第2回北海道産業人材育成企業知事表彰受賞企業等のご紹介

(平成25年8月22日 第2回北海道産業人材育成企業知事表彰表彰式)

(平成25年8月22日 第2回北海道産業人材育成企業知事表彰表彰式)

第 2回(平成25年度)受賞企業等

社会福祉法人 渓仁会 (札幌市)

理事長 谷内 好

【概要(事業概要)】

 ・社会福祉事業(第1種・第2種:特別養護老人ホーム、老人居宅介護等事業の経営)

 ・昭和57年に特別養護老人ホーム西円山敬樹園を開設

 ・現在は札幌市のほか八雲町、美唄市、岩内町、喜茂別町に介護保険施設を開設、

  在宅サービスの事業展開を図り15の施設・事業所を運営

 

平成25年6月30日 喜茂別町河川敷清掃活動

平成25年6月30日 喜茂別町河川敷清掃活動

【人材育成の取組】

 1 人材育成の方針

  ・当該法人では、研修により目指す職員像を明確に明示するとともに、法人本部に人材育成部門

   であるキャリア支援室などを設置し、職員の人材育成に取り組んでいる。

  ・介護福祉士、社会福祉士や看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など多種にわたる資

   格に応じて職種手当を支給し、資格取得へのインセンティブを図っている。

  ・法人独自に介護職員のキャリアパス構築について、施設・通所・訪問介護別に400項目以上の

   「職務要件カード」を作成しており、今後、全ての介護サービスに導入を図り、キャリアパス

   構築に取り組んでいる。

  ・法人職員は、年3回の上司との面談により、目標の設定・評価、自らの仕事の重要性の認識や

   新たな能力開発に繋げている。

 2 能力開発制度、技術認定制度

  ・階層別研修、年代別キャリアデザイン研修、テーマ別研修など対象者別研修を実施している他、

   各施設・事業所では、テーマ別の内部研修実施や、研究発表会での発表を通じて人材育成を図

   っている。

  ・介護職員の新人に対しては個別に、副主任・中堅職員を担当職員として指定し、1、3、6、

   12ヶ月経過毎に面談し、人材育成と定着を図っている。

  ・資格取得について、受験料を法人が負担し支援。また、キャリアアップのための国内・海外研

   修の1/2を助成している。

 3 次の時代の産業の担い手の育成

  ・ホームヘルパー養成校、介護福祉士養成校などから年間3,000名程度の実習生を受入している。

   また、高等支援学校からも介護実習生を受入ており、H25年度には2名を採用している。

  ・ホームヘルパー養成校、大学等の講習・講義の講師派遣依頼を積極的に受入、年間100名程度

   の講師を派遣している。

  ・各施設・事業所では、近隣の小中学生の施設見学・介護体験を積極的に受け入れしている。

 

【メッセージ】

  ・社会福祉事業を運営する当法人の職員があらゆる場面で最良のサービスを提供していくために

   は、「知識や技術をつねにブラッシュアップするいい人材が、安心して長く働き続けていける

   環境をつくること」です。福祉サービスは、たくさんの職員の努力によって支えられており、

   やりがいと誇りをもって働ける職場環境づくりは重要なテーマであり、職員がつねに成長でき

   る体制の整備に取り組んでいます。

第一鉄鋼 株式会社  (室蘭市)

代表取締役 中村 明海

【概要】 (事業内容)

 ・名古屋、室蘭にて鋼材検査・精製、二次加工処理及び設備保全など。

 ・昭和28年に山本弘業株式会社を設立。

 ・現在は新日鐵住金の連結子会社として「世界一高品質な鋼材」を安定的、効率的に生産すること

  を目標に最新鋭の装備、エキスパート集団の育成に努めている。

新人研修(室蘭山登山)

新人研修(室蘭山登山)

