先輩獣医師からのメッセージ

保健所・食肉衛生検査所に勤務する先輩獣医師からのメッセージ

保健所や食肉衛生検査所で活躍する先輩獣医師から、獣医師を目指す皆さんへメッセージをお送りします。

■ 鶏はピヨピヨ?それともコケコッコー?

空知総合振興局保健環境部深川地域保健室生活衛生課
(北海道深川保健所)
主査(食肉検査) 梅澤(出身地:群馬県)

【メッセージ】
 卒業後、プラプラ遊び歩いていましたが、ちゃんと自活しないといけないと思い、平成13年7月に道職員となりました。初任地の北見市から3回の転勤を経験し、現在4カ所目の深川保健所で食肉検査を担当しています。
 食肉といっても当所管内は食鳥処理場のみのため、毎日、鶏の検査を行っています。

 鶏の検査というと、スーパーで販売しているブロイラーのモモ肉、ムネ肉の製造工場に併設された処理場での検査が一般的ですが、私の担当している食鳥処理場では、成鶏を扱っています。製品は主に食品工場(スープ製造施設等)へ原材料として出荷されています。道内に成鶏を扱っている食鳥処理場は4施設のみなので、全道の養鶏場から鶏が集荷されてきます。
 深川に赴任して初めて食鳥検査を担当することになりました。それまでの食鳥処理場のイメージは、新人の頃に見学させてもらったブロイラーの処理場についてのものでした。
 一日の処理羽数の多さに驚き、一見成鳥に見える鶏たちが「ピヨピヨ」とひよこ鳴きしているのに驚き、さらに、ほとんど自動化されていることに驚き、本当に「工場」だと驚きの連続でした。極めつけは、検査場所に連れて行かれ、内臓を摘出された裸の鶏たちが、目の前を猛烈な勢いで通り過ぎていく様を見たときには、ただただ驚いて言葉がありませんでした。
 この速さの物体を検査するのか?・・目が回る・・と呆然としたのを覚えています。
 先輩方は「一羽一羽でなく全体を眺めるようにして、目がなれてくれば、異常なものが目に入ってくるよ~」と話していましたが、公衆衛生獣医師に動体視力が必要と知った日でもありました。
 そんな印象を持っていた食鳥検査でしたが、幸いなことに深川では、前述のとおり成鶏を扱っている施設のため、一日の処理羽数はブロイラーよりも少なく、動体視力は必要ありませんでした。また、鶏たちも「ピヨピヨ」ではなく、元気よく「コケコッコーッ」と良い声で鳴いていますよ。
 仕事以外の事も少し。深川で4カ所目の職場になりますが、北海道は広く地域での特色があり、転勤のたびにその地域での生活を楽しんでいます。前任地の根室では、港町ということでカニ祭り、サンマ祭りで海の幸を堪能し、冬にはオオワシ・オジロワシの雄姿を間近で見ることができました。現任地の深川を含む空知地方は北海道有数の米どころで、新米の時期には農家さんから直接新米を購入して楽しんでいます。本当においしいですよ。米だけでなく果物や野菜など農作物が本当においしいです。また、秩父別町のローズガーデン、滝川市の菜の花畑、北竜町のひまわり畑など、目の保養になる場所もあります。
 是非、仕事でもプライベートでも北海道を体感しに来ませんか?

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■ 北の玄関で

石狩振興局保健環境部千歳地域保健室生活衛生課
(北海道千歳保健所)
獣医師 岩井 (出身地:兵庫県)

【メッセージ】
 北海道職員として千歳保健所の食品保健係に配属され、2年が経過しました。

 仕事内容は消費者の皆様が安心して食品を食べられるよう、許認可業務を始め、食品関係営業施設の監視、指導業務を行っています。千歳保健所管内には大きな工場が多数あり、某テレビ番組でよく見る「工場潜入!」のように、監視業務を行っています。
 また千歳市には、北海道の玄関口である新千歳空港や航空自衛隊があり、飛行機好きの私としては毎日空を眺めながら楽しい毎日を過ごしております(写真は、毎年楽しみにしている航空自衛隊による航空祭の様子です)。
 そして、仕事が終わると趣味のカーリングをしたり、週末にはドライブに出かけたりと充実した毎日を過ごせています。
 そんな仕事も趣味も充実させることができる北海道で是非一緒に働きましょう!

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■ 仕事も出産もやってみなきゃわからない!

