根室市厚床地区

根室市厚床地区

地域資源を活かし、都市の地域の交流拠点づくりに取り組む

活動団体

厚床地域農村再生プロジェクトプロジェクトチーム

活動地区・団体の概要

 根室市厚床地区は、本土最東端である根室市の中心街から西に約30kmの距離に位置する。国のパイロットファーム事業により大規模な草地が造成されており、基幹産業の一つである酪農業を中心に漁業や林業などの1次産業に加え、ラムサール条約登録湿地である風連湖や春国岱、農村景観やフットパスを活かした観光業が主な産業である。平成28年12月現在の地区人口は621人(296世帯)であるが、1次産業の衰退により人口は減少傾向にある。
 本地区は、釧路と根室を結ぶ国道44号線、別海町方面へ通じる国道243号線の国道2路線や鉄道環境についてはJR根室本線を有し、根室市内、釧路市、中標津町へのバス路線も充実していることから根室管内の玄関口としての交通拠点となっている。また、中標津空港から車で1時間圏内に位置しており、首都圏からのアクセスが便利である。
 また、2001年には、農協青年部の有志5名が、地域交流人口の増加と消費者の酪農産業への理解を深めてもらうことを目的に「酪農家集団AB-MOBIT」を結成し、道内でのフットパスの先駆けとして厚床地区に3コース約30kmの歩く道を整備した。この取組は、地域と都市住民の交流が一層活発化し、異業種間交流が進むことで地域の活性化に大きな社会的効果を与え、農林水産省の「立ち上がる農山漁村」の優良事例に選定された。その後、築拓キャンプ場、厚床家畜動物園、食品加工体験館、ファームレストランとフットパスと連動した交流活動を行っており、年間約3万人が当地を訪れている。

活動地区・団体の現状と課題

  1. 産業振興の面では農商工連携が遅れている。
  2. 地域間交流の促進の面では、町の玄関口としての地の利が活かされていない。
  3. 地域交通の面では、交通拠点のメリットが活かされていない。
  4. 教育・文化の振興面では、文化に触れる機会が減少している。
  5. 集落の整備面では、災害時における孤立が懸念される。
  6. 生産年齢人口が少ないため地域おこし活動の担い手がいない。

等が課題として挙げられる。

 厚床地区は、根室市の玄関口という非常に重要な役割を担う地区であり、厚床地区の活性化は根室市全体の地域経済の活性化につながるものである。
 また、厚床地区には、風蓮湖、春国岱、農村景観、厚床獅子舞、ラムサール条約登録湿地、大手乳業会社、厚床・別当賀フットパス等の魅力的な地域資源を有しているが、そのポテンシャルを生かし切れていないのが実情である。 地区の活動団体である酪農家集団AB-MOBITは、現在、所属農協はもとより、公共交通機関、地元乳業、商店とは連携があるものの、地元町内会とは直接連携はなく、地域住民を巻き込んだ活動には至っていない。

地域活性化に向けた展開方向・活動の目標

 本事業を実施することで、先に記述した地域資源を活かし、農業と観光業を融合させるなど、農商工連携を促進しながら都市住民と地域住民との交流拠点づくりに取り組み、根室市の玄関口という地の利を活かした地区の活性化を図ることを目的とする。

1.地域間交流促進による交流人口の増加
 心豊かな暮らしと自然を有する農山漁村に対する都市住民の関心が高まりを見せる中、地域住民と都市住民がふれ合い、相互理解を深めることにより、「人」、「モノ」、「情報」が行き交う活気ある地域を形成する。

2.地域資源を生かした産業の活性化
 地域資源や地場産業を積極的に活用し、新たな商品開発や販路拡大の取り組み、観光サービスによる就業の場を創出するなど、農商工連携や6次産業化の促進による地域産業の活性化を図る。

3.住民が安心して暮らせる地域づくり
 緑豊かな自然、歴史や風土を基盤にして、地域の特性を活かしつつ、安全性、健康性、利便性、快適性が備わった住みよい環境を整備する。

 以上を達成するため、初年度は酪農家集団AB-MOBITが中心となり、厚床連合町会とともに新たな地域づくりの組織を立ち上げ、地域資源の確認と共有、その活用方法の手法の整理を、専門家をまじえて行い、今後の厚床地区の姿を目標づける。また、担い手モデルとして大学のゼミ合宿の誘致を図り、地域おこしの担い手となる仕組みづくりと検証を行う。

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