【人材育成の取組】

 1 人材育成の方針

  ・当該法人では、技術職、執務職、管理職について、それぞれ入社から退職までのキャリアプラ

   ンによる階層毎に受講すべき研修を定め、キャリア別教育を実施している。

  ・品質・コスト・能率・安全・6Sなど業務改善を推進するため、職場単位の小集団により自主

   管理の取組を行っており、改善成果発表大会や改善手法研修会の開催、活動に対する報奨を行

   い活動環境を整備している。

  ・人事評価において、技術や多くの工程を担当できる「多能工度」を技術評価として反映してい

   る。また、資格取得に関し、規定により受験料を法人が負担している他、資格取得時の報奨金

   や月々の手当に反映し、奨励している。

 2 能力開発制度、技術認定制度

  ・キャリアプランに定めた階層別に受講すべき研修のマトリクス図を策定し、内部・外部研修を

   実施している。受講料は全額法人が負担し、勤務時間等の変更など受講できる環境を整えてい

   る。

  ・人材育成施設「ものづくり道場」に専門指導員3名を配置し、各種階層別研修のほか、資格取

   得支援や体験型研修を実施しており、社員が自分の都合に合わせ、腕を磨ける環境を整備して

   いる。

  ・出荷する鋼材品質を保証する法人の重要業務の一つである「火花検査技能」について、社員は、

   日々の自主的な訓練によって技能を維持するとともに、毎月開催される実技試験に合格するた

   め、「ものづくり道場」で技能研鑽している。また、A級ライセンスやマイスターなど技術認

   定制度により、報奨金や月例手当を支給している。この他にも技術レベルの維持・向上を図る

   ため、複数の認定制度を有しており、年1回社内技能競技会が行われ、優秀者は新日鐵住金等

   の競技大会に出場している。

 3 次の時代の産業の担い手の育成

  ・毎年、高校生を中心にインターンシップを受け入れ、社会人としての職場のマナーとルールな

   どの座学や各工場ラインの見学、「ものづくり道場」での体験実習を行っている。

【メッセージ】

  ・当社は鋼材の検査・精整、二次加工及び設備保全を主業務としており、高品質な鋼材を安定的

   にかつ効率よく生産することを目標に事業に取り組んできました。そのためにも最新鋭の装備

   力に加え、ものづくりのエキスパート集団を育成するための教育システムを充実させ、社員一

   同「常に進化を!」を合言葉に日夜研鑽に励んでいます。

株式会社 ホ リ   (砂川市)

代表取締役社長 堀  昭

【概要】 (事業内容)

 ・菓子の製造販売。

 ・昭和22年に創業、昭和30年に合資会社堀製菓を設立。

 ・現在は、道産素材にこだわった安心・安全で美味しいお菓子を製造し、関連会社直営店舗「北菓

  楼」を始め道内観光、ギフト、流通、産直などや道外催事・物産展等で販売。

平成25年8月9日 知事地域訪問 新入社員等と撮影

【人材育成の取組】

 1 人材育成の方針

  ・当該法人の経営理念や経営方針などを分かりやすく名刺サイズにまとめた「クレド」の配付に

   よる社員への周知徹底や、個々の適正・キャリアを踏まえた各々のフィールドで活躍できる人

   材の育成方針、感謝と謙虚の気持ちを忘れずに、素直で前向きな意識をもって行動できる自立

   型の社員を求められる人材像として、朝礼・会議を通じて社員に提示し人材育成を図っている。

 2 能力開発制度、技術認定制度

  ・部下の指導、技能・技術の伝承として、新入社員に対し先輩(お兄さん、お姉さん制度)によ

   るマンツーマン指導やフォローを行っている。

  ・商品知識獲得に向けたミニテストを毎月実施し、年間連続満点者には表彰・報奨を行っている。

   また、独自の社内認定制度として、味覚、臭覚など公正を保つための官能検査実技試験を行っ

   ており、テイスティングメンバーに選ばれた者は、毎日、製造される商品の検査や味の品評、

   改善について判定を行い、更に品質の良い商品作りに役立てられている。

  ・研修宿泊棟の設置や、今年度の研修施設の拡充など、研修環境の充実とともに、砂川市の助成

   制度を活用しての中小企業大学校受講や、当該法人の全額負担による外部機関での研修受講を

   通じて、社員の能力開発を図っている。また、社員旅行の際に、上司の推薦・審査により最優

   秀社員を発表し、海外研修の参加資格を与え、能力開発などのやる気を引き出している。

 3 次の時代の産業の担い手の育成

  ・砂川市教育委員会や砂川市菓子組合、すながわスイートロード協議会と協力し、子供たちを対

   象としたお菓子作りの講師活動を積極的に行い、次世代のパティシエの育成に力を入れている。

  ・また、次世代を担う子供たちにものづくりへの関心を深めてもらうため、お菓子の原材料とな

   る野菜が生育していく過程を、収穫などを通じて楽しみながら理解してもらう体験型農場「農

   業生産法人グリ・グリ・ホリ」を設立し、将来、子供たちに野菜や稲刈りなどの体験を通じ

   て、人の命をはぐくむ食物が成長していく様子を学んでもらうことを予定している。

【メッセージ】

  ・私たちは自然豊かな北海道砂川の地で、百年、五百年、千年と愛され続けるお菓子屋を目指し

   ています。そのためには美味しいお菓子づくりへの真摯な取り組みとともに人材育成が欠かせ

   ません。この度の受賞を励みに、人材育成プログラムを更に進化させ、長く社会に貢献できる

   企業を目指して参ります。

これまでの受賞企業等

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経済部労働政策局産業人材課産業訓練係

〒060-8588札幌市中央区北3条西6丁目

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011-204-5357
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