●長磯海岸
硬い溶岩ともろい火山灰などからなる火山岩が波や風雨で浸食され、自然の造形美とも言える変化に富んだ海岸線と不思議な形の岩塊を形づくりました。海岸沿いに点々と立ち並ぶ奇岩は、その名を聞くといずれもなるほどと思わせるものばかりです。
※長磯海岸奇岩めぐり
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▲マンモス岩
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▲親子熊岩
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●太田海岸 花崗岩の切り立った山肌と紺碧の日本海とのコントラストが美しい海岸線で、北海道としては珍しい花崗岩類の方状節理を見ることができます。
太田神社:断崖絶壁にそびえる太田山(485m)に道内最古の山岳霊場、太田神社があります。創立は嘉吉年間(1441~1443)といわれ、以来、航海の安全と霊神の加護として信仰されてきました。
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●奥尻島 奥尻島は東西11km、南北27km、周囲84kmのなだらかな島で、全島が公園区域に指定されています。海中での浸食作用によってできた平坦面が地殻変動によって海面上に現れた「海岸段丘」が発達しており、全体で11段の段丘が形成されています。島内の森林はほとんどがブナを主体とする天然林からなり、北部にはゴヨウマツが自生しています。歴史は古く7,000年前の縄文時代にさかのぼり、江戸期以降はニシン漁で栄えました。奥尻の名はアイヌ語の「イクシュン・シリ」(=「向こうの島」の意)に由来しています。
なべつる岩:奥尻島に近づくとフェリーから見えてくるアーチ状の奇岩。砂岩を貫いた安山岩の岩脈が海波の侵食に耐えて残った後、その中央に円い穴が開き「鍋のつる」のような形になったものです。
賽の河原:奥尻島最北端の稲穂岬にあり、大成町の太田山とともに道南五大霊場のひとつ。水難者や幼少死亡者の慰霊の地として、大小の石を積み重ねた無数の石塔が立てられています。
球島山展望台:標高369mの奥尻島で三番目に高い山。島の中央部から北部一帯と対岸の渡島半島を一望できます。
弁天岬:奥尻島の北東部に突き出した岬で、かつてニシンの大漁を祈願した「宮津弁天」が岬の高台に祀られています。
無縁島と西海岸の奇岩群:奥尻島の南西部には無縁島をはじめホヤ岩、カブト岩、モッ立岩などの奇岩が立ち並んでいます。西海岸から眺める夕陽は絶景です。
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