十勝総合振興局保健環境部保健行政室生活衛生課
(北海道帯広保健所)
専門員 鈴木 (出身地:北海道河西郡中札内村)

【北海道職員になるまで】
 大学を卒業後、小動物病院で勤務しましたが、結婚をきっかけに退職。その後、飲食店や花屋そして名寄保健所の食肉検査係(主人(道職員)が働いていた職場)の非常勤として働いていました。

【北海道職員になったきっかけ】
 食肉衛生検査所の非常勤として勤務する中、獣医師の上司に「正職員やってみたら?今働かないでいつ働くの?」と勧められて。
 ちょうど子供もいなかったので、「今でしょ!」と試験を受けました。

【メッセージ】
 そんな感じで、公務員を目指し、試験を受け、合格のお知らせが来て、わずか1ヶ月足らずで妊娠が発覚!!(じぇじぇじぇ!)正直、子育てと仕事の両立ができるのか、ものすごく悩みましたし、仕事をあきらめようとも思いました

 いろいろな人に相談した結果、「公務員は、子育てに関しても制度が充実しているから働きながら子育てだってできるべさ!とりあえず働いてみればいいっしょ!!」と助言を受け頑張ってみることにしました。
 本当に職場は理解があり、子育てのしやすい環境であることを実感しています。
 出産までは、検診等の休みと、産前産後休暇は出産予定日の前後各8週間あり、その後も希望により子供が3歳になるまで育児休業を取得することができます。

 育児休業は、女性だけでなく、男性の職員でも取得することができ、夫婦で職員の場合は、交代でとっている方もいます。(男性獣医師で育児休業取得実績ありです。)
 私は1年ちょっとで仕事に復帰したのですが、その1年間は、ゆっくり子育ての時間を楽しむことができ、とても大切な時間となりました。
 復帰するたび仕事のことは振り出しになるのですが、職場の人たちはあたたかく迎え入れてくれて、ブランクも感じることなく、仕事に戻ることができました。
 急な休みが必要なときも、職場の理解があるので、休暇制度(看護休暇など)をフルに活用し対応できますし、小学校に上がるまでは一日2時間までの時間短縮制度もあるので、子供達にあまり負担をかけることなく、仕事と母親業の両立ができていると思います。
 休日など職場のイベントに子供達を連れて行っても、みんな遊んでくれるような、あたたかい人たちがいっぱいです。
 本当にいろいろな人に感謝の毎日です!
 将来、結婚、出産をひかえている女性にとってはもちろん、育児に参加していきたい男性にも、転勤というリスクはありますが、本当に働きやすい環境だと思いますよ。
 いつか、一緒に子育てトークしましょうね!

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■ 私の水商売

十勝総合振興局保健環境部保健行政室生活衛生課
(北海道帯広保健所)
専門員 山本 (出身地:北海道室蘭市)

 保健所に配属されてもうすぐ2年になります。環境衛生係は、理容室、美容室、お風呂屋さん、ホテルなどの許認可から、ビルの衛生管理、温泉、水道、迷い犬、猫のことまで幅広い業務を一手に担う係です。公衆衛生獣医師がどんなことをしているのかなんて、学生のころは全く知らなかったので、実際にこの世界に飛び込んで驚くことばかり。これまであまり関わることのない世界で働く人たちと出会い、知らなかったことを知り、新しい雑学が詰め込まれていきます。好奇心がそそられる毎日です。
 特に私の好きな仕事の一つが、「水道施設」の立入検査です。普段、何気なく蛇口をひねれば水が出る。おいしい水を飲むことができる。それが当たり前と思われがちですが、こうして安心して水を飲めるのは、各市町村等の水道係の方々が、日夜、水の安全を守るため必死に頑張っているからなのです。私達監視員は、水を作っている浄水場や、その水源の井戸、河川にある取水施設などを立入検査したり、維持管理記録や水質検査結果を見たりして、適正に維持管理されているか、安全な水が作られているかをチェックします。水源は、人里離れた山奥にあることが多く、熊が出そうな立入禁止区域の山道を上がっていきます。たどり着いた先は森の中の秘密の場所、マイナスイオンたっぷりの涼しい空気、川のせせらぎに癒され、野鳥との出会いに心躍り、山菜や木の実を見つけては喜び・・・。幸せな気分に浸れます。自然の恵みをいつもいただいていると感じる瞬間です。
 私もこの仕事をするまで、この毎日の生活に欠かせない水がどうやって作られているのか、どうやって安全が保たれているのか、考えることはありませんでした。でも、今は、どんな苦労の上にこの一杯の水があるのかを感じながら、感謝の気持ちで水を飲むことができます。

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 写真は、「緊急貯水槽」の内部です。緊急貯水槽は、極太の水道管で、通常は普通の水道管としての役割を果たしますが、災害時には、弁が閉じられ巨大な貯水槽となり、そこから地域の人に水を配るために使われます。このように施設の工事に立ち会うこともあり、通常は地下に埋設され、見ることのできない施設を見ることができるというのも醍醐味です。
 獣医師という言葉からは連想しにくい仕事内容かもしれませんが、まだまだ面白いことがいっぱいあります。好奇心旺盛な皆さん、ぜひ挑戦してみませんか?

