農業研究科(試験研究だより1 「小玉すいかについて」)


● 試験研究だより ●

農業研究科


小玉すいかについて
 
○夏の風物詩・・・すいか

 野菜全般に季節感が乏しくなりつつありますが「すいか」は季節感のある果実です。
 すいかは、水分と糖質が多く、利尿作用に優れており腎臓病に特効があるといわれています。
 このため、夏ばて解消に有効です。
 また、すいかには可食部100g当たりカロチン380μg、リコピン2,500μg、ビタミンA210IUが含まれており(赤色種)、体内の活性酸素を退治し、がん予防に効果があるとされています。
 まさしく、すいかの赤色は健康の色です。


○小玉すいかの登場


 このようなすいかの消費動向も、最近では様変わりが見られます。
 図1の東京市場における小玉すいかの入荷量は、最近徐々に増加傾向にあります。
 これは、小玉すいかが冷蔵庫に入れられる、持ち運び時に軽い、核家族化に対応した量である、可食部が多くゴミとなる部分が少ないなど、最近の消費者ニーズに適応しているためと思われます。

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図1

東京市場での小玉すいかの入荷量・単価の推移


○「小玉すいか安定生産技術」試験


 共和町でも良食味小玉品種「マダーボール」の特産化が進められています。
 新しい品種のため栽培法が不明の部分が有り、一果重が小さいため収益性の向上が求められています。
 そこで、当科では平成9年より整枝方法や施肥方法の検討を始めています。
 すいかは、雌雄異花で着果のためには雌花が着生することが必須ですが、基肥窒素量により着生数が変わることが判明しました。



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写真1 大玉すいかと小玉すいか
 基肥窒素量が0kg/10aの場合一つる当たり一雌花の割合が多く、全く雌花が着かないつるはありませんでした。
 基肥窒素量が増えるとやや着生節位は上昇しますが、一つる当たり二雌花の割合が増加し、総花芽数は増加する傾向が認められています。
 今後は、施肥のタイミングの取り方などを検討し、安定生産に結び付ける予定です。
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図2 施肥量と小玉すいかの花芽着生

(北海道原子力環境だよりVol.57 2000.12抜粋)





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