循環型社会入門

北海道がめざす「循環型社会」について、北海道リサイクルイメージキャラクターの
「くるりん」と「ぐりんちゃん」がご案内します。

くるりんとぐりんちゃん

注:このページでは、法律などの定義ではなく、できるだけわかりやすい表現を用いています。 

循環型社会ってなあに?

今の社会は、「大量に生産して、大量に使い、大量に捨てるような社会」と言われています。
「循環型社会」とは、天然の資源をなるべく使わないようにして、できるだけ環境に負担をかけない社会のことをいいます。
「循環型社会」を作るためには、まず、使った製品などをすぐごみとして捨てないようにして、つぎに、出てしまったごみもできるだけ資源として利用するようにして、最後に、どうしても利用でき ないものを正しく処分することが必要です。
詳しくは、循環型社会形成推進基本法をご覧ください。

そうか、限りある資源を循環させるのね。でも、どうして循環型社会を目指すの?

今、地球温暖化の問題など、地球の環境がどんどん悪くなり、このままだと、私たちのくらしや社会が大きくおびやかされていくことになると言われています。
このことは、他人ごとではなく、私たちの直接の問題です。
私たちが暮らすかけがえのない北海道の環境を守り、将来に引き継いでいくためには、一人ひとりが環境にやさしい取組を、今すぐに実行することが重要です。

つまり、安全・安心な生活をおくっていくためなのね。じゃあ、具体的に何をすればいいの?

北海道は、「北海道環境宣言」をしました。
この宣言は北海道のみんなで、「地球をまもる心」、「もったいない心」、「自然と共生する心」の『3つの心』を大切にして、環境にやさしい『8つの行動』を始めるものです。
私たち一人ひとりがこのことを常に意識して、ごみを減らすことやできるだけ資源を使わないようにするなどの行動を始めましょう。

北海道が目指す循環型社会

北海道が目指す循環型社会

循環型社会推進関連の用語

1. 1人1日当たりのごみ排出量

1人1日当たりのごみ排出量とは、年間のごみ総排出量を総人口及び1年間の日数(365日又は366日)で割った値です。ごみの減量化の進展状況をみる上で重要な指標で、国の調査などに用いられます。
※令和3年度:全国890g、 北海道941g(環境省調べ)

2. ごみの減量化

ごみの減量化とは、一人ひとりが大量消費・大量廃棄という今の生活を変えて、ごみをなるべく出さないようにすることです。ごみのリサイクルは資源の節約にはなりますが、多額の経費が必要となることから、みんながごみの減量化に努める必要があります。

3. ごみの有料化

ごみの有料化とは、住民に処理費の一部を負担してもらう仕組みのことで、例えば、ごみ袋の代金に処理費の一部を上乗せする方法などがあります。このことによって、住民がごみを出さない工夫をするようになったり、ごみを出す人が料金を支払うことで公平感が生まれたりするなどの効果が期待されます。

4. 廃棄物処理法

廃棄物処理法とは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の略称のことです。この法律は廃棄物に関する基本的な法律であり、廃棄物の区分や処理責任の所在などを定めています。

5. 廃棄物

廃棄物とは、不要となったもので、かつ他人に有償で売却することができなくなったもののことです。大きく「産業廃棄物」と「一般廃棄物」の2つに分けられています。
「産業廃棄物」は事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、法律で種類が定められたものです。
「一般廃棄物」は産業廃棄物以外の廃棄物のことをいいます。

廃棄物の区分

6. 廃棄物の処理

廃棄物の処理とは、廃棄物の「保管」、「収集運搬」、「処分」といった行為をさします。
また、「処分」とは「中間処理」「最終処分」をいいます。
廃棄物の処理を行うには、廃棄物処理法に従って適正に行わなければなりません。

7. 排出者責任

排出者責任とは、廃棄物を排出したものに課せられる適正処理に関する義務や責任のことです。事業活動に伴って排出された廃棄物については、排出者が「自らの責任において適正に処理」することや発生抑制(リデュース)、減量化の努力、自治体の施策への協力が法に規定されています。

8. マニフェスト

マニフェストとは、産業廃棄物の処理を産業廃棄物処理業者に委託する際に、廃棄物の収集運搬、処分の流れを排出事業者自らが把握し、不法投棄防止などの適正な処理を確保するために義務づけられている、産業廃棄物管理票のことです。

9. 不法投棄を見つけたら

廃棄物の不法投棄や不適正処理を見つけたときは、フリーダイヤル「産廃110番」(0120-538124「ごみハイ通報」)などへ通報してください。発見者自身が対処することは、大変危険な場合があるので行わないで下さい。

10. 3R(スリーアール)

3Rとは、環境への負荷の少ない循環型社会へ向けた、頭文字にRのついた3つの取組のことです。
1.Reduce(リデュース=発生抑制)→ごみを持ち込まないこと。ごみにしないこと。ごみを減らすこと。
2.Reuse(リユース=再使用)→自分で繰り返し使用すること。必要な人に使ってもらうこと。
3.Recycle(リサイクル=再利用)→廃棄物等を再利用すること。原材料として再利用するマテリアルリサイクル(再生利用)、燃焼して熱エネルギーを回収するサーマルリサイクル(熱回収)があります。

11. マイバック

3Rの取組みのうち、特にリデュースの取り組みが重要です。1年間に約300億枚(一人1日約1枚)が使用されると言われるレジ袋。身近な生活の中でできるごみ減量化のための具体的な行動として、レジ袋の利用を自粛し「マイバッグ」を持参しましょう。

12. リサイクル率

リサイクル率とは、市町村で処理されるごみのうち再生利用された量と町内会等とが回収した資源ごみの量が、年間のごみ総排出量に占める割合です。リサイクルの進展状況をみる上で重要な指標で、国の調査などに用いられます。
※平成30年度:全国19.9%、北海道23.9%(環境省調べ)

13. 北海道リサイクル製品認定制度

北海道リサイクル製品認定制度は、道内の循環資源を利用して製造されたリサイクル製品を道が認定し、その利用を促進する制度です。
また、「北海道認定リサイクル製品」のうち、道内で開発された技術を用い、北海道らしい優れたリサイクル製品を「北海道リサイクルブランド」として認定する制度もあります。

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