のかけ橋、四島のシルエットを中心にそこに住む動物たちなどひとつ一つをとても丁寧に可愛らしく描いています。
大きく描かれている七色の大きな虹がここに存在する課題が解決する日をイメージさせてくれているようです。
【最優秀賞(中学生)】
池田 真弥 さん(立命館慶祥中学校)
〔審査員講評〕
画面全体の濃色と淡色を絶妙に使い分けながら、ひとつひとつのビジュアルが丁寧に描かれていることで、見る側をほっと優しい気持ちにさせてくれる作品です。
豊かな自然溢れる四島に思いを馳せることができるそんな作品になっています。
入賞作品
応募数
一般の部:246点/こどもの部:241点/ぬりえ:213点
選考会
●選考会日時 日時:令和2年(2020年)11月13日(金)13:30~
●選考会出席者
堀 じゅん子 (北海道デザイン協議会 理事)
伊豆倉 靖 (北海道デザイン協議会 理事)
北村 千鶴 (北海道デザイン協議会 理事)
東田 俊和 (公益社団法人 北方領土復帰期成同盟 次長)
大川 健一 (公益社団法人 千島歯舞諸島居住者連盟 事業統括部長)
田中 博文 (北海道総務部北方領土対策本部北方領土対策課 課長補佐)