斜里岳道立自然公園の概要


斜里岳道立自然公園


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●地域
 この公園は、オホーツク総合振興局管内斜里町・清里町と根室振興局管内標津町の町界に位置する斜里岳の山頂から中腹にかけての一体を区域とする公園で、面積は2,979haあり全域が国有林となっています。
 また、指定されたのは1980年(昭和55年)11月13日ですが、道内に12箇所ある道立自然公園の中では、最も新しい公園となっています。
 標高1,547mの斜里岳は、千島火山帯に属し知床連山と阿寒・摩周火山群をつなぐ位置にあって、斜里川(「シャリ」は、アイヌ語の「サル(葦のある湿原)」が訛ったもの)の水源を持つため斜里岳と呼ばれていますが、昔は遠音別岳、海別岳とともに、アイヌ語のオンネヌプリ(オンネ=親、ヌプリ=岳、山の意)と呼ばれていたようです。

●気候
 斜里岳は、知床連山、阿寒・摩周火山群とともにオホーツク総合振興局管内と根室振興局管内を隔てる分水嶺となっていて、冬型の気圧配置になるとオホーツク総合振興局側は北西の季節風を受け止める形となるため、雪雲が発達し降雪量も多く、登山道沿いの沢では6月下旬まで雪渓が残る年もあります。
 また、夏場、根室側は太平洋で発生する海霧に覆われ冷涼な気候が続きますが、網走側は斜里岳などの山地に海霧ははばまれ、好天の日には30℃を越える日もしばしばあります。

●歴史
 斜里岳は900~200万年前に形成された新第三記海底堆積層(忠類層・越川層・幾品層)の上に噴出した古い火山で、103万年前の活動でできた古斜里岳の上に、約28~25万年前の活動によって現在の斜里岳が形成されました。
山体の中央部は、火山活動による溶岩と火砕岩の互層で形成されていて、山麓部には本体火山が風化作用で崩壊してできた崖錘堆積物の層となっています。
 また、頂上部分は火山活動の最終段階を示すシリカ成分の多い流れにくい溶岩によって、「溶岩ドーム」が形成されていて、頂上直下の崖ではこのドームの玉ねぎ状の節理を見ることができます。

●野鳥・動物
 斜里岳には、アカゲラ、コゲラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、アオジなどの森林性の野鳥や、ハイマツの茂る高山帯ではウソ、ノゴマ、カヤクグリ、ホシガラスなどの高山性の野鳥を見ることができます。
 また、ヒグマやエゾシカ、シマリス、キタキツネなどの動物も生息しています。


●植物
 斜里岳の植生分布を見ると、山麓部はミズナラ、ハリギリ、トドマツなどの落葉広葉樹林~針広混交林が広がり、標高750m前後からダケカンバを主体とする亜高山植生、1,000m以上では尾根筋を中心としてハイマツやコケモモ、キバナシャクナゲなどの高山植生が生育しています。
 登山道沿いでも見られる代表的な高山植物としては、イワブクロ、キクバクワガタサマニヨモギ、タカネナナカマド、チングルマ、チシマノキンバイソウ、ハクサンチドリ等があります。
 また、斜里岳の植生を特徴づける植物としてフタマタタンポポ、エゾルリソウ、ミヤマアズマギク、タカネシオガマなどが隔離分布していることで知られています。
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斜里町
2~3月
知床ファンタジア
4~5月
海開け春一番祭 in しれとこ
7月
しれとこ斜里ねぶた祭り
9月
しれとこ産業まつり
10月~11月
知床番屋まつり
清里町
5月
みどりのフェスティバル
6月
きよさと焼酎フェスティバル
斜里岳山開き
7月
フラワーフェスティバル
9月
清里町ふるさと産業まつり
斜里岳ロードレース
標津町
2月
しべつ冬まつり
5月
しべつ活々ホタテまつり
7月
標津神社例大際
8月
標津町民祭り 水・きらり
9月
しべつあきあじまつり

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北海道オホーツク総合振興局保健環境部   環境生活課               TEL 0152-41-0630   網走市北7条西3丁目

 

北海道根室振興局保健環境部環境生活課                  TEL 0153-23-6823 根室市常盤町3丁目28


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 仙人洞は、登山道を登り始めてしばらくすると、右手に見えてきますが、この洞窟は斜里岳を形成している火砕岩の層が浸食を受けて作られた洞窟です。
 斜里岳の火砕岩は、溶岩が噴出して空気中で冷やされたり、マグマが地表を流れる途中で冷やされ、後から流れ出た溶岩に押されたりして礫状になったものが堆積したもので、風化に強い礫の部分と風化に弱い礫の間の砂の部分からできています。そのため、弱い部分が浸食作用により削り取られて、山岳のあちらこちらに珍しい岩石や洞窟を作っています。
 ここからすぐ上に新道と旧道の分岐となる下二股があります。

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 下二股から旧道(沢コース)を進むとすぐに出てくる滝が「水連の滝」です。斜里岳には、3つのタイプの滝がありますが、この滝と「羽衣の滝」、「方丈の滝」は、溶岩流の板状節理の上を水が流れることによってできた「なめ滝」で、20~30度の傾斜で流れ落ちています。

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hagoromo.jpg 水連の滝からしばらく登ると、落差10m程の「羽衣の滝」が見えてきます。この滝は下流の部分が末広がりになっている姿から、名付けられたようです。
 羽衣の滝から更に登って7合目を過ぎると「万丈の滝」が見えてきます。尺貫法の単位で1丈は約3mの長さなので、「万丈」は少し大げさな名前のようです。

