特集コラム「今こそ、やるべきこと。今だからチャレンジすること」
北海道全員健康(株) 代表取締役 大高千咲子さん(フィットネス業)
☆「民泊を会場に運動教室開催」
今般の新型コロナウイルス感染症の御社の業務への影響はどうでしたか?
― 主力である公共施設やカルチャーセンターの運動教室が、2月26日以降、
全てキャンセルになりました。
3月の売り上げは8割減という状況です。その対応としてどのようなことをされましたか?
― これまで市内の体育館で運動教室に通われていた生徒さんが、「もっと少人数で
受講したい」と話されていたことを思い出しました。
そこで、教室に来られない方に向けての動画配信を3月6日から、民泊施設を使っての
少人数での筋トレやヨガの教室を3月17日から行っています。
今回、民泊施設を活用しようと思われたきっかけは?
― 民泊をやっている知人が、3月・4月は宿泊予約が全てキャンセルになったという
話をされていて、それなら民泊施設を活用して、
小人数のグループで運動ができるのでは?とひらめいたのがきっかけです。すぐに、
会場として借りる約束をして、生徒さんにお声かけしました
感染予防として気をつけていることは?
― 自宅での体温測定、5人以下の少人数のグループ単位、換気、全員マスク着用、
手洗い、運動後に免疫力が低下する
「オープンウィンドウ現象」※にならないよう、低強度のプログラムにするなど、
できる限りの対策をとっています。
※激しい運動の後に、一時的に免疫機能が運動前のレベルよりも低下する現象。
生徒さん達の反応はどうでしたか?
― 生徒さんは40代~70代の女性の方が多いですね 今回、少人数の教室を
開催するとご連絡したところ、とても喜んで参加していただきました。
事業としての手応えはいかがでしたか?
―実験的にまずは無料で開催してみましたが、少人数なのでコミュニケーションも
活発になり、満足度も高いようなので、
有料のメニューとして提供できると思いました。 多額ではないですが当社の売り
上げにもなりますし、客足が止まった民泊施設にも会場費としてお金を支払うこ
とができます。 生徒さんも継続して参加してもらえそうなので、それぞれに
メリットがあります。 動画配信も、漠然とやりたいと思っていましたが、今回、
予期せぬ事態で時間ができたことから、新たに作成できてよかったです。
今後に向けては?
ー今回の取組を、事業として発展させていきたいと思っています。民泊の
近所の方に参加していただければ、地域のコミュニティとしての活用もでき
ますし、動画配信は、教室に来られない方、例えば、子育てをしている方な
どからのニーズがあると感じました。
今後長期的に北海道への観光客が、国内外問わず減少するとの予想もありま
すので、当社の派遣インストラクターを増員し、民泊やホテルでの運動教室を
拡大出来ればと考えています。
民泊施設としても、コロナ騒動が終息しても、繫忙期は観光客向け、閑散期は
近隣住民の教室利用となればいいなと思います。新しいアイデアを考えて、
今後も北海道の皆さんの健康づくりのお手伝いをしていきたいです。
~生徒さんの感想を聞いてみました! ~
〇いつも通っていた教室での運動ができなく、残念に思っていましたが、
少人数で、感染予防にも気を使ってやっていただけて、
普段とは違うプログラムなども体験でき、とても嬉しいです。
<60代 主婦>