北の縄文 - 遺跡紹介:札苅遺跡 ■遺跡の概要 ▲遠景 木古内 ( きこない ) 町 札苅 ( さつかり ) 遺跡は津軽海峡に面した海岸近くにあり、 亀ヶ岡文化 ( かめがおかぶんか ) 縄文晩期のお墓が数多く発見されています。発見された60を数えるお墓は、一定の場所に集中する傾向にあり、繰り返して造られた集団墓地であったようです。また、この半数以上のお墓の中から、副葬品として土器や石器などが多数出土しています。 ■特徴的な遺構 ▲縄文時代晩期のお墓群 発見されたお墓の多くは平面が 隅丸 ( すみまる ) 方形のもので、このほかに小判形や楕円形もみられます。お墓の上には砂利をまくことが多く、またお墓の方向は北西から南東にほぼ一定している特徴があります。 ■主な遺物 副葬品の土器の中には壺形土器が多く、中には赤く彩色されたものもみられます。ほとんどが津軽半島に拡がる亀ヶ岡文化の 大洞式土器 ( おおぼらしきどき ) に共通するものです。 ▲縄文時代晩期の土器 ←他の遺跡を見る Copyright(C)2003 Hokkaido Government. All Rights Reserved.