■ やり甲斐って!?

宗谷総合振興局保健環境部
保健行政室生活衛生課(北海道稚内保健所)
主査(環境衛生) 竹下(出身地:北海道)

 獣医師免許を取得して19年。十年一昔と言いますが、この道を選んで二昔が、もうすぐ経とうとしております。思い返してみるとその二昔前、北海道生まれ北海道育ち生粋の道産子の私は、北海道以外での生活という選択肢をいっさい考えず(考えられず)、この道(みち・どう)を選びました。
 初任地から勤務地3カ所目まで(職歴の3/4近く)は、主に食肉検査業務に従事しました。食肉検査の業務で、私が、特に力を入れてきたのは、日頃の業務の中から生まれてくる疑問・課題についての調査研究業務でした。私達の職場は、研究機関ではないので、いろいろな制約もありますが、限られた技術(研究機関との連携は可です。)、期間、予算のなかで仲間達と協力しながらの取組みは、専門職として行政機関に在籍する公衆衛生獣医師の一番の魅力であり、やり甲斐のある大きな業務です。調査研究を行ったテーマは、「枝肉の微生物制御に関する取組」、「豚肉の異臭原因物質究明」、「生産者への食肉検査データ還元の取組」、「BSE陽性事例の報告」、「ポジティブリストに向けた食肉の残留動物用医薬品の一斉分析法の検討」等、10年の間で計8個を取りまとめることができました。道内の学会等で発表を行い、高い評価を得られた研究テーマは、道外で発表する機会を与えられます。そして道外でも高く評価されたなら海外で発表する機会だって与えられます。私もなんと南半球の島国ニュージーランドでの発表という機会を経験させて頂きました。道外での生活を一切考えず、若干閉鎖的に道職員を選んだ私がパスポートを用意して海を越え外国にまで飛ぶ。なんとも不思議な話です。一連の取組、経験から自分自身獣医師として社会人として人間として大きくスキルアップすることができたのではと感じております。また、これらの取組は、当然回りの協力や理解が無いと実現しない一面もありますが、私が受けたようなバックアップする環境は北海道にはあるので興味ある方は、ぜひ飛び込んできて下さい。一緒に働きましょう。

 現在は食肉の検査から離れ、環境衛生業務に従事しております。てっぺんの地で発症したら致死率100%の最強の病原体、狂犬病ウイルスの侵入防止水際対策に力を入れております。(たまに、日本に寄港した船舶から不法上陸した海外犬を追いかけたり・・・。)

 ところで皆さん、唐突ですが、生きていく中でやり甲斐って何ですか?やり甲斐のある仕事に就きたい?ってどうお考えですか?私は、Mr.C○○の「彩り」って曲が大好きです。「僕がした単純作業が、この世界を回りまわってまだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく。そんな些細な生き甲斐が日常に彩りを加える。モノクロの僕の毎日に少ないけど赤・黄色・緑~。」
 面と向かって「ありがとう。」などと言われることはあまりありません。逆に営業者さんに対して細かな指導をしていかなければならないこともあり、雰囲気が悪くなることだってあります。その場では、褒められること、お礼を言われることも少ない公衆衛生業務ですが、私たちが着実に仕事をこなして行くことで、環境衛生施設の利用者の衛生面が守られたり、食品の安全が保たれたりし、皆の笑顔を作っていくものだと思います。安全、安心の輪は、世界中に拡がる。環境衛生も食品衛生も食肉検査も、実は、動物病院に勤めるよりも広く大きな世界中に笑顔を広げていく重要な手助けをするやり甲斐のある仕事ではないかと強く感じる今日この頃です。

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■ 北海道の秋の味覚といえば・・・・

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石狩振興局保健環境部
保健行政室生活衛生課 (北海道江別保健所)
専門員 菊池 (出身地:東京都)

 北海道を代表する魚のヒトツが鮭。
 秋の味覚の代表選手として道内だけでなく、全国に出荷されている鮭。
 そして鮭からは美味しいいくらが製造されます。
 今日の監視は石狩市内にある、いくらの製造施設。
 異物混入の原因にならないように施設に入るまで厳重に着替えやローラーがけなどして、いざ製造室へ。
 なるほど、原材料はここの産地なのね、原卵をほぐすのはこの機械ですね(こんな便利な機械があるならウチに一台借りたいわ!・・・じゃなくて)、稼働後の洗浄消毒方法を確認して、あとは、生ものだから、製品だけでなく、製造室の温度管理も重要なポイントになるため記録もチェックして、今日は塩いくらの製造だから飽和食塩水のタンクが・・・と、守秘義務があるのでここに詳細を書くことは出来ませんが、全国的に人気のあのおいしい食品の製造の裏側が見られることが、仕事の楽しみのヒトツ。
 という冗談はさておき、私が大学時代に所属していた研究室は内科で、卒論は犬の免疫(リンパ球)関係の実験を行い、論文を作成し、卒業後は小動物臨床に就職するつもりでしたが、とある人物との運命的な出会い(?)により北海道職員として採用され、気が付いたら15年が経過していました。臨床に全く未練がないと言ったら嘘になりますが、現在の仕事も充実した中で取り組んでいます。なぜなら食品衛生の業務は臨床に通じるところがあり、非常に奥が深いからです。
 例えば、食品取り扱い施設でクレーム、違反食品、食中毒疑いが発生した場合などは、これまでの知識や経験、文献などを駆使?フル活用?してその原因を推定し、製造現場でその推測を確認し、時には食品の検査や再現試験によりそれを実証して、必要があれば改善や再発防止策について指導、助言を行うところなどは、症状から原因を追及し、治療により症状の改善や回復を図る、もちろん相手の持ついろいろなバックグランドに合わせて、という部分も臨床と通じるところがあると思うのです。

 ところで、一般の消費者の方には食品は安全で当たり前と思われていますが、もし食品衛生監視員がいなければ、北海道の食品の安全が揺らぐこともあり、万が一食品事故が発生した場合は失墜した信頼から回復させることは大変な時間や労力が要されることでしょう。また、風評被害から北海道の食品業界や経済に大きな影響を与える可能性もないとはいえません。自分がその責任の一端を担っていると考えると・・・なんてやりがいのある仕事をしているのかしら!と思うことが(たまに)ありました。
 ともかく、美味しいものが大好きで、食べ物好きが高じて製造方法や衛生管理方法に興味を持ち、新しい技術や知らなかった製法などを経験していくウチに、あっという間に15年経っていた、という方が正直なところです。いまだに初めて見るもの、聞くこと、新しいことが尽きず、やりがいのある仕事だと思っています。食糧自給率200%超、すばらしい食材を元に製造される農畜水産加工品、乳製品にワインや日本酒地ビールなどの酒類製造、美味しいスイーツもある北海道の食品衛生監視員は、科学的な知識や経験を武器に食品という分野に広く深く関わることが出来る仕事だと思います。美味しいものが好きで食品に係わることに興味があれば食監の素質ありです。まずはインターンシップや学生実習から現場をのぞいてみるのもいいかなと思います。

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ホタテ船に乗りませんか??

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オホーツク総合振興局保健環境部紋別地域保健室(北海道紋別保健所)
生活衛生課食品保健係 専門員 阿南 (平成11年度採用)
(出身地:千葉県)
【北海道に就職したきっかけ】働くなら北海道職員と決めていたから

【メッセージ】
 キラキラ輝く太陽の下、青い海がどこまでも広がっています。甲板の上で日に焼けた細身マッチョの若い男達がキビキビ働いているのを眺めながら、さて私は何をしているかというと・・・ホタテの計量!
 今、私が勤務している紋別保健所は管内にEU向けに水産食品(冷凍ホタテ)を輸出する工場を抱えているため、春から秋までオホーツク海域の調査を行っています(冬のオホーツク海は流氷に覆われ、漁船は出港できないし、ホタテも採ることができません。流氷砕氷船ガリンコ号2が有名です)。海域の調査のためにホタテ等を採取し試験検査機関に送る仕事は、研修を受けた一定の資格のある職員が行うことに定められているため、我々が出動しています。定期的な調査により安全性が確認されたホタテのみがEUに輸出され、遠くヨーロッパに住む人達もオホーツク産のとっても美味しくて安全なホタテを食べることが出来ています。評判はとても良いようです。
 道民を含めた日本の人達ばかりでなく、世界の人達も口にする食品は安全でなければなりません。そのために食品施設の監視や営業者さん達への指導だけでなく、ホタテ船に乗船し安全を確保しているのです。北海道は広大な土地で一次産業が盛んな土地柄、漁業・農業やそれらの加工品と食品関係施設の幅が広く、仕事から得られる知見も多様であると思います。公務員獣医師はあまり知られていない存在ですが、食品衛生関係行政の分野でも活躍を求められています。少しでも興味を持たれた方は、一緒に働きませんか?お待ちしています。

 余談ですが、波の高い日の海域調査では、ちょっとしたジェットコースター気分を味わえます。そして海の生物は謎めいていて魅力的です。本当に海の仕事は楽しいですよ!そこの獣医師のあなたもホタテ船で食品の安全確保の任務に就いてみませんか?

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