北の縄文(斜里朱円周堤墓(斜里町)) ■遺跡の概要 ▲全景 斜里町の南東約6kmの標高16mの緩やかな斜面上にあります。周堤墓とは大型の竪穴を掘り、周囲に土を円形に積み上げた集団墓地で、ほかに千歳市キウス周堤墓群や恵庭市柏木B遺跡などがあります。この朱円周堤墓では内側に石積み墳墓がつくられていました。 ■特徴的な遺構 ▲A号土籬 朱円周堤墓は2基が隣接しており、それぞれ直径28mと32mの円形の土堤をめぐらしています。内側には石積みの墓があります。前者には20基以上の墓が、後者には中央に大きな1基の墓がありました。 ▲B号土籬第1号 ■主な遺物 ▲土器とヒスイ玉 直径32mの周堤墓の中央にあった石積み墓の中からは、縄文時代後期末の栗沢式土器と土版、土製円環、石棒、ヒスイ製を含む玉類、サメ歯、炭化した布片、漆製の破片や人骨と歯などが出土しています。これらの遺物は北海道指定文化財となっています。 ←他の遺跡を見る Copyright(C)2003 Hokkaido Government. All Rights Reserved.