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 見晴らしの滝から上部の滝は、下部3つの滝とは異なり、岩脈の上を流れる滝が連続しています。岩脈は、山体の中を上昇してきた溶岩が冷却してできた物で、斜里岳火山体の骨と考えられる構造を形成しています。
 この「見晴らしの滝」と、「竜神の滝」は岩脈が堤防のような役割を果たしていて垂直に落下するタイプの滝となっています。

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 見晴らしの滝のすぐ上に「七重の滝」があります。この滝と最上部の霊華の滝は、大きな岩脈の上に沢筋が形成された物で、階段状のなめ滝となっています。

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ryujin.jpg 七重の滝の脇に位置するのが「竜神の滝」で、その流れは七重の滝の下で合流しています。この滝は「龍神の池」が水源となっています。

 
07.gif   旧道コースで最後に出てくる滝が「霊華の滝」です。華厳の滝を越えるとすぐに8合目が見えてきます。

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 上二股から新道(尾根)コースの尾根筋を上り下りしながら進んで途中のピークとなっているのが「熊見峠」です。ここからは、斜里岳の頂上や斜里平野を見渡す事ができます。

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ryujin_ike.jpg 上二股から新道コースを少し降りたところで、コースから少しはずれた右側に見えてくるのが「龍神の池」です。
 この池は、鉄イオンを大量に含んだ低pHの湧水が空気に触れる事によって鉄分が沈殿してできる褐鉄鉱床で器型をしているため「鉄釜」と呼ばれています。

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 山頂部は溶岩ドームでできています。頂上の標高は新しいデータでは1,547mとなっていますが、三角点は頂上からややずれた位置にあるため、標高1,545mの標記となっています。
 斜里岳山頂からは知床半島や国後島、阿寒の山々や遠く大雪山までも望む事ができます。
 また、裾野には広大な畑作地帯を区切る防風林の景観やオホーツク海を見渡す事ができます。

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 清里コースの登山道口には「清岳荘」という山小屋があります。この小屋には管理人が夏山シーズン中(6月中旬~10月初旬)常駐していますので、気象状況や登山道の安全情報などを入手することができます。


●収容人員 :50人
●駐車場 :乗用車45台程度
●宿  泊 :大人1人1,500円(一泊素泊まり)
 小人1人1,000円(一泊素泊まり)
 小学生未満 無料
       (用具貸出  寝具一式300円)
 車中泊  車1台500円
●利用申込先 :特定非営利活動法人 きよさと観光協会
  (TEL0152-25-4111)
●交通機関 :バス・・・以前は運行していましたが、現在は残念ながら運行していません。
       
タクシー・・・JR清里駅から清岳荘まで約15km(約5千円)。
[ 清里ハイヤー(TEL 0152-25-2538)]
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 登山口は清岳荘の裏から始まり、沢を左右に渡りながら登ります。やがて右手に仙人道の洞窟が現れ、そこから少し登ると下二股の分岐に着きます。
 大人数で休憩する場合は、下二股のすぐ手前にある旧小屋跡の広場が便利で、ここからは正面に屏風岩を望むことが出来ます。

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 下二股からは沢を遡行していく旧道コースと尾根筋にでる新道コースに分かれます。
 旧道コースを進むとすぐに水蓮の滝から始まるなめ滝が連続して出てきます。登山コースの危険な箇所には鎖やロープが設置されていますが、2人一緒につかまると危ない場所もありますので、鎖などにたよりすぎないよう注意が必要です。旧道コースは沢を歩くため視界が開ける場所はほとんどありませんが、万丈の滝付近にある見上げ石に登ると、斜里平野を展望することができます。

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 下二股から新道コースに進むと九十九折りの急傾斜が続きます。尾根に出るとダケカンバ林がだんだん低くなって眺望が開けてきて、ハイマツがでてくると熊身峠はもうすぐです。

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 熊見峠からは1,243mのコブまでは展望のきく尾根筋のハイマツ帯を進みます。コブからはダケカンバやミヤマハンノキの中を登り下りを繰り返しながら進み、龍神の池への分岐を過ぎるともうすぐ上二股で、旧道と合流します。

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 上二股からはダケカンバやミヤマハンノキの低木のトンネルの中のきつい斜面が続きます。胸突八丁という急傾斜を登り詰めると馬の背に出ますが、この付近からガレ場となるので落石には注意が必要です。馬の背に出ると眺望が開けますが、斜里岳神社のあるコブまではガレ場が続きます。コブからは砂礫地のコースをもう一登りすると頂上に着きます。
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 登山口から玉石の沢と呼ばれる涸沢をすすみます。しばらくすると、コースは沢筋から尾根へと向かう尾根取付に到着します。

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 尾根取付から当分の間、森林地帯が続き、展望が利かず単調な登りとなるため、黙々と高度を稼ぐことになります。ハイマツが出てきて展望が利くようになると標高1,138mのガマ岩到着です。

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 ガマ岩を過ぎて、1,220mあたりでなだらかな尾根に出ると、正面に斜里岳が全貌を表します。その先の急斜面を登り切ると、細い岩稜状の尾根~頂上直下のガレ場へと続きますが、このあたりは傾斜に加えて浮き石が多いので、特に下山時は慎重な行動が必要になります。急傾斜のガレ場を登り切ると頂上に着きます。
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※本ページの作成には「北海道夏山ガイド6 道東・道北・増毛の山やま」(北海道新聞社刊)、「斜里岳登山ガイドブック」(清里町刊)、「斜里岳の自然」(斜里町知床博物館刊)を参考にしました。
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