アイヌの人々を知ろう

「人(ひと)」:アイヌの人々

 アイヌの人々は、日本列島北部周辺、とりわけ北海道の先住民族であり、その長い歴史の中で、アイヌ語や口承文芸、アイヌ文様など、固有の伝統や文化を培い、今日においても伝承し続けています。北海道をはじめ、サハリン(樺太)、千島列島や東北地方の北部には、アイヌ語に由来する地名が数多く存在します。これらのアイヌ語地名は、その地名を名付け、使ってきた人たちの考え方や生活文化などを知る手がかりにもなっています。

詳しくは「人(ひと)」 

○アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律(アイヌ施策推進法)(平成31年4月策定)

○アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議(H20 衆参両院)                                                                                           アイヌチセ男女(200)).jpg

 

 

 

「言(はなす)」:アイヌ語とは

 アイヌ語は、アイヌの人たちの固有の言葉です。現在では、伝統的な儀式や祭事などの場を除いて、日常生活の中でアイヌ語を使うことはほとんどありません。また、アイヌ語で自由に会話のできる人もごくわずかしかいなくなっています。アイヌ語を守り、広げていく努力がアイヌの人たちの間で続けられています。

詳しくは「言(はなす)」

「衣(きる)」:アイヌの衣服

 アイヌの人たちの衣服の特徴は、木綿などの布片や刺繍などによりさまざまな文様が施されていることです。この文様は、美しく飾るだけでなく、魔よけなどの意味を持つもので、母から娘へと独特の文様が受け継がれてきました。近年、このような衣服の製作を志す若い人たちが増えつつあります。また、製作した着物を踊りや儀式のときなどに着る人たちも増えています。

詳しくは「衣(きる)」

 

「食(たべる)」:食生活

 狩猟採集民族であったアイヌの人たちは、自然の恵みに感謝しながら、野山の動物や植物を食料としていました。山ではシカ、ヒグマ、ウサギなどの獣や、鴨などの鳥をとりました。近くの川や海からは鮭・鱒などの魚や貝が豊富にとれ、ときには、沖合に出てクジラ、トド、アザラシなどの海獣も捕らえていました。
 アイヌの人たちは数百種類の食用植物を知っていたといわれます。それに若干の農耕もしており、自由な大自然の中で豊かな食生活をしていました。

詳しくは「食(たべる)」熊鹿(200).jpg

 


 

「住(すむ)」:暮らし

 アイヌ語で家のことを「チセ」と呼び、アイヌの人たちの伝統的な家は、すべて木やカヤなど自然の材料を用い、ブドウのつるなどで結わえて作りました。
 アイヌ語で集落のことを「コタン」といい、大きな川のそばや海に注ぐ河口近くの小高いところに数戸~十数戸からなるコタンが点在していました。それぞれのコタンでは、シカやクマ、ウサギなどの狩りをする山、鮭や小魚をとる川、着物や敷物、家屋の材料を採取するところなどが、おおよそ決まっており、そうした秩序正しい社会生活は、コタンの「村長(むらおさ)」を中心にして守られていました。

詳しくは「住(すむ)」チセ(200).jpg

 

 

 

「祈る(いのる)」:神への祈り

 アイヌの人たちは、天然現象や動植物、人間の作る道具などすべてに「魂」があり、神の国から使命を担って姿かたちを変えて地上に降りてきていると考えました。その魂は人間にとって有益なものだけでなく、天災や病気などにもあり、このうち、人間の生活に必要なもの、人間の力の及ばない事象を「神」として敬いました。神々の護りと生活の糧の提供があって初めて、人々の安定した平和な生活があります。そのような生活が続くことを祈願し、これまでの神々の護りに感謝を捧げるのが「カムイノミ(神への祈り)」の儀式です。神々への祈りには、歌や踊りも重要な意味を持ち、たくさんの舞踊が今も伝承されています。アイヌの人たちの伝統的な踊りは、国の「重要無形民俗文化財」に指定され、さらに「ユネスコ無形文化遺産」にも登録されています。

詳しくは「祈(いのる)」 